ぺるちえ覚書

兎追いしかの山… 懐かしい古里の思い出や家族のこと、日々の感想を、和文と仏文で綴ります。

ロックダウンとカップルについて

2020-06-10 22:32:22 | 日記/覚え書き
庭の紫陽花が綺麗に色付きました。
夏も、もうすぐそこまで来ていますね。

ロックダウン以来ずっと休講していた、長年お世話役をしているアソシエーションのお教室もようやくこの月曜日から再開になり、久しぶりにパリの5区へ。 

早めに着いたので開いていたカフェのテラスでひと休み。 お天気もよく、3ヶ月ぶりにテラスでぽっち味わうカフェのエスプレッソはひときわ美味しいものでした〜



さて、フランスで2カ月近く続いたロックダウン、多くのカップルにとっては試金石にかけられるような時間だったようです。 

普段は仕事だ、子供の世話だ、何だのと、生活のルーティンにそれぞれが追われて忙しく、一つ屋根の下に暮らしていても二人でゆっくりと過ごす時間などあまりないもの。 それが2ヶ月間、毎日、仕事も休みかテレ・ワーク、子供の学校も、習い事もなく、朝から晩までずーっと一緒に家に閉じ込められていたのですから、カップルにとってはまさに "Le moment de vérité" (真実の暴かれる時) だったと言えるかも知れません。

試金石ロックダウンのカップルへの影響は様々だったようです。

ずっと一緒に居ることで今まで以上に相手のことを思いやれたり、それまで一緒にいても気付かなかった相手のユーモアやちょっとしたセンスの良さに気付いて、絆をより深められたポジティブなカップルあり。

それとは逆に、お互いの間の溝を今まで日常の忙しさで誤魔化していたのが、ロックダウンによりさらに溝が深まってしまい、ロックダウン解除と共にお別れ、と言う悲しいカップルあり。 

かと思えば、元々とても仲良しで、ロックダウンのお陰で今まで足りなかった二人一緒の時間を2ヶ月間たっぷりと楽しんで幸福度がグーンとアップしていた分、ロックダウン解除になって以前の生活リズムに戻るのが辛く苦しく耐え難くなってしまったカップルもあるとか。。。 

男性を対象にした性医療プラットフォーム Ifop.Charles.co の調査によると、アンケートに答えた60%の人が「もう一度ロックダウンになっても同じパートナーと一緒に自宅待機する」と答えたそうですから、ちょっと安心。 ロックダウンにネガティヴな影響を受けなかったカップルの方が多かったようです。

一方、心配されていたロックダウン中の家庭内暴力の増加ですが、男女平等・差別問題対策担当のマレーヌ・シアパ国務長官によると、ロックダウン期間中にDV相談プラットフォームに寄せられた相談案件の数は普段の5倍にのぼったそうです。 外出規制で家に閉じ込められて逃げ場を失って、連絡もできなかった被害者もあったかも知れません。。。 ただロックダウン中に起きたféminicides(女性殺人)の件数は、通常の同じ時期よりもほんの少しですが、少なかったそうです。

さて、我が家はどうだったかと言うと。。。

夫も私も超マイペースなワガママ者同士。 今までは大喧嘩なんて日常茶飯事でしょっちゅうだったのですが、ロックダウンになってからは共に新型コロナと戦う同志、一緒に頑張る家族として、今までのように夫婦喧嘩をすることもなく、毎日、家族3人で穏やかに、幸せに、過ごしておりました。 (とは言うものの、お昼までベッドの上でごろごろネット漬けになっている息子に堪忍袋の緒を切らして声を荒げていたのは私です〜 笑) 最近は夫がずいぶん優しくて (ブログを始めたからかも〜 笑) ありがたいことです。 

もう一つ、嬉しかった出来事は。。。

新型コロナ騒ぎのちょっと前に「長距離恋愛だし、もうダメかも…」と、ワシントンに留学してしまった彼女のことを涙していた夫の長男。 家にも遊びに来たことのあるこの彼女が、実はこのロックダウン騒ぎで留学先のワシントンからパリに戻ってきて、長男とヨリを戻したそうなのです! ロックダウンのお陰でカップル再生。 彼女は長男よりもちょっと年下でまだ大学生。 アメリカ国籍なので将来はお姉さんもいるあちらで暮らすつもりらしく、また向こうに戻ってしまうまでの短い間なのかも知れませんが。。。 何と言っても遅咲きの長男の初恋の相手らしく。。。 とても聡明でチャーミングな彼女さんなのです。 夏休みは二人で一緒にブルターニュの家に遊びに来ると言っているし、この夏は幸せなヴァカンスを一緒に過ごして欲しいものです〜

東京もまだ感染者が増えているとのこと。
皆さま、どうぞ引き続きご自愛ください。



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