ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「オールトの雲」一穂ミチ・著 イラスト・木下けい子 新書館ディアプラス文庫

2009-03-17 21:51:21 | ボーイズラブ小説
「オールトの雲」一穂ミチ・著 イラスト・木下けい子 新書館ディアプラス文庫
 2009年3月25日初版 242ページ 560円+税

 ディアプラスの正統派新人という感じでしょうか。

 ストーリーは・・・
 お姫様のような母親と一緒に太陽の前に現れた小さな王様―それが、流星だった。外国の血を引く繊細に整った容貌と、誇り高くまっすぐで、嘘やごまかしのない性格。そのせいで周囲から浮く彼をほうっておけず、いつだって側にいた。けれど、部活の合宿先で偶然会った流星は、太陽が知らない顔をしていて…。闇夜に迷う心を照らす、一等星の恋。その後の二人を描いた書き下ろし「真夜中の虹」も収録 というもの。

 一穂先生は、デビュー(出版の、デビュー)作「雪よ林檎の香のごとく」の評判がよくて、アニメイトでは早々に売り切れになっていたため、気にはなっていたのですが買えませんでした。
 二冊目の「オールトの雲」が出て、「雪よ林檎の香のごとく」もうちから最寄のアニメイトに再入荷したのでようやっと買えましたよ。
 でもなぜか、この「オールトの雲」から読み始めてしまいました。

 そんなわけで、一穂先生の作品とははじめましてだったのですが、月村奎先生、松前侑里先生、いつき朔夜先生といった、ディアプラスの正統派(と、勝手に名づけますが)のお話だなぁと思いました。

 わりとオーソドックスな幼馴染みの話。だけど、登場人物の感情が丁寧に描いてあって、読みごたえがありました。
 大地が流星に、「父親と暮せ」というところは、不覚にもウルっときてしまいましたし。
 エロは薄めですが、この手の切ない系のお話が好きな方にはオススメの一策です。
 ドラマCD化が決定した「雪よ林檎の香のごとく」を読むのが楽しみです。
 
 
 20010年2月まで、ディアプラスのHPで「オールとの雲」の番外編SSが掲載されています。
 http://www.shinshokan.com/comic/d/challenge/ss-ichiho2.html
 この本の「前日譚」ですが、こっちは正直、今ひとつだった・・・。

 一穂先生の次作に期待します。

 ★・・・★★★★4つ。 番外編SSはな・・・。


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