ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「15センチメートル未満の恋」砂原糖子・著 イラスト・南野ましろ 新書館ディアプラス文庫

2009-06-17 00:01:50 | 砂原糖子
 「15センチメートル未満の恋」砂原糖子・著 イラスト・南野ましろ 新書館ディアプラス文庫
 2009年6月25日初版 242ページ 560円+税
 
 ある日目覚めたら身長が1/12(リカちゃんサイズ)になっていた。
 よくあるネタなので、なんでこんな手垢のついたネタをやったのか・・・と思いつつ、読んでみました。

 ストーリーは・・・これは夢に違いない―。階段から落ちたことがきっかけで身体が12分の1サイズになってしまった雪見。一人では生活も仕事もままならず、その場に居合わせた美大時代の同級生・伏木野の作ったドールハウスで暮らすことになる。伏木野の作るハウスも彼本人も大嫌いな雪見だったが、何を考えているかわからない伏木野に不器用に世話を焼かれるうちに…?目覚めてからの後日談初Hも収録。手のひらサイズの恋物語 というもの。

 ある日突然、人の心の声が聞こえ始め・・・という「言ノ葉ノ花」はおそらく、砂原先生最大のヒット作だと思われますが、この作品は「ある日突然~になり」という二匹目のどじょうを狙ったのかな~と思いましたよ。

 攻めと受けは大学(美大)の同級生で、当時、二人ともドールハウスを作っていて、いわばライバルだったのですが、攻めはそれを仕事にして、受けは「才能がない」と見切りをつけて建築関係の仕事をしています。
 ドールハウス職人といえば、夜光花先生の「夜を閉じ込めた館」でも受けがドールハウス職人でしたね。ただ、ストーリーには殆ど関係なかったですけど。
 で、今回の話の場合、攻めがドールハウス職人で、受けもかつてドールハウスを作っていた・・・というのが、受けが小型化してドールハウスに住む以上の狙いがあったようには思えませんでした。
 
 「南くんの恋人」とか、小さくなった話はいくつもありますけれども、「小さくなったらこういうことするんだろうなぁ」「こうなるんだろうなぁ」「こういうHすんのかな?」と、私でも予測がつくようなことしか起こらないんですよね、この本の中では。

 私にとって砂原先生の作品は50点で足踏みしているような感じです。
 読みにくいとか、読めないってことはないのですが、かといって面白い作品もないという。 

 

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