そらそら☆パラダイス

ジャックラッセルテリアのそらがメインではありますが、食べ物とか観劇とか製作物とかもろもろ掲載していきます

ベルリン博物館島ほか

2007-04-26 | 旅行&食べ歩き!
さてさて、先週予告してましたとおり、ベルリン出張から帰って参りました。今回は、仕事でおつき合いのある教授ご夫妻と共に学会出席が目的で来たのですが、到着したのが土曜日ってことで・・・博物館島へ向かい、教授ご推薦のペルガモン博物館へ・・・。ここは、むかーしから行きたいと思っていた美術館で。古代バビロニアの「イシュタール門」がある場所です。ホントはイラクの発掘現場に行ってから観に行こうと思って温めていたんですけど、行く直前にイラク戦争が始まっちゃったので断念していた企画モノでした。でも、当分イラクには行けそうもないし、と思っていたところのベルリン出張。しかも、飛行機の残席の都合で土曜日がまるまるフリーになると言うラッキーな現象が!これは、呼んでいたのねきっと。
フランスでもそうでしたが、海外の美術館などは大抵が撮影OK(但し、ノーフラッシュですよ)。大らか~。スケッチもしてるしね。更にベルリンのすごいところは音声ガイドに大抵の美術館で日本語解説があるところ。一つずつの解説が懇切丁寧。あまりに丁寧すぎてちょっと飛ばし気味で聞いちゃいました。そして無料!!なんですよ。日本は500円取るのに。入場券も3日通し券を買うと17の美術館&博物館がフリーパスに(確か12ユーロ)。1日で元を取ったと思います。


                      
        「ゼウスの大祭壇」(紀元前164~156年、再建されて展示)
        高さ9m迫力の大きさです。室内だし・・・

  
 
私なりの今回の目玉!「イシュタール門」(紀元前500年くらい?)!!でかっ。素晴らしいタイル技術です。職人さんが組み立てる際にきちんと印を付けていたらしく、ベルリンに移す時もこの印を辿って再現ができたそう。これでもまだ美術館に入りきらずに残ってるものもあるそうです。教授は「全部引っぺがしてきたんだねぇ。略奪だね、まるで」と言ってましたが、風化していく運命のものを見られる幸せもあるなと。
発掘されずに元の場所で風化していくのも自然な現象かも知れませんが、人間は知りたがりの生き物ですし、過去の人達がどんな文明を持っていたのかっていうのはやはり知りたいものです。他にもたっくさんありますが、またの機会に・・・。

             

旧博物館にあるエジプト展の目玉、「王妃ネフェルティティの胸像」。解説によると向かって左側の片目が義眼なのは(写真が暗いのでわかりにくくてすいません)、後継の者達への手本としたためだそうです。

その後、ベルリン動物園に。教授は話題のクヌートが見たかったようですが、子供なので1日2回、1時間づつしか外に出ていません!

        
        ↑ クヌート(親が育児放棄して、人工保育で育ってる所もベルリン市民の
         ツボにはまってるようです)
         育児と言えば、動物園内の鹿は鴨に威嚇されて逃げまわってました。
         子供がいる動物は何者よりも強いですわ。


              

カバも優雅に泳いでるなーと思ったら、子供と激しい喧嘩に。奥様曰く、「カバはある程度の年齢になったら親に挑みかかるんですって。で、親もちゃんとそれを受け止めるそうです。最近の人間となんていう違いかしら!」と、おっしゃってました。うむぅ・・・。昭和ひと桁の言葉は重みがあるなぁ。

              

ホテルのすぐ側にあった「チェックポイント・チャーリー」。いわゆる東西を分ける検問所ですね。主な国境検問所はA(アルファ)・B(ブラボー)・C(チャーリー)とあり、Cが「チェックポイント・チャーリー」の別名で知られたそうです。それにしても、壁が壊れてからまだたったの18年。それまでは壁を越えようとした人が殺されたりなど日常に起こっていたわけですから・・・。今のベルリンの平和な様を見ると何だか不思議です。お土産屋さんには沢山の壁商品が売っていますが、むちゃむちゃ高いです。そして、アスベストが含まれているようなので要注意とウィキペディアに書いてありました。おおおー。実は、こんなに経ってるんだから壁の欠片も無くなってんじゃないの?とはちらと思ったのですが、どうなんでしょうねー?偽物だったらそれはそれでぼったくりですね。

そして、土曜1日でこれだけ回っちゃった昭和一桁2人と私・・・若いつもりでもさすがにクタクタ・・・。しかし、教授夫妻は元気だった。

          
          仕事もちゃんと・・・してきましたよ。