五里夢中於札幌菊水 

野戦病院へ出向予定。
医療崩壊に対して国民全てと共闘を夢想。
北海道の医療崩壊をなんとか防ぎたい。

世界遺産知床 羅臼町の医療崩壊

2007-04-07 21:02:18 | 道内医療問題
厚生労働省は世界遺産保護のために医療崩壊をすすめている?
だったらまだましかも。ほんとは何も考えていない、考えきれていないだけ。
(写真は知床の海岸線です。こんなところにも番屋と呼ばれる猟師の家があります。)
元ネタは伊関氏のブログ。いつもお世話になっています。
昨今の医療改悪の全てを凝縮したようなニュースです。
自然遺産だけではなく、医療改悪のメッカとして文化遺産登録を受ける日も近い?

羅臼町から根室管内のエース中標津町までは距離66Km、所要時間1時間20分と計算された。
http://northern-road.jp/navi/time/で北海道の町同士の距離と時間をだいたい計算してくれます。

実は救急医療崩壊の根室のほうが中標津からは遠かったりする。
根室―中標津;距離101Km所要時間1時間47分
地元民は釧路に行くのも中標津に行くのもたいして変わらないと考えている人も結構多い。
根室―釧路;距離124Km、所要時間2時間14分

別海町立病院は給料が3000万~5000万と破格で有名だが、
24時間体制救急やっているのかだとかの実力はちょっとわからない。
知っている方いらっしゃったら教えてください。

次のドミノはどうやら中標津かな~?



STVより以下抜粋

◆看護師がいない・・・
3月30日(金)

★スタジオ

(和久井キャスター)
いま、多くの病院が看護師不足に頭をかかえています。
看護師が足りず救急患者の受け入れを中止した羅臼町の国保病院。
代わりの受け入れ先は60キロ離れた中標津町とあって
町民は不安をつのらせています。看護師不足、地方の現状です。

★VTR

(羅臼町の街並)
知床半島の付け根に位置する羅臼町。
人口およそ6500人の漁業のマチです。

(羅臼町国保病院の建物)
マチでただ一つの病院、羅臼町国保病院です。
外来と入院病棟を持つ、この病院。

(入院病棟で勤務する看護師)
これまで、看護の現場を支えてきたのは18人の看護師です。
しかし、今月、このうちの4人が病院を去りました。

(山内記者)
「病院の玄関ですが、急患の診察ができませんという札が出されています」

(1人で夜勤をする看護師)
病院では、今月から夜間・休日の救急患者の受け入れを中止しました。
理由は、看護師が減ったことで夜勤の看護師を1人しか確保できないからです。

(看護師の話)
「入院患者の食事介助やおむつ交換を1人でする。
 町民のことを考えると急患受け入れをやれるといいが、物理的に無理」

(国道を走る救急車)
この日、急患の受け入れを中止してからはじめて
救急患者が他の町へ搬送される事態になりました。

(羅臼消防署の建物)
患者を運んだ羅臼消防署を訪ねました。

(羅臼消防署・鹿又利憲署長の話)
「これは、本日出動の救急活動報告書です」

(救急活動報告書)
消防の報告書には、患者を町立中標津病院へ搬送したと記されていました。

(北海道地図のCG)
羅臼町と中標津町の距離はおよそ60キロ。片道で1時間以上かかります。

(羅臼消防署・鹿又利憲署長の話)
「搬送距離が長ければ容態の変化もある。緊張するし、普段の搬送よりも
 数倍も疲労がたまる。早く解決してほしい」

(羅臼町の街並)
救急患者が町外の病院に運ばれたことで、町民に不安と動揺が広がっています。

(町民の話)
「これで、自分が倒れたら死ぬんだなと思う。中標津まで運ばれたら…
 心臓病を持っているので、なおのことだと思う」
「いざという時に間に合わない、中標津まで走ると」

(羅臼高校、部活動など)
羅臼高校です。生徒の半数近くが部活動に参加しています。
病院が急患の受け入れを中止したからといって
大会に向けた練習をやめるわけにはいきません。

(北海道羅臼高校・納谷泰文教頭の話)
「部活動を病院の問題で、やめること、きりあげることはできない
 運んでもらっても1時間かかるので、その間に助かるのか、深刻な問題」

(役場外景、対策会議)
羅臼町役場です。町外への搬送という事態を受け、
この日、役場では緊急の対策会議が開かれました。

(町長)「救急あったと聞いているので、聞かせてもらおうかな状況について」
(消防署長)「流れはスムーズにいっている、病院との連絡もスムーズ、
       中標津への搬送があるまで隊員は緊張していたが」
(町長)「当面の対応がなんとかなっているからいいではなく、看護師の確保が大前提」

(救患停止の張り紙など)
看護師不足は、羅臼に限ったことではありません。

(厚生労働省の建物)
きっかけは、去年4月の診療報酬の改訂です。

(入院病棟の様子)
看護師を手厚く配置した病院への診療報酬、
つまり病院の収入が大幅に引き上げられたのです。

(北大病院外景、病院看板)
これを受けて北大病院が200人もの看護師を採用するなど、
都市部の大病院が看護師獲得に動きはじめました。

(人材紹介会社・キャリアブレイン)
札幌にある人材紹介会社です。医療の分野を専門とするこの会社には
道内各地の病院から看護師の求人が殺到しています。
その件数は、昨年度、91件でしたが、診療報酬の改訂を境に156件に急増しました。
看護師の獲得が経営を左右するようになったからです。

(キャリアブレイン・村岡康弘札幌支社長の話)
「大きい病院が大量に看護師を確保しようとして、何百人単位で、
 その影響大きい、看護師の取り合いがつづく」

(看護師登録者の画面)
いま、この会社には、働く病院を探す道内の看護師およそ600人が登録しています。
しかし、勤務希望地は、ほとんどが札幌やその近郊に限られます。

(キャリアブレイン・村岡康弘札幌支社長の話)
「病院を淘汰していく形になってきている、小さい病院の経営は厳しい」

(羅臼町国保病院)
看護師不足が深刻な羅臼町国保病院はいま、収入減に直面しています。
看護師を十分確保できた病院の診療報酬が増えたのに対し、
確保できなかった病院の診療報酬は減らされたからです。

(羅臼町国保病院・嶋 勝彦事務長の話)
「最低限の診療報酬になった」

(点数表を取り出す嶋事務長)
羅臼町国保病院の場合、病院の収入となる診療報酬の点数が
昨年度の1117点から今年度は563点に半減。
昨年度2億円あった入院収入は今年度、半分の1億円になる見通しです。

(羅臼町国保病院・嶋 勝彦事務長の話)
「支出の抑制をしてきたが、これだけ診療報酬点数を引き下げられると
 病院経営は成り立たない状況、地方の切り捨てみたいな感覚で思っている」

(羅臼町役場・町長室)
経営状況の悪化、そして、看護師不足。
病院を経営する羅臼町はいま、ある決断を迫られています

(脇 紀美夫羅臼町長の話)
「国はもっと、へき地のことを考えてほしい、看護師の確保によって
 差がつけられるのを実施した場合どうなるのかを考えてくれてやったのか」
 
(羅臼町国保病院)
病院では20人あまりいる入院患者の一部に対し、退院の打診をはじめています。
しかし、そのほとんどが高齢者で、羅臼町内には老人ホームもありません。

(入院患者の話)
「行くところがあればいいが、“すぐ出て”と言われても困る」

(羅臼町国保病院の建物)
看護師の数を確保すると病院の収入が増えるという国の政策。
看護師の確保を目指している羅臼町国保病院にまだ、応募はありません。

END

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