大地産笑~畑は笑顔を育てる~

新しいスタートラインに立っている今。いろいろなところに目を向けて未来につなげたい。

農村活性化

2006-02-15 14:05:52 | 農業を考える
先週の授業から…。講師の方は村上真平さん。アジア学院でも一度会ったことのある人だ。海外のNGOで働いていて3年前から福島県で自然農法で百姓をしている方である。


農村活性化…

・人に活性化はさせられない。
・農村の人々自身が喜んで生きていける状況を作らねば、農村本来の活性化とは言えない。
・補助金が出て、観光収入等で活性化したとしても、一時的なもので、それが定着することはない。

意見としては…

しかし、現状として考えると、今の先進国での価値はお金になっている。お金が入ってこないと活性化できないようにと思われているだろう。例えば観光資源等での現金収入で。


お金というものは先進国のためだけにあるもの。世界的に公平ではない。

農業普及員というのは発展途上国を発展させるためではなく、途上国のまま維持させていくことだという。発展途上国から安い物・労働力・土地を得られるから。結果的に日本など先進国にお金や安い食糧が入ってくるから。海外に土地を買いそこに自社工場を建てれば安い労働力で車や何やらできるから。

日本は先進国になった。金を持っている。しかし、金があるから幸せなのか。それは違う。日本での年間自殺者は3万人いるという。1日100人くらい自殺者が出ているということになる。自殺しているのは誰か。金を持っている人間か、それとも持っていない人間か。金を持っていない人間(例えばホームレス)は自殺していないのだが、金はそれなりに得ていて毎日残業等で休む暇もなく働き続けているような人たちが自殺しているのが現状だろう。もちろん借金苦で自殺してしまう人もいるだろうが。しかし、自殺者の多くは金をそれなりに得ている人間だ。なぜホームレスの人間は自殺が少ないのか。それは自由だからだ。

農村活性化のキーワードは「自由」ということにある。村上真平さんも就農した理由は自由を求めてだ。そして自立したいから。生きるためのものは自分で作り上げたいから。もし自分たちの家が災害等で孤立したちしても生きていけるからだ。

また人生において一番生き生きしている時間はいつだろうか。お金をたくさん持っているときか。これも違うと思う。お金をたくさん持っていたホリエモンも確かに一時的には生き生きしていただろう。しかし今はどうか。人生で一番生き生きしている時間は、自分が楽しんでいるときや、考えても結果がわからないものがあるときではないか。特に子供の時だ。泣きたい時に泣いて、笑いたいときに笑う。自由だ。何でも自分から学べられる。もし親からあぁしろこぉしろという押し付けがあると、逆に自発できなくなり、目が沈んでいってしまうという。

よって農村活性化においても、上からの押し付けや補助金だけでは農民の目は沈んでしまう。農民個々人が自由に自立した環境を作り上げられるかどうかが農村の活性化につながるだろう。外からのお金に頼らず、個々人が成長して幸せにならなければならない。


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