第2章 セルフレジは顧客サービスを向上させる
第19条、第20条
【2009年10月20日(火)】
◆第19条 本部で経営者、本部マネジャー、店長を交えた情報交換の場を持つ
セルフレジの導入が与えるメリットを企業全体、本部全体の経験・ノウハウにまで高めていくことが大事である。第18条では、個々の導入店舗の経験・ノウハウを本部の問題ととらえることの重要性を説明したが、第19条は、未導入の店舗も交えて、セルフレジの導入で得た経験・ノウハウを企業全体、本部全体の財産にすべく、経営者と本部マネジャー、全店長で情報を交換し、情報の共有化を図ることで、企業の総合力を強固にしていくことの重要性を説明する。ここで対象となる本部マネジャーは情報システム部などセルフレジに関係する部署だけでなく、できるだけ多くの部署のマネジャーが参加することが望ましい。第17条は、セルフレジの導入をレジ部門だけの問題でなく、店舗の問題としてとらえるために、店長、他部門担当者を交えた情報交換の場が必要であることに焦点を当てたが、それを、第18条を経て、企業全体、本部全体の問題として昇華させた。セルフレジ未導入の店長からの視点、質問、問題提起が導入店舗の参考になることがある。原理は第17条と同じである。
1店舗で得た情報とノウハウは普遍性を持つ。どの地方、どこの地域でも、同じ形態の店舗、同じような品揃え、同じような価格帯で販売するスーパーが存在する。店舗の形態、品揃え、価格帯は商圏特性によって決まる。全国どこの商圏も共通項が多いことになる。顧客ニーズに共通性も認められるはずである。まして、1つの企業が同じコンセプトを持つ同一業態で出店する地域であれば、共通した顧客ニーズ、顧客の傾向性があることは間違いない。顧客サービスに求める要素も共通していることになる。
セルフレジ導入の成功事例は、セルフレジ未導入の店舗にも参考になる。セルフレジで顧客サービスが向上した店舗があることは、その店舗が他の店舗には持つことが不可能な成功する特別な要素を持っていない限り、他の店舗でも成功することが可能であることを示している。すべてが有人レジであるセルフレジ未導入店舗においては、自店舗内でセルフレジと有人レジの比較はできないが、セルフレジ導入店舗の顧客サービス向上の経験・ノウハウは、有人レジの顧客サービスの見直しに生かされることになる。また、セルフレジを導入して失敗したという店舗があれば、成功した店舗に比べて改善すべき課題があるということである。この課題も特別な要素でない限り、改善可能なものである。
セルフレジ導入店舗で、セルフレジが有人レジを上回る顧客サービスを実現できたという経験・ノウハウの共有は、セルフレジ導入店舗と未導入店舗ともに、その店舗のレジにおける顧客サービスの見直し、向上に役立つことになる。
セルフレジ導入の経験・ノウハウを全店舗で共有することは、企業の総合力を強くしていくことにつながる。顧客サービスが競争に勝ち残る大変重要な位置を占める時代を迎えている。商圏特性、顧客ニーズに大きな差がない限りは、同質化を追求する中で競争力を強める要素を築き、一方で同質化競争を避ける差異化の要素を強めていかなければならない。顧客サービスは、それらの要求を満たす要素の1つである。企業の総合力が問われている。企業の総合力は経営者の考え方が末端のアルバイト、パート社員にまで行き届き、店舗数が多くなっても、経営者が店長を務める1店舗のような強さを築けるかどうかがカギを握ることになる。新しいことへの取り組みは、それを材料にして、企業の総合力を強くするチャンスとなる。セルフレジの導入は、そのチャンスとしても注目されるのである。
◆第20条 現場からの提案は平等に扱い、得られた成果は全員の成果とする
店舗あるいは企業の総合力が求められる時代においては、店舗における1人1人、企業における1店舗1店舗が大事な主役でなければならない。突き詰めれば1人1人が企業の主役だということである。何事の提案でも最初の提案者が大事である。最後にまとめの意見が出る頃には最初の提案内容が一片も残っていないことがある。それでも、最初の提案は大きな評価に値する。最初の提案はタタキ台となるが、タタキ台が最後には何も残っていないことは十分な議論が重ねられた証左である。タタキ台が残っているとすれば、議論が尽されなかったのか、タタキ台が結論に匹敵するくらい優秀だったのか、どちらかである。いずれにしても、議論を重ね、出された結論においては、タタキ台は非常に大事な役割を果たしたことになる。タタキ台が多くの意見を引き出す重要な役割を果たし、出された結論が優秀であるということは、導かれた結論は、途中の1つ1つの意見をきっかけに議論が重ねられてきたわけだから、最後には消え去っていても、途中の意見もまた重要な役目を果たしたことになる。
また、提案者と実行者は平等に区別することが大事である。提案者が提案の内容を一番理解しているとして、実行者の中心にならなければならないとすれば、提案者は自分の実行可能な範囲のことしか提案しなくなる。提案は例え実行不可能な要素があるとしても自由に行われなければならない。それがきっかけとなって、実行可能な新しい提案が出てくることがある。提案された事を皆で検討し実行可能となれば全員の責任で実行し、その成果も全員の功績としなければならない。そうすることで、全員のモチベーションが上がり、上がったモチベーションは良い結果をもたらす。一方、素晴らしい提案であっても、実行できない現状があれば、皆の責任において見送ることも必要である。提案から結論までのプロセスにかかわった人たちは、すべて、それぞれの役目を果たしたと考え、平等に評価すべきである。
担当部署内、店舗内、企業内、または、その縦断的、横断的な情報の交換、情報の共有による成果は、情報を交換した人と部署、情報を共有した人と部署のすべての成果と考えるのが正しいと言える。
レジ係など部門のチームワーク力、店舗の総合力、企業の総合力で差異化を実現していく時代である。4番打者を9人揃えた野球チームを作っても強いチームにはなり得ない。1人1人が自らの役目をきちんと果たす9人で編成したチームが強いチームになる。情報を皆で交換し、情報を共有するということは、強いチーム力、強い総合力を作ることである。まさに、セルフレジはチーム力、総合力で顧客サービスを向上させ、競争力のある企業力を作る最良のシステムである。
第19条、第20条
【2009年10月20日(火)】
◆第19条 本部で経営者、本部マネジャー、店長を交えた情報交換の場を持つ
セルフレジの導入が与えるメリットを企業全体、本部全体の経験・ノウハウにまで高めていくことが大事である。第18条では、個々の導入店舗の経験・ノウハウを本部の問題ととらえることの重要性を説明したが、第19条は、未導入の店舗も交えて、セルフレジの導入で得た経験・ノウハウを企業全体、本部全体の財産にすべく、経営者と本部マネジャー、全店長で情報を交換し、情報の共有化を図ることで、企業の総合力を強固にしていくことの重要性を説明する。ここで対象となる本部マネジャーは情報システム部などセルフレジに関係する部署だけでなく、できるだけ多くの部署のマネジャーが参加することが望ましい。第17条は、セルフレジの導入をレジ部門だけの問題でなく、店舗の問題としてとらえるために、店長、他部門担当者を交えた情報交換の場が必要であることに焦点を当てたが、それを、第18条を経て、企業全体、本部全体の問題として昇華させた。セルフレジ未導入の店長からの視点、質問、問題提起が導入店舗の参考になることがある。原理は第17条と同じである。
1店舗で得た情報とノウハウは普遍性を持つ。どの地方、どこの地域でも、同じ形態の店舗、同じような品揃え、同じような価格帯で販売するスーパーが存在する。店舗の形態、品揃え、価格帯は商圏特性によって決まる。全国どこの商圏も共通項が多いことになる。顧客ニーズに共通性も認められるはずである。まして、1つの企業が同じコンセプトを持つ同一業態で出店する地域であれば、共通した顧客ニーズ、顧客の傾向性があることは間違いない。顧客サービスに求める要素も共通していることになる。
セルフレジ導入の成功事例は、セルフレジ未導入の店舗にも参考になる。セルフレジで顧客サービスが向上した店舗があることは、その店舗が他の店舗には持つことが不可能な成功する特別な要素を持っていない限り、他の店舗でも成功することが可能であることを示している。すべてが有人レジであるセルフレジ未導入店舗においては、自店舗内でセルフレジと有人レジの比較はできないが、セルフレジ導入店舗の顧客サービス向上の経験・ノウハウは、有人レジの顧客サービスの見直しに生かされることになる。また、セルフレジを導入して失敗したという店舗があれば、成功した店舗に比べて改善すべき課題があるということである。この課題も特別な要素でない限り、改善可能なものである。
セルフレジ導入店舗で、セルフレジが有人レジを上回る顧客サービスを実現できたという経験・ノウハウの共有は、セルフレジ導入店舗と未導入店舗ともに、その店舗のレジにおける顧客サービスの見直し、向上に役立つことになる。
セルフレジ導入の経験・ノウハウを全店舗で共有することは、企業の総合力を強くしていくことにつながる。顧客サービスが競争に勝ち残る大変重要な位置を占める時代を迎えている。商圏特性、顧客ニーズに大きな差がない限りは、同質化を追求する中で競争力を強める要素を築き、一方で同質化競争を避ける差異化の要素を強めていかなければならない。顧客サービスは、それらの要求を満たす要素の1つである。企業の総合力が問われている。企業の総合力は経営者の考え方が末端のアルバイト、パート社員にまで行き届き、店舗数が多くなっても、経営者が店長を務める1店舗のような強さを築けるかどうかがカギを握ることになる。新しいことへの取り組みは、それを材料にして、企業の総合力を強くするチャンスとなる。セルフレジの導入は、そのチャンスとしても注目されるのである。
◆第20条 現場からの提案は平等に扱い、得られた成果は全員の成果とする
店舗あるいは企業の総合力が求められる時代においては、店舗における1人1人、企業における1店舗1店舗が大事な主役でなければならない。突き詰めれば1人1人が企業の主役だということである。何事の提案でも最初の提案者が大事である。最後にまとめの意見が出る頃には最初の提案内容が一片も残っていないことがある。それでも、最初の提案は大きな評価に値する。最初の提案はタタキ台となるが、タタキ台が最後には何も残っていないことは十分な議論が重ねられた証左である。タタキ台が残っているとすれば、議論が尽されなかったのか、タタキ台が結論に匹敵するくらい優秀だったのか、どちらかである。いずれにしても、議論を重ね、出された結論においては、タタキ台は非常に大事な役割を果たしたことになる。タタキ台が多くの意見を引き出す重要な役割を果たし、出された結論が優秀であるということは、導かれた結論は、途中の1つ1つの意見をきっかけに議論が重ねられてきたわけだから、最後には消え去っていても、途中の意見もまた重要な役目を果たしたことになる。
また、提案者と実行者は平等に区別することが大事である。提案者が提案の内容を一番理解しているとして、実行者の中心にならなければならないとすれば、提案者は自分の実行可能な範囲のことしか提案しなくなる。提案は例え実行不可能な要素があるとしても自由に行われなければならない。それがきっかけとなって、実行可能な新しい提案が出てくることがある。提案された事を皆で検討し実行可能となれば全員の責任で実行し、その成果も全員の功績としなければならない。そうすることで、全員のモチベーションが上がり、上がったモチベーションは良い結果をもたらす。一方、素晴らしい提案であっても、実行できない現状があれば、皆の責任において見送ることも必要である。提案から結論までのプロセスにかかわった人たちは、すべて、それぞれの役目を果たしたと考え、平等に評価すべきである。
担当部署内、店舗内、企業内、または、その縦断的、横断的な情報の交換、情報の共有による成果は、情報を交換した人と部署、情報を共有した人と部署のすべての成果と考えるのが正しいと言える。
レジ係など部門のチームワーク力、店舗の総合力、企業の総合力で差異化を実現していく時代である。4番打者を9人揃えた野球チームを作っても強いチームにはなり得ない。1人1人が自らの役目をきちんと果たす9人で編成したチームが強いチームになる。情報を皆で交換し、情報を共有するということは、強いチーム力、強い総合力を作ることである。まさに、セルフレジはチーム力、総合力で顧客サービスを向上させ、競争力のある企業力を作る最良のシステムである。