ポール・ラッシュ記念館 スタッフブログ

当館はキープ協会・清泉寮の創設者であるポール・ラッシュ博士の残した資料群と実際に住んでいた住居を保存・公開しています。

次世代に繋いでいきたい野球の遺産

2015年08月21日 | 展示・催し物について

次世代に繋いでいきたい野球の遺産を当館は所蔵しています。
1946年8月15日に行われた、戦後第一回目の復活中等野球で参加校に渡った白球です。

 

昨日は第97回全国高校野球選手権大会の決勝戦でした。
戦後70年の今年、高校野球も100年という節目。私どもの創設者ポール・ラッシュと、夏の甲子園大会の前身である全国中等学校優勝野球大会の戦後第一回の復活大会(西宮球場で開催)のことを知ったマスコミの方々に、数回にわたり取り上げていただきました。

ポール・ラッシュの気持ちは、復活大会の開会式での祝辞の最後「おめでとう!Do your best!」この一言に込められました。「大変な戦争が終わり、生き残り、そして再び集うことが出来た喜び、また一緒にスポーツを出来ることの喜びを感じ ています。心からおめでとう、ベストを尽くしてやりましょう」ということです。

復活大会の試合のボールは、ポール・ラッシュが用意しました。19校の主将に、それぞれメッセージとサインを書き入れ、渡したのです。記念館にはそのうちの2校からボールが寄贈され、展示されています。


芦屋中学校のボール



東京高等師範付属中学校のボール

 

 ポール・ラッシュは、若者の可能性と希望を支え助けることがライフワークのひとつでした。スポーツは心と体を鍛える大事な要素。日本のアメフトの父と言わ れるポール・ラッシュですが、野球にも尽力しました。戦前、戦中、戦後と、日本と日本人を愛し続けたアメリカ人ポール・ラッシュが見せる教育者の一面で す。

ボールは常設展示です。ご友人のお名前があるのでと仰って、遠方から遥々いらしてくださる方もおられます。ありがとうございます。どうぞ、道中お気をつけてお越しください。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。