立春に飾るべく出していたのに、バタバタしていてそのままになっていたおひなさまを、ようやくしつらえました。
今年のメインは、木目込み人形の立雛。
数年ぶりに段飾りのほうを(虫干しも兼ねて)出すべきかと悩んだりもしたのですが、雛壇の組み方をおさらいしただけで気が遠くなったので(だってちょっとした工事なんだもん…)、引っ張り出すだけで飾れるこちらを。
最初は、この空間全体を、以前作った紙のガーランドなどでにぎやかに飾り付けたのですけれど。
飾り終わってみれば今の気分にそぐわないこと著しくて、ひとつふたつと間引くうちに、結局はすべてを外してしまいました。
『春の枝もの』がテーマだったレッスンで作ったフラワーアレンジメントと、節分のしつらえで使った小花とが、たまたま同じ色調のピンクでした。
それがことのほか目にも気持ちにも優しい色で、とても心が落ち着くので、このあともここに薄桃色の花を増やして、『花のひな飾り』にするつもりです。
花屋さんに行かなくちゃ*
飾り棚には、癒しの小さなおひなさまも*
現代の名工である、今は亡き京都の陶人形職人さんの作品です。
箱書きには『源氏絵巻』とあるので、ほんとうは『おひなさま』ではないのかも。
それでも、このふたりの姿がなんともほのぼのしくて、眺めるだけで幸せな心持ちになるので、私はこれをひな人形として毎年飾っています。
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暦の上では春を迎えたとはいえ、実際は一日を通してまだまだ冬の気温で、昨日の早朝には雪がうっすらと積もりました。
それでもよく目を凝らしてみれば、庭の木の芽は日々ふくらんでいますし、小さな草たちも次々と花芽や蕾をつけ始めています。
春が一歩ずつ近づいてくるこのときを、心安らげるよう工夫しながら、暖かい家の中で楽しんでいたいなと思います*