集まれ スピーカー好き!

スピーカーやオーディオに興味がある方に、いろいろな情報を発信していきたいと思っています。

中国出張レポート2

2008年05月20日 23時12分50秒 | その他



こんばんは。

出張前の残務がテンコ盛りで、ブログの更新が進まず気ばかりあせってます。さて今日はいよいよ中国出張の初日レポートです。

朝一番の会議で中国側から出てきたのは、昨年からの原材料の異常な価格高騰についての報告。これはもう報告というより悲鳴に近いものがあり、今年に入ってからでも既に2回の価格アップがあり、来月から更にアップするとの通告を材料メーカーから受けているとのことでした。いやぁ朝一番からいきなりカウンターパンチを食らった感じでまいりました。ただこの現象は中国全体で起きているようで、ベンダー1社が何とか交渉して抑えることが出来るようなレベルでは到底ないようです。情報では、夏の北京オリンピックの期間中北京郊外にある中国大手の鉄鋼所が大気汚染防止のため操業停止を行うことや、今回の大地震の影響で鋼材関連の需要急増もあり、少なくとも今年いっぱいはこの上げ基調は続きそうです。本当にこれから製造業はどうなるんだろう、と心配になりました。ただ、一応ベンダー側でも現在量産している現行モデルについては当面は価格は維持してもらうように何とか交渉をしましたが、問題はこれから発売する新機種です。これらは今の材料費ベースで計算されるので、驚くような見積りが提示されました。さすがに一部のモデルでは現行モデルとの関係であまりに矛盾が多いものもあったので、もう一度再考してもらうよう保留としましたが、どうなることやら。ほんと初日から予想外の展開となっちゃいました。

正直なところ、このような場合はPARC Audioのような小ロットで生産をしているメーカーは影響を受けやすく、また新機種が多いほどその影響も深刻です。何とか皆さんに喜んでいただける価格になるよう最大限の努力をしていこうとあらためて気を引き締めた次第です。

さていやな話はこれぐらいにして、お楽しみの新機種関係です。今回はこの点でも予想外の展開がありました。まだ社外秘のレベルが多いのですが、今回の協議で新素材や面白いネタもいろいろとあり、この中の一部は近い将来皆様にご紹介できるものもあるかと思います。昔は日本の部品メーカーを訪問してこのようなサプライズを見つけたものですが、今や中国でこんな話をするとは、ほんと時代も変わったもんです。でもどんな素晴らしい材料でもそれをどう料理するかで勝負は決まるんですよね。是非これらのネタもPARC Audioらしい音造りをして皆さんにご紹介できればと考えています。いやぁ、やることいっぱいだぁ!

その中で今回発表できるのは、前回ペンディングとなっていた17cmアルミコーンウーファー(DCU-171A)と、同じく17cmケブラーコーンウーファー(DCU-171K2)の2モデル。これらは来月発売させていただきます。アルミコーンは前回ちょっとトラブルがあって発売延期した因縁のモデルですが、今回の出張で最後の確認を行い無事発売ということになりました。このアルミの件については別途詳しく書きたいと思いますので、楽しみにしていてください。ちょっとだけ書いておくと、最終的にはオリジナルより今回の量産モデルの方が更に完成度が上がっており、非常に魅力的なモデルに仕上がりました。是非御期待ください。従来のアルミコーンよりはかなり魅力的な出来となっていると思いますよ。

ケブラーについては、先日のハイエンドショーでも好評だった13cmケブラーコーンの(DCU-131K2)よりもさらにウーファーらしく非常に高SNの正統派ウーファーという感じに仕上がりました。おそらくPARC Audioのユニットの中では最もウーファーらしいモデルではと思います。これでPARC Audioのウーファーラインは一応そろえることができたので、これらのウーファーモデルが今後どれくらい人気が出るのか今から非常に楽しみです。

では今日はこの辺で。続編に続く・・・・。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする