NORTHBOUND EXPRESS

鉄道好きサラリーマンの◆不定期運転臨時急行◆(全自由席)  

れっつ!ノース!キタ━ミーティングwith「EF55奥利根号」前編

2008年12月19日 | イベントレポート
こんばんは

さて、先日予告したとおり、去る12月6日、東京喜多鉄道管理局様主催の今年最後の大イベント!「れっつ!ノース!キタ──ミーティング」と称して、さよならEF55企画第一弾「EL奥利根号」に乗って参りました。。

イベントタイトルの「れっつ!ノース!キタ──」とは、当ミーティング参加メンバーであるSEKKIさんのウェブサイト東京喜多鉄道管理局、そして、mattunさんのブログサイトれっつ・Nゲージ、弊ブログのタイトルから、最も旨味の多い部分を抽出し、掛け合わせて命名されたもので、3局の合同企画であるため、レポートも同時公開となっております。。
それでは、間もなく発車しま~す。
ご乗車の方は「続きを読む」をクリック!
今回は企画途中で列車運行の情報をキャッチ!「まさか、とても乗れんべーだろうなぁ・・」と構えていましたが、mattunさんにより奇跡的に値千金プラチナ指定券をゲットしていただきました!mattunさんとは、今までブログのコメント等で文字でのお付き合いはあったものの、SEKKIさん(以下 今回に限りSEKKI郎さんと呼ぶ)も私もお会いするのは初めて・・ということで、少々緊張しながら小田急線始発列車~山手線で上野駅へ・・・
 
 6時過ぎ、まだ薄暗い上野駅に到着。。もうSEKKI郎さんとmattunさんは撮影に取り掛かっているだろうなぁ~なんて考えながら、ホームで長旅の疲れを癒す489系を横目に14番線頭端へ・・

  柱の間からお疲れっス!「能登」もう上野駅の長老ですな。アンタはエライ!

 まずは「EL奥利根」乗車前に上野駅構内で列車撮影タイムということで、上野口の長老「能登」、最後の直流機牽引ブルトレ「北陸」、最後の青森行きブルトレ「あけぼの」を撮影です。夜行列車の到着は何度みても飽きないものですね
 既に「北陸」入線アラート態勢となっているため、お二人は撮影準備に入っていると見て、ご挨拶は後程・・として、レポート用の撮影に取り掛かります。。
 尚、本企画の目的は「今に残る国鉄型をしゃぶり尽くそう!」であり、途中、管理人がカッ飛んで、妄想により意味不明な擬音語が入ったり、画像がモノクロになって時代設定が前後したり、お見苦しい点がございますが、宜しければみなさんもフラッシュバックし、一緒にあの日に帰りましょう(笑)


            ダダンッ ダダンッ ブォ──ッ「北陸」到着

「北陸」入線間際、14番線ホームでDVを構えるSEKKI郎さんを発見、昨夜は会社帰りに12系の尾久入区を確認しに行かれ、大変なアクシデントに見舞われたそうです・・ そしてプラチナ指定券護衛のためにガードマンを引き連れた(笑)mattunさんとも合流し、プラチナチケットを手に・・やっぱり上野駅を愛する方は良い方ばかりなのでしょう、とても初めて会う方とは思えないほどすぐに打ち解けてしまいました。。「以前、どこかでお会いしてませんでしたっけ?」ってな具合で、のっけからリラックスムード 今日はいい一日になりそうです。SEKKI郎さん、mattunさん、今日は宜しくお願いしま~す!
 尚、事前に参加を表明されていた東京喜多鉄道管理局幹部のMr.Sさんは急遽お仕事の関係で乗車できないことに・・ 本当に残念無念。。Mr.Sさん、今度は常磐線で客車が走るように祈りましょう。。 

         ん?なんか15線エンドでなにかやっとるで・・・ 行ってみっぺ

 こんなイベントも上野駅ならでは!?「うつくしま浜街道キャンペーン」だそうです。
 スパリゾートハワイアンズのダンサーさんが上野まで出張でフラを踊ってらっしゃいました。上野からお座敷列車「ゆう」がいわき駅まで行くそうです。湯本駅では到着した観光客にレイを被せる熱烈歓迎サービスが・・なんかそういうベタなところ大好きです。個人的に福島にはお世話になってますし・・・ 福島がんばれ━━っ!




       「うえのぉ~ うえのぉ~」いつもより乗客も多め?「あけぼの」到着
        まだPF残ってるんだからいつか頼みますよ東日本さん・・・
        そういえばEF81も北斗星やカシオペアは2010年からEF510とかいう
        ELにバトンタッチするそうで、こいつも今のうち・・なんですね(涙)
         
 そして「奥利根」の入線時刻が近づくにつれ、13番線では職員さんが緑色のロープを伸ばし始めました。。
     
      まだ乗車券を購入していないSEKKI郎さんと私は「みどりの窓口」へ・・
         SEKKI郎さん「水上までの往復乗車券ください」
         窓口のお姉さん「はい。指定券か特急券はいかがいたしますか?」
         SEKKI郎さん「いや、必要ないです」
         窓口のお姉さん「・・・・!?」
         SEKKI郎さん「・・・・。」
         SEKKI郎さん(心の叫び)「だから今日は国鉄ですからっ!」

 JRなお姉さんはほっておきましょう・・接近案内放送が響き、いよいよ入線です!12系客車の推進回送はなんとしても動画で残さねばっ!ということで、ここからはTV画面からの画像アップです。。
                「あぶないですからお下がりくださ~い」
          14番線のかなたに貫通扉の開いた青く輝く12系の車体が!

         「いよいよ来たっ! 反射板もついてないっ ラッキー!」
             くねくねとダブルクロスを渡り、13番線へ入る!


  「タタンッ タタンッ・・」軽いジョイント音とディーゼル音が心地よく調和し、地平に響きわたります!こりゃたまらんぞいっ 


  「忍者かゴルァ━ッ!」
 
 オイッ落ち着けっ! ふぅ~ いやいや、ついカッとなってしまいまして・・失礼しました(汗) 
今回は発車お見送りの駅撮りではありません!いいじゃないのコイツに乗るんですから・・今日は駅撮りのファンにもチャンスを与えてあげなくてはね~。。クールにいきましょっ!クールにね。。
殺気立ったファンに揉まれながらも「フフン ノンノン・・ノープロブレム。。」と鼻歌まじりで余裕もたっぷりっす・・・




   「ガスッ! 痛っ・・アっ ドンっ! ちょっ・・ 押さなっ・・」








。・゚・(ノД`)・゚・。
        


「撮れね━━━っ!」
 

 まさに正月のデパートの福袋の奪い合い状態!(汗)完全に甘く見てました。。
 ここでスタジオから現地に行っておりますSEKKI郎レポーターを呼んでみましょう。                        
                    「SEKKI郎さ~ん!」
 殺気立つファンがEF55の周りに群がる間に「ささっ 今のうちはよ写さなっ」と12系客車の方へ移動しようとしますが「動けね━っ!」「進まね━っ!」「何も言えね━っ!」罵声も飛んでますっ。


      こっ、これは「八甲田かっ?」「津軽かっ?」「新型のモビル・スーツか!?」



              快速「奥利根」ですから・・・ ハイ。


          ホームにこれくらい人が多いと、不思議なもので
          目を細めれば当時の上野駅に見えてこなくもない・・かな。


          いよいよ発車の時刻が近づき、なんとか客車に乗り込むと・・・

青いモケットのボックスシート、ピラーのフック・・ 灰皿が撤去され、テーブルが若干大型化されているようですが、ほとんど原型状態で完全に「津軽海峡冬景色」「国鉄」してます。我ら3人は既に興奮の極致です!!懐かしい~っ「涙」
        
午前8時、地平ホームに汽笛が鳴り響き・・「ガクンッ!・・ゴゴゴッ・・」思わず「キタッ」と叫んでしましました(陳謝)大きなショックとともに列車が動き始める!ここまで大きなショックは北斗星では感じませんでしたので、「演出かっ!?機関士も今日は国鉄意識しとるやないけ!結構、結構、大~いに結構~っ」
 ゆっくりと後方へ流れていくファンの群れ・・・ SEKKI郎さんはお約束の窓を開けてのDV撮影です。上野~鶯谷までの大カーブは「もぉ~前に12系が見えてたまらん!」そうです。。上野から列車で遠くへ出かけたことのある方なら解ってもらえるでしょうが、この地平から徐々に登っていくカーブはなんといいますか、「これから北へ・・」ムードを盛り上げてくれますね。
鶯谷~日暮里付近ではホームや線路脇の通りにカメラを構えた沢山のレールファンが待ち受けています。日暮里駅を過ぎると地上に出てきた新幹線としばし併走、新幹線の乗客も好奇の眼差しでこちらを見ていました。。

列車は心地よいスピードで尾久、赤羽駅を駆け抜け・・


                新河岸川・荒川橋梁へ差し掛かる!

           「ゴゴォン!ゴゴォン!ゴゴォン!」最高だぁーっ!

本当はシートから跳ね上がるくらいすっとばして「客車急行」を妄想したかったのですが、スジの制限かEF55の性能的な限界か、スピードは控えめです。。 でも窓を全開にして車窓を眺める快感を味わうのは何年ぶり!?頬にあたる冷たい空気が気持ちいい・・
         
「このテーブルは今のモデラーが作り易いようにわざわざ大きめに・・」オイオイ!「こう座っていると165系なんかと錯覚しちゃいますね・・ いや、同じですから(笑)サハですね・・なんて、ブっ飛んだ会話しながら、いつもとは違う2段窓から見える景色と客車特有の軽いジョイント音を堪能しながら大宮までノンストップで走ります。SEKKI郎さんは「浦和を通過する列車なんて乗るのは久しぶりだなぁ・・」なんて仰ってました。。 スピードはともかく、往年の優等列車を思わせる快走です。
          

 ここでお土産のおやつ披露タイムです。SEKKIさんからは「都電もなか」!お餅が入って美味しい~ mattunさんからは「マーブルチョコ瀬戸内限定 柑橘ミックス!」さっぱりしててこれも美味しい~ 子供用にもいただいちゃいました。。私はお土産を持参しなかったんで車内販売のお茶を差し入れ・・どうもご馳走さまで~すm(_ _)m

 列車は水上まで途中6駅停車し、4時間かけて走る訳ですが、当初、長距離は久々だし、結構疲れるかもな・・なんて思っていました。ところが、楽しさから疲れを感じないのもありますが、実際、おしりも痛くならず、全然疲れないんです。やはりこのクッションの効いたシートの効果が高いようです。E231のシートとは雲泥の差です。でも昔はこんなんで青森まで行く人も沢山いたんですね~」「昔の人は逞しかったんだねぇ~」
 すっかり12系客車の虜になった3人。あいかわらず上野駅の話や、57年改正前の列車の話やらで大盛り上がりです。本日、私が持参した聖書「鉄道ファン1977年8月号 特集 上野駅」の上に手をかざし我らが上野駅への永遠の忠誠?を誓います。

                 「誓いますっ!」「違いますっ!」
 
 旧型客車が見え、車内アナウンスが高崎到着を告げる頃、思い出したようにお腹がすいてきました・・・
 mattunさんは予定どおり、既に上野駅で弁当を買われていたようですが、SEKKI郎さんと私は高崎駅停車中に駅弁を買いに・・
ホームの階段を上がり、弁当屋に行くと、まず目に付いたのが「復古だるま弁当1300円 限定20個」これだっ! ところがショーケース内にその姿は無く、既に売り切れた模様。そこで選んだのはSEKKI郎さんおすすめの「とりめし」 けっこう美味そうです。。つか、列車の中で駅弁食べれるなんて何年ぶりだろう?思い出すなぁ・・東海道線の中でおばぁちゃんと食べた鯛めし・・(泣)
 

    ボリュームもあって、結構いけますね。「鶏肉がジューシーならもっと美味い
    かも。。」とはSEKKI郎さんの談。うん、確かに・・

 途中、渋川では10分ほど停車し、列車の撮影タイムとなるなど、スジ設定がもともと良いのか、JR東日本さんの粋な計らいによる乗客へのサービスタイムなのかよくわかりませんが、停まるたびにEF55の周囲に人だかりが出来ていたのが印象的でした。なかなか正面へ回れず、mattunさんは「ねぇ ムーミン、こっち・・」と面白いことを仰っていました ぷぷっ~(笑)
 さて、すっかりお腹も満たされ、残り少なくなった行程を惜しむように暫し落ち着いて車窓を眺め、各々物思いに耽ります。SEKKI郎さんは2段窓を降し、過ぎ去る車窓をDV撮影。青モケットのボックスシートと窓の向こうに広がる上州の景色に氏の思い出の列車「佐渡」を見たのでしょうか?感極まって涙を流しています。寒さで涙ちょちょぎれています。かたやmattunさんはSEKKI郎さんの隣で、ゆったりと流れる美しい景色を眺め、至福の時間を過ごしていらっしゃいました。。


  「奥利根号万歳~っ!」「EF55おつかれさま~っ!」「北方領土を還せ~っ!」
 
 途中、沿線の撮影ポイントではカメラを構えた大勢のファンが列車を待ち受けており、道行くおばぁちゃんも「はて?何の騒ぎかのぉ・・天皇様でも見えるんかのぉ?」って感じで足を止め、普段はあまり見かけない列車に目線を向けていました。
 
 ここで乗車記念のお土産配布のアナウンスが・・
      アナウンス「これから乗車記念品をお配りいたしま~す。」
       わてら 「おぉ~っ」
      アナウンス「なお、座席に着席されている方のみに配布いたしま~す。」
       わてら 「・・・?」
  
       わてら 「急遽乗れなくなった仲間が一人居るんですっ」
       係員A 「そう仰られても~ 着席している方にしか・・」
       わてら 「そこをなんとか・・・ ほら、ちゃんと指定券もあるんです!ホレッ」
       係員A 「う~ん・・・」
       わてら 「国鉄の体をもらいに行くことになっていたんです!!」
       係員A 「・・・?」
       係員A 「一人のお客様が複数の座席を確保されていてもお一つしか
            お渡ししていないんですよ・・」
       わてら 「ぶつくさぶつくさ・・」
        
 こんなやりとりがあったかどうかはわかりませんが、記念の品として硬券とEF55のパンフが乗客に配布されたのでした。。
 これはいい思い出になりますね~

 雪を被った国境の山々を望み、上越線は渓流となった利根川に沿って走ります。その景色は雄大で美しく、平野部をひたすら突っ走る東北線や常磐線のそれとは趣が異なり、見ていて一時も飽きることがありません。
 そういえば複線なのに殆ど列車とすれ違うこともない。かつて特急「とき」が1時間ヘッドで走り、急行がその後を追いかけていた大動脈とは想像もできません。。
 途中、たまたま湘南色の列車とすれ違うと、既にトランス状態に陥っているSEKKI郎さんは「あ、165系だ。」とフツーに言って周囲を驚かせていました(笑)

      窓から漆黒の宇宙を見つめるSEKKI郎少年・・ そっと見守ってあげましょう(笑)

 そうそう、ちょっと上野駅~奥利根号車内で気になった出来事が・・・
 黒いアタッシュケースを持った警察官がウロウロしてるんです。。もしや・・
 「メジャーを持って上野駅であちらこちら採寸する怪しい男が乗り込んでいる!?」
 「SEKKI軍派?の男が奥利根号に乗り込み、水上の山荘に向かっている!?」
 いろいろな噂が車内を飛び交い、不穏な空気が漂っていました(笑)
  いったいあのアタッシュケースには何が入っていたんだろう?車内販売の売上金? どなたかわかる方いらっしゃいましたら是非コメントお願いしま~す。。

 さて、列車はいたって快調に上越線を走行、窓から入る風もひときわ冷たく感じてきました。楽しい時間というものはどうしてこうも過ぎるのが早いのでしょうっ。。線路横を流れる渓流沿いにいくつもの温泉宿が見えてくるといよいよ水上に到着です。不景気の影響で客足がかなり少なくなっているのでしょうか、廃墟となってしまっている宿も多数目につきますねぇ 距離的には上野から特急で丁度良いくらいの距離ですのでもっと流行っても良い気がしますが・・
 
 ハイッ!今日はここまで~ ご乗車お疲れ様でした。。
 次回は水上駅からレポートをお送りしま~す m(_ _)m



最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mattun)
2008-12-19 17:52:14
こんばんは~
執筆ご苦労様です(笑)水上近辺のダムや廃墟・・・とっても魅力的でした(場違い?)

さて、旅の妄想は続く・・・これからも・・・(爆)
返信する
Unknown (まさる)
2008-12-21 19:28:35
mattunさん、こんばんは
昨夜はお疲れ様でした。。
廃墟マニアをも魅了する水上温泉・・
また行かなくてはなりませんなぁ(笑)私も栄枯盛衰というのはテーマとして好きな部類です。もちろん、ダム、コンビナート等々も・・ お━いっ!
返信する
Unknown (まさる)
2008-12-21 19:31:19
kitkatさん、昨夜はお疲れ様です。。
あんなゴタゴタは初めてだったもので、レポでもついつい興奮してしまいました。でも、思いっきり車内で駅弁食べても恥ずかしくない列車っていいですね。。今度は是非、旧客でやってみたいなぁ~
返信する

コメントを投稿