NORTHBOUND EXPRESS

鉄道好きサラリーマンの◆不定期運転臨時急行◆(全自由席)  

あけぼのツアー4.青森到着・散策篇

2012年11月17日 | イベントレポート
進行方向左手より津軽線と青森車両センター入区線の線路が寄り添ってくると列車が速度を落とし、車体を振るわせるような大きなフランジ音とともに長い左カーブに差しかかる・・・
「皆様、長い間のご乗車お疲れ様でした 間もなく終点の青森に到着いたします・・」

いよいよかと荷物を纏め、通路の腰かけに座り窓から進行方向を眺めると、連なる青い客車の先にラストスパートをかけるEF81が・・

やがてカーブが終わり前方の視界が開けると・・駅が見えた!
767.6㎞、実に12時間40分の旅を終え、9時55分、とうとう我々を乗せたあけぼのは奥羽本線の終着駅「青森」に到着~
28年ぶりに降り立つこのホーム・・あきらかに昨日の上野とは違う、冷たい空気が頬を撫でる・・
俺たちは来た!本州最果ての地に来たのだ!!さぁ、叫びますよっ いいですか?「着いたどぉーーっ! 帰ってきたどぉーーっ!!」

長岡から500キロを駆けたEF81-139号機 お疲れ様です いい旅をありがとう。
到着後、程なくしてEF81の解結作業が始まります。運転手にお礼し握手するつもりでしたがすっかり忘れていました・・・

EF81はそのまま一旦函館方まで引き揚げ、構内を回って機留線に入りました。

ヒサシと双頭連結器が厳つい地元青森運転所の139号機、見た目はコワモテで好みが分かれるところですが、夜を徹してここまで引っ張ってきてもらった身としてはコイツの頼もしさ、逞しさを感じずにはいられません。

    機留線には北斗星を牽いてきたEF510も休んでいました。

出発時はお顔が隠れていた電源車カニ24-100番台 こちらもご苦労様ですね。到着後、暫くするとディーゼルエンジンを停止し、乗客の退いたホームの函館方が更にひっそりと静まり返っていました。それにしても毎晩700km以上を走るワケですから、そりゃ車両も傷みますよね。山手線も一日で一番長く走る列車でこれくらい走るそうですが、逆にあけぼのはストップ&ゴーが少ない分、足回りの痛みは少ないのでしょうか・・・ボディーは冬場は日本海からの猛烈な潮風と雪に曝されるこの地域ですから劣化の進行もかなり早いのではないかと思われますが、延命のために大事に扱われているのか、比較的、塗装も綺麗な状態を保っているのには感心しました。高崎の旧客や12系客車のようにいつまでも消えずに頑張って欲しいものです。

乗客の退いた土曜の朝の長閑なホーム 次の特急を待っているのでしょうか。今回乗ってきたあけぼののB寝台にも、いかにも「新幹線はどうもねぇ・・やっぱり乗り換えのない夜行がいいねぇ。」といった様子の感じの良い老夫婦が見受けられたのは嬉しかったですね。やっぱり上野から北へ向かうご年配の方々は昔からそんなこだわりをもたれている人が多いんじゃないかなと思います。

青森駅での休憩も終えて客車が寝床へ帰っていきました。今夜も宜しくねぇ~!

さぁ、ここで3走目のカマ当てゲーム結果発表です!上野方についたのはDE10-1122ということで勝者は・・・なるさんっ!1122号機の枠を選んだのはなるさん一人だけでした~おめでとうございます!! 賞品は・・そうです!崎陽軒のシウマイ・・ではありませんね(爆)

SEKKIさんご提供のKATO製DE1Oでした!これもいいなぁ。。ということでなるさん、DEはどこでも引っ張る車両も選ばない万能機ですのでこれを機にそろそろ模型の方にも復帰されてはいかがでしょうか・・とワケのわからないこじつけでドロ沼に誘ってみる。。いや、ホント、冗談抜きでみんな待ってると思いますよぉ~(微笑)

青森駅でのイベントも終え、いよいよ青森の街へ繰り出します。ホーム上を歩きながら国鉄時代の遺構や面白いネタになりそうなものを探してみます。青森駅も連絡船の廃止により、ホーム本数は減っていないものの、航路へ繋がる構内の複雑な線路がなくなってしまったことで、何の変哲もない地方の終点駅のようにかなりスッキリしてしまいました。以前は函館方に扇のように何本も線路が拡がり、構内に貨物車や荷物車なんかも多く留まり、いかにもな雰囲気と活気がありましたがこれも時代の遷り変り・・なんとも寂しい限りです。これなんかもかつて右側の表示には青函連絡船のりば・・と書いてあったのでしょうか。
あけぼのが入った5番線のホームですが、連絡船に繋がる函館方の階段は既に撤去されておりました。28年前の夏、上野からのはくつるで降りたのは東北本線用の2番線だったか?重いリュックを背負って連絡船の階段を登っていった記憶がありますが、今や東北本線は盛岡まで。青森では「青い森鉄道」のホームとなっています。三セクに移管された当時は鉄道から離れていた時期でしたが、書店で「さよなら東北本線」なんて大きく見出しが書かれた雑誌を見つけ、ちょっとしたショックを受けたことを覚えています。


    んっ!? あれは!?



     マジか!?



あっ!・・なるさーーんっ! あれ津軽海峡フェリーだってば!       ・・・行っちゃった。。



上野でのかずさんに続き、なるさんまでタイムスリップしてしまったところで残る7名のメンバーでコインロッカーに大きな荷物を預け、青森市内観光の目玉、「メモリアルシップ八甲田丸」に向かいます。なるべく荷物を少なくしようと嵩張る上着を持ってこなかった私ですが、青森の寒さを完全に舐めておりました。SEKKIさんに例のドカジャンをお借りしてなんとか事なきを得ました。。ところで、みなさん特段変わった格好をしているわけではないのですが、駅を出て歩いているとなぜか地元の方々の視線が気になる?・・まぁ、男7人がぞろぞろとカメラを持ってキョロキョロして歩いているワケですから、何の騒ぎか?AKBでも来るんか!?と思われたのでしょうか(汗)
メモリアルシップ八甲田丸は当時の航送線路の先に係留されており、青森駅からは目と鼻の先。まずは乗船前に青森ベイブリッジに登り、八甲田丸を俯瞰してみます。すぐ脇を結構な勢いで車が走り抜けていきますが、ご覧のとおり眺めがよく、港はもちろんのこと青森の街や遠くの山々まで望めます。空には殆ど雲もなく、波も穏やかで船出には最高の日和です。

  当時の線路と可動橋の遺構が残されており、なかなか良い雰囲気です。

見学料500円を払って早速、中を見学してみます。昭和30年代当時の青森のリンゴ市場や桟橋での露天商などがリアルに再現されており、ちゃんとそのシーンの会話や、SEもスピーカーで流していました。入場料も安いので、この手の施設でよくある、荒れ放題のやっつけ的な展示なのかなと想像しておりましたがとんでもない!よく手入れがされており、見ごたえ十分でした。。

やはり連絡船ということで、このようにNORTHBOUNDな鉄道関係の展示も多く、鉄道マニアも十分に楽しめます。模型関係の展示もいろいろと置いてあり、青森のジオラマレイアウトがありました。

ボタンを押すと列車が走ります。485系がカッ飛んでますが、走り方が結構面白い!脱線して「調整中・・」にならないようにギミックを造っているんですね。。行かれた方は是非トライしてみてください。

操舵室に来ました。ここでは実際に操作盤やら運行機器を触ることができ、当時の連絡船の職員だった方でしょうか、説明員の方が「どうぞどうぞ!お好きなように動かしてみてください」と男心をくすぐり、操作盤上のいろいろな機器についていろいろと細かに説明をしてくれます。ひさしさん、帽子も似合ってなかなか決まってますね!奥の方に少し見えていますが、無料の大型双眼鏡が設置されており、天候にもよりますが微かに北海道の発電所の建物が見えるそうです。当日は空気も澄んで快晴でしたのでほんのわずかですが白い建物らしきものを見ることができました。そうそう、余談ですが、この説明員の方、私が着ていた東京喜多鉄道管理局のネーム入りドカジャンを見て、「喜多って・・?あのぉ・・北鉄管理局の方ですか?それとも・・どちらか鉄道会社関係の・・」と仰ってました(笑)「いやいや、実はかくかくしかじかで・・」とお話したところ、「なんだぁ、そぉなんですかぁ・・いや~参りました。。でも帽子とこのジャンバーが妙に合ってますね~」となかなか気さくで感じの良い方でした。

あちこち回り、ようやく目玉の車両甲板までやって来ました!28年前に函館から乗った「おおとり」でも使われていたキハ82、懐かしいです。特急マークがはずされ、ヘッドマークもありませんが、端正なお顔でデザインされた方のセンスの良さを感じます。このなだらかにラウンドするパノラミックウインドウが最大の特徴であり、一番魅力的なところですね。

残念ながら車内は見学できませんでしたが貫通路から少しだけ中を見ることができました。所謂ロマンスシートってやつで、前の席の背もたれ部分に収納式のテーブルが付いていたと思います。状態は凄くよさそうですね。この青いモケットの並びはもう芸術ですね。。

JNRマークが誇らしげですね。JRさんのマークもこれを「N」だけ抜いて使えば良かったのに・・まだまだ面白い展示がたくさんありますが、これから行かれる方のためにこの辺で船を降りることにします。。

さて、次は美味しいものでも食べに行きましょうか!ちょっと長くなりましたので次回に・・

                          to be continued

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ミズ)
2012-11-21 22:49:40
まさるさん、こんばんは。
いや~楽しそうですね。ゲーム感覚で旅をしていて羨ましいです。青森駅前の市場は建替えられたようですね。市場の中の食堂でイクラ・ウニ丼が20数年前は700円でした。大盛りも塚料金無し。そこでホタテを留守を守ってくれているカミさんに送って、送料の方が高かった。3度目からは暫く送らなくてもイイ!と言われました。
そんな想い出があります。
さあ、次なるスケジュールは???
たのしみだなぁ~~~。
返信する
Unknown (まさる)
2012-11-22 22:58:28
ミズさん こんばんはm(_ _)m 
この市場でも良い想い出がありましたか!イクラ・ウニ丼が700円だったなんて、ちょっと考えられないような値段ですね。。いい時代だったんですね~ もし会社のそばにそんなところがあったら昼休みに毎日でも行きたくなっちゃいそうです(^^; もうすぐ続きをアップしますので是非ご笑覧くださいませ。。
返信する

コメントを投稿