NORTHBOUND EXPRESS

鉄道好きサラリーマンの◆不定期運転臨時急行◆(全自由席)  

あけぼのツアー3.往路篇

2012年11月10日 | イベントレポート
トメ福留:「みんな青森へ行きたいかーーっ!」
      「吐いても青森へ行きたいかーーっ!」
  
 私:「いや、できればずっと乗っていたいんですが・・・」


上野を発ち、夜の高崎線を快調に北上して行く寝台特急あけぼの・・・浮かれ気分に客車の心地良い揺れとアルコール添加剤でいよいよトランス状態に突入するメンバー達・・上越国境を前に気分も最高潮に達したところで大きな試練が圧し掛かる!!

旅の同士はリンクでもお馴染み、日頃お世話になっている次7名の方々
東京喜多鉄道管理局のSEKKIさん
れっつ・Nゲージのmattunさん
かずさん
豚汁模型!の仲さん
淳心鉄研OBの荷物室!のnoto92さん
70年代 千住モジュールのひさしさん
上野駅撮影の想い出のなるさん



22時46分、お客も疎らな高崎に定時到着。各駅停車だと上野~高崎間は途中22駅で所要時間は約1時間45分。あけぼのは大宮の1駅のみ停車で1時間30分。まだ下り方面の通勤列車もそこそこ走っている時間帯なのでそう飛ばせないのでしょう。まぁ、特急の名は冠していても、明日の朝の適当な時間帯に秋田あたりの主要駅に到達すれば良い訳だから端から飛ばす必要もないのでしょう。ちなみに上野を21時丁度に発つ電車特急あかぎ5号になると途中9駅停車で所要時間は1時間23分に短縮されます。

こ、これはっ・・「あの日のお茶」!(TT)最近見かけなくなりましたねぇ・・これを見ると遠い昭和の日を思い出すなぁ。祖母と横浜から湘南電車に乗って伊豆の田舎に帰るとき、窓の下の小さなテーブルにこれが置いてあったなぁ 小田原で長く停車する列車の時はわさび漬けと竹輪の入った東華軒の鯛めし弁当を買って貰って食べたっけなぁ・・遠い目。。そんな記憶を呼び覚ましてくれた一品・・なんとSEKKIさん、今日のためにわざわざ・・わざわざですよぉ!このポリ茶瓶を箱買い(100個入りから販売とのこと!)してお茶を作ってきてくれたそうですっ(涙)やることが最高に粋だぁ~ これにはどんなツアコンも敵わないでしょう。

そ・・・そしてっ!! いよいよ来るか!?アレが来てしまうのか~!?


“青森横断 ウルトラクイズ 車内100問ペーパークイズだーーーッ”!! あのシーンが今ここに蘇る・・・あな恐ろしや~
あの飛行機の中での挑戦者達の苦悶の表情ははっきり言って今でもトラウマです。。さんざん頑張ってここまで来たのに無慈悲に罰ゲームでとどめを刺されて日本に還される挑戦者達・・大人になるとこんなに苦しいことをやらなければならないのかと・・それがこの歳になってまさか、自分がやるハメになるとは・・しかも「あけぼの」の中でー!!でも400問じゃなくて良かった(^^; 秋田到着までに提出!?宴会部長のなるさんの姿が見えないと思ったら隣のボックスで真剣な顔でカリカリとやってるし!なになに?「次の内、食べられないのは?A.オシB.ナシC.カニ」オシでは飯が食えるし、梨も食える。蟹も茹でると最高だな・・おわ~っわかんねぇ~これマジで難しい(笑)って、もう酔いと揺れでパッパラパ~状態でした。。果たして青森のホームに降りられるのか?


さて、そんな車内でのドタバタはさておき、模型の世界でもお馴染み、水上駅での運転停車から、国境の長いトンネをル抜け、1時6分、列車は長岡に到着~ 北陸や定期能登が廃止されていなければ、ここ長岡でランデブーしていたのでしょうか。一時は日本一夜行列車が見られたこの駅ですが、今や定期で見られる列車はこの「あけぼの」だけ。夜行列車に乗ってダイヤと睨めっこしながらすれ違う列車を追ったのも今は昔。いやはや、寂しい時代になりましたねぇ~
。あけぼのはここで約40分の運転停車のうちに機関車を交代・・ということで2回目のカマ当てゲーム開催です!できればドアを開けてホームに降ろして欲しいところですが、みんなで少し眠い目を擦りながら窓の外に注目です・・
時折聞こえる短い汽笛・・・やがて構内を入れ替え灯を灯したEF81が・・きたっ!139号機!

的中した方々でジャンケンの結果、仲さんが賞品をゲ~ット!またまたどこかで見たことのある大きさと特製包装紙・・・中味はKATOのEF81(SEKKIさん提供)だ~!おめでとうございます!!仲さん、よだれっ!よだれ拭いてね~(笑)

この後は皆さん思い々の時間を過ごしていたようです。廊下の腰掛けに座り、流れ行く夜更けの町灯りを眺める方、故郷での畑作業に備えてベッドインする方、半寝半泣き状態でペーパーテストに取り組んでいる私・・
そんなこんなでちょっと記憶が飛んでしまっていることもあり、車内もとても静かですので、よろしければ「あけぼのの車窓から」ということで画像を眺めながらみなさんも一緒に旅をしましょう。。


秋田の停車駅「象潟(きさかた)」ここは東の松島 西の象潟と言われる景勝地で、松島の島々が陸の上に出来たような感じの景色が見れるところです。一面の田んぼの中に松の木が生えた小山が点在するような感じで、なんでも大昔の地震で隆起したとか。とても趣のある風景なんです。個人的にこの景色をずっと見たいと思っていましたが、あけぼのの車内から見れるなんて最高ですね。またゆっくり家族と訪れてみたいものです。ただ、日が昇る前で光量不足でまともにお見せできる写真が取れなくて非常に残念です。。

窓から日本海が!白んできた空がまるで「あけぼの」のヘッドマークのようです。天気も素晴らしく、良い1日になりそうです!

海沿いから一旦、内陸部に入ると6時1分「羽後本荘」に到着。

下段ベッドから眺める夜明け。ちょっと眠いけど清々しいですね。窓が開けられたらいいのですが・・

再び日本海沿いに北上します。秋の日本海は波も穏やかですね。演歌の似合うドラマチックな冬の荒れた日本海も是非見てみたいです。。

一面の田畑・・なんとも北東北らしい景色ですね。何十年も前から変わらぬ車窓なのでしょう。日本に生まれて良かったなぁと思う景色ですね。出稼ぎ帰りの親父はこの景色を見て「帰ってきたなぁ」と安堵したのでしょうね。

窓から見えるススキが秋らしくていいですね。穏やかな日差しを受けて、ゆったりと時間が流れて行きます。なんといいますか、出発時のハイテンションと対照的なこの朝のゆる~い雰囲気も夜行列車独特のもので、それも主観・客観的に楽しんでしまいます。時折、交換する対行列車を目で追いながら・・・いい時間だなぁ。。できればこのまま青森に着かないでずっと走っててくれないかなぁ(爆)私の場合、旅は目的地での滞在の時間よりも、そこまで辿り着く行程の方が大事でして、後々印象にも残るんですよね。ほら、子供の頃に連れていってもらった旅行とかって、だいたいそんな感じじゃありませんでしたか?肝心の目的地で何をしたかなんて実はあんまり記憶になく、途中で立ち寄った他愛もないお店のこととか、買ってもらったお菓子だとか、車の窓から見た景色とかの方が永く記憶に残ってたり・・まぁ、人様の旅のスタイルを否定する気は毛頭ございませんが、もっとアメリカのロードムービーのように移動する時間そのものを端折らずに楽しんでほしいんです。東京から1時間30分で北海道に着いたって、タラップから降り立ったその地が本当に北海道だなんて俄かに信じがたいですもの(笑)沈む夕日と昇る朝日を拝んで16時間もかけて列車で行ったら「つ・・着いたどぉ~~っ!♪思~えば~遠くへ来た~もんだ~」ってなりますよ。

二ツ井駅にて。秋田の空気は美味しい!立派な秋田杉が印象的な駅ですね。

さぁ、大館に到着です!ここではmattunさんからのご提案で事前に予約しておいた地元のお弁当屋「花善」さんの鶏めし弁当8名分を2分停車の間にホーム上で受け取ります!もう上野発車時からずっと楽しみにしておりましたが、花善さん、来てくれてるかな?

花善さん、御苦労さまです!来てくれてました!mattunさんが無事に全員分の鶏めしを受け取り、お代を払ってすぐ車内へ!

これはあけぼの乗ったら是非買って食べてください皆さん!予約すれば1個でも車両デッキ付近まで届けてくれるそうです。・・旅のいい思い出にもなりますね。作りたてで、まだほんのり暖かくて本当に美味しい!こんなに美味しい駅弁は他にないんじゃないかってくらいです。。鶏めし評論家のSEKKIさんも太鼓判を押してます!一括予約していただいたmattunさん、ありがとうございましたm(_ _)m

津軽富士(岩木山)が見えた!太宰治はこの岩木山を「十二単を拡げたようで、透き通るくらいに嬋娟たる美女」と例えたとか・・なるほど、なだらかな稜線がまさに十二単を纏った女性のシルエットに見えますね。実に美しい山です。雪化粧した姿もさぞ綺麗でしょうね・・いつか見てみたいものです。
気付くと車窓には赤や青のリンゴがたわわに実るリンゴ畑がたくさん見えてきました・・さぁ、青森がもう間近のようです!

                      to be continued

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2 コメント

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Unknown (ミズ)
2012-11-12 18:27:35
まさるさん、こんばんは。
羽後本荘は子吉川でシーバス90cmを釣った想い出。「大館の鶏めし」弁当は青森から秋田の移動中で大館から販売員が乗って来るんです。20年前は。秋田駅の売店でも一日20食だけ入荷します。美味しい思い出。
そーんな懐かしい記憶が蘇えってきました。
早速仲間と相談して来年2月上旬に「あけぼのツアー(初老編)」実行決定しました。
若い方のツアーとは行きは同じとして、多少変更しないと帰京翌日の負担がきつくなりそうです。(まだ引退していないメンバーも数人いるのです)
今からワクワクしています。工程の計画を幹事2名で建てようとしていますが、アイデアが中々出ませんので、まさるさん、早めにNo.4のアップを!!!
お願いします。(笑)
2月なので五能線にも乗ってみたいと思っています。となると弘前1泊で3泊になりそうです。
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Unknown (まさる)
2012-11-13 13:48:32
ミズさん いつもありがとうございます。
そうですか、20年前はまだ車内で駅弁を販売していたんですか・・一度あの味を知ってしまうと売り子さんが目の前に来たら絶対買っちゃいそうです。。それにしても90センチのシーバスって・・凄い(^^;秋田には大物がいるんですね(笑)海釣り始めたんで日本海で釣りしたいんですよ!行きたいなぁ・・
2月となれば白い北の大地が・・まさに東北列車旅の真骨頂じゃないでしょうか。五能線なら太平洋では絶対に見ることができないようなドラマチックな海が見れそうですね。そんな景色を眺めながら車内でお仲間と杯を交わす・・う~ん、これは羨ましいですね。第4篇につきましては鋭意執筆中でございますが、超弾丸ツアーでしたので果たしてミズさんご一行の参考になるかどうか・・(^^;アップまで暫しお待ちを。。
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