冷たい雨の日に

未曾有の地震災害から一週間。
この間、いろいろ考えさせられることばかりだった。

家族のこと、仕事のこと、被災地のこと、ガソリンのこと、毎日の食事のこと…、数え上げたらきりがないが、こんなに気持ちの上で落ち着かない一週間は生まれて初めてだ。



あらためて自分の中で軸として捉え直したのは、「感謝」ということ。
ありがたい、ありがとう、という気持ち。

家族で一緒に食事ができることに素直に喜びを感じる。
停電になって、明かりの大切さが身にしみる。
少々クレームが来たって、仕事ができることに感謝する。
ガソリンを入れるのに６時間並んでも、給油できれば幸せだ。

そして、自分の好きなこと、つまり生活の中に趣味の時間が持てるということが、どれほど人の心に安定と充足感をもたらすかということを強く感じた。



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冷たい雨の日に、川に入ってみた。



だれもいない川。
こんな時に竿を振るのは不謹慎だろうか。


そんなことを考えつつも、ロッドに生命感が伝わった瞬間、心臓は早鐘のように高鳴った。


リリースして流れに戻っていくヤマメの姿を見送ったとき、この一週間どこかへ置いてきたものが少しだけ戻ってきたような気がした。





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帰りにＲＬさんのところに寄ってきた。
メンテナンスをお願いしていたネットを受け取るためだ。



きれいに化粧直しされたネット。ネームも入れ直してくれた。
新作ミノーも預かってきた。
ＲＬさん、ありがとうございます。
いろんなことがもう少し落ち着いてきたら、ネットもミノーも大活躍させないとね。