雨上がり屋日記〜音楽を聴きながら縫うひと〜

歌を聴いたり縫ったり散歩したりごはん作ったり、いろいろしながら思ったこととか考えたこと。

好きなものの好きな理由 1

2018-06-26 20:40:33 | 日記
雨上がり屋日記を始めて、書きたいなと思ってたことをとりあえずひと通り書きました。

次は何書こうかと考えてみました。

これは雨上がり屋をやってるわたしのことを知ってもらいたくて書いてる日記。


わたしは誰かを知りたいって思ったときは、まず好きなものを知りたい。そしてなぜそれが好きなのか知りたい。好きになるまでのいろいろを聞きたい。


だからわたしの、好きなものを好きになったいろいろを書こうと思います。



忌野清志郎。




わたしのいちばん好きなアーティスト。


初めて知ったのは高校生のころで、姉の大学の学園祭にRCサクセションが来て、姉がファンになって、友達にレコードを借りてきて(そんな時代ね)家で聴いてたのがきっかけ。

家も狭かったし、CDと違ってレコードは消耗品だから、聴く一回一回が大事で、我が家では誰かがレコードを聴くときには家にいるみんなでちゃんと聴くのが当たり前だった。

母の好きなエルビスプレスリーも、姉が好きなビートルズやローリングストーンズも、わたしが好きなハウンドドッグも、母と姉と3人で座って聴いた。

なにかしながらとかじゃなく、レコードを聴くことだけする時間。


今思うとなんだか贅沢だなー。






それで、RCサクセション。



君が僕を知ってる っていう曲と、キミかわいいね っていう曲を、カセットテープにダビングして何度も何度も聴いた。(レコードは借り物だし繰り返し聴けないからね)


君が僕を知ってる という曲は、


今までしてきた悪いことだけで僕が明日有名になってもどうってことないさ まるで気にしない 君が僕を知ってる


君だけがわかってくれてればいいんだっていう。
人の目ばっかり気になる高校生のわたしには衝撃的だった。




そして、キミかわいいね という曲。

キミかわいいね でもそれだけだね

これを繰り返し、

水のない川ーーエンジンのない車ーー弦の切れたギターーーヤニのない煙草ーー

って!!


かわいくなることだけを目指していた高校生のわたし。またしても衝撃。




だけど、わたしが清志郎を好きになった理由は衝撃的な歌だけじゃなかった。




その頃のわたしは、内に向かってるというかとにかく人と話すのが苦手だった。今は、コミュ障とかいう便利な言葉があって、わたしコミュ障だからなんて言うひとをいっぱい見かけるけど、あの時代はそんなタイプはかなり少数派だったと思う。


少なくともわたしはひとりだった。自分はダメだと思ってた。




それで。

雑誌のインタビューで清志郎が、坂本龍一さんと初めて会ったときのことを話してた。


坂本さんがおどおどしてたから好感が持てたって。


すっごいわかるんです。その感じ。


初対面で相手が自分より緊張してたらホッとするみたいな。

あっこの人仲間だなって思う。



だからね、清志郎もわたしの仲間だなって思ったんです。


いくつになってもうまくはしゃべれない



っていう歌詞の歌もあるし。






仲間だと思ってから、清志郎から影響を受けたものは本当に多い。



アパルトヘイトも清志郎きっかけで知ってすごく勉強したし。



発売禁止になったCDで、原発のこともすごく考えたし。


わたしは結婚はしても親にはならないって決めてたのに、清志郎がパパになって、あっ親になってもそのままでいいんだ!って思ったら子供欲しくなったし。


そして2人の娘の親になったし。





清志郎が空の上に行ってしまった今は、清志郎がいた場所の穴はぽっかり空いたままで、そのまま空っぽのままさみしいままで生きていこうって決めてます。


そして、空の上での再会を待ってる。


だから空の上に行くことだってそんなに怖くない。



仲間がいるからね。





そんなわけで、わたしは清志郎が大好きです。今もずっと。




RCサクセション キミかわいいね





#忌野清志郎
#RCサクセション