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アジアの裏側

「奇妙な三角関係」

2006-12-04 10:13:02 | ドキュメント
チェンマイ出身のグンは19才の時にタニヤにある日本人カラオケ・クラブに始めて勤めた。
色白の日本人に似た顔立ちをしたグンはそこで知り合った日本人Y氏に何度か誘われ、そのうち一緒に生活するようになった。
Y氏は自分で会社を経営しており在タイも長い50才後半のビジネスマンで日本には25歳の娘と28歳の息子がいるがそれぞれ独立して生活していた。
妻は10年以上も前に死に別れており、そういう意味ではグンとの新しい生活には問題はなかった。
彼女にとって彼は父親以上の年齢だったが愛情を持って尽くしていた、住居はスクンビット(高級住宅地)にある1ヶ月7万バーツのY氏の高級マンションだったが今まで通りホステスの仕事を続けていた。
Y氏との同棲も1年を過ぎた頃彼女はお客で20代後半の駐在員から何度も付き合って欲しい、と言われる。
Y氏に悪いとは思いつつ彼に惹かれている自分を否定できないグンはもともと真面目な性格だったので正直に全てをY氏に話した。
話を聞いて驚いたY氏だったが若い彼女がいつ気変わりしても不思議ではないと思っていたで、とりあえず相手の男性に連絡を取り会う事にした。
彼女は決してY氏の事を嫌いになった訳ではない、本来なら後から横恋慕した若い男の方が身を引くべきだが20代後半と50代後半の男二人は自分の立場や主張よりもまず彼女が幸せになれる一番いい方法について話し合った。
ここまではどこにでもある話しででも、ここから先はチョッとお目にかかれない。
そして出た結論は彼女を今いるY氏のマンションから新たに別のアパートに住ませ生活費としてそれぞれ毎月15000づつ援助してあげることにした。
彼女も戸惑ったタイにも一夫多妻制(正妻とおめかけさんが一緒に住む)のようなものはあるがその反対は聞いたことはない、でも二人の男性を同時に好きになったのでとりあえずこの方法に賛成した。
また彼女と会う日を曜日で分けてお互いかちあわないようルールも作った。
こうして始まった奇妙な三角関係はそのうちルールもあやふやになり、時々3人で旅行に行ったりする事もあるという。
ある日Y氏の娘と息子が日本から遊びに来た。Y氏は現在の状況を子供達に隠さず全部話した。
すると二人は口をそろえてこう言った。「今までお父さんは私たちのために散々苦労してきたのだから、これからは自分の人生を満喫してください、お父さんが蓄えた財産も私たちに残そうとは思わず全部使い切ってください」。
てっきり変態親父と罵られるとばかり思っていたY氏、これを聞いてえれらく感動してしまった。
その後、彼女を中心にすっかり仲良くなった彼らは今、タイの田舎の海岸に小さなペンションを3人で経営しょうと計画して若い男は今年タイの任期が終わったら会社を辞めるつもりだという。

Y氏は私の釣り仲間です、彼からこの話を聞いた時「あんた狂ったんじゃないの」とつい言ったが当事者達が幸せなんだから他人がとやかく言う筋じゃないしね。

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