全世界の規模で「自分の国から移動しないで」がトレンドになっている。国内であっても、「自分の町、家から不要不急の用件ならば出ないで」が伝わってくる。国の偉い人だって、軍人だって、強そうに見える人たちも罹患すればただの病人のひとりになる。その意味ではとても公平にコロナウイルスは人を差別なく襲う。
襲われた側の人類が「これはアメリカ発祥だ」「中国からきたウイルス」「汚い西洋人」「アジア人はウイスルのある国へ帰れ」などとやっている。どこから発祥しようと、まずは収束後にそんなのはやってくれ。アメリカンだろうがチャイナ、西洋、アジアに関係なく罹患するわ!本当にもうこういう愚かさは続く。
ひとえに薬が出来ていないことで、ここまで事態は陥ってしまうんだと、いまさら驚きもしました。あっという間に亡くなられる方の数値は大きくなりました。薬を発明するって、すごく大事な行為だったんですね。耐性を得てゆくこれ以降の伝染病は、もっと過酷でもっと無差別に生き物に食らいついていくかもしれない。
移動しない、人と会わない生活、触れ合わない生活、疑い合う生活なんていうのが「正しいから」「危険を避けるために」奨励される生き方なんてのに向かうしかないのかな。それはとても暗惨とした過ごし方だし、もはや道徳ではない。
そういや「焚き火」も今や唄の中でしかない。「人には親切にしましょう」だったものが、いつの間にか「知らない人についていっちゃいけません」になっていた。人と触れ合うのはどんどん禁忌にされてゆく頻度を高めた。
「便利」ばっかりに囲まれた「貧相な時代」に生きてるなんて思いたくないんだけど。