come on baby-不妊治療→出産への道!-

不妊治療を経て、無事にかわいい赤ちゃんを授かるまでの、
パンダのハートフル(?)ストーリー。

小さな命の現場で。

2008-12-09 18:32:10 | 出産後
子パンダの体重がようやく増えてきてホッとしているパンダ、37歳です。



7ヵ月11日で6615グラムですからね~。
随分と軽いでしょ?
ちなみに身長は64センチ。

3ヶ月の赤ちゃんだってそれくらいあるのに。
週数を満たして産まれてるのに、
こんなに小さいのは心疾患のせい。

まぁ、仕方ありませんね。


でも、めっちゃ元気なんですよ。
寝返りを駆使して、
リビングと寝室を縦横無尽に転げまくってるくらいですから。

最近じゃ、方向転換もスムーズにできるようになり、
前にも少しずつ進めるようになりました。

さらに得意のキックも力が増してきて、
とうとう押入れのふすまをやぶられちゃいました。
で、やぶれたふすま紙を手でビリビリと…(汗

まぁ、それだけ元気っつーことでヨシとしましょう。


肺には血液がバンバン逆流しちゃってて、
体重が横ばい状態になってもおかしくないはずなのに、
ちゃんと体重が増えてるなんて、エライもんです。


生まれて間もない頃は、本当に小さくて、
保育器の中でいつもぐったり疲れた感じだったのに。

それが今じゃぁ…(笑



そういえば、最近自宅で早産した低体重出生児の受け入れが拒否され、
死亡してしまったというニュースがありましたね。

産婦人科医が少なく、受け入れ拒否が問題となっている昨今ですが、
小児科医療だって現状は同じ。

NICUでお世話になった娘を持つ母としては、
とても他人事ではありません。



子パンダの生まれた病院には、
NICU(新生児集中治療室)が12床あり、
(回復経過をみる継続保育室のGCUも12床ありました)
この地域の新生児救急医療システムの基幹病院となっています。

問題となった市立札幌病院の9床に比べれば
余裕がありそうに思えますが、うちも常に満床でした。


ワタシが出産してから退院までの6日間で、
NICUは満床だけど、
新生児室には赤ちゃんが1人だけって日が何日あったかな~ってくらいですから。

次から次へとNICUに運ばれてました。

そりゃ大学病院ですから、
NICU目的で入院しているヒトがたくさんいるわけで。

つーか、出産前から入院してて、
この分じゃぁ、産まれる子どもはNICU行きか?ってヒトが
いっぱいいるわけですよ。

実際に、ワタシが切迫早産で入院した際の同室だった3人のうち、2人が、
出産の際に同室だった3人のうち、3人ともが、
(つまりワタシを含めた全員が)
NICUのお世話になりましたし。


お世話になった赤ちゃんの症状はさまざまでした。

1000グラム以下で生まれた赤ちゃん。
臓器が未完成ですぐに手術が必要だった赤ちゃん。
うちのようにひどい低血糖だった赤ちゃん。

初めてNICUに入室したときは、
たくさんの、小さな赤ちゃんに
正直、動揺してしまいました。

想像はしていたものの、
驚くほど小さな赤ちゃんが、
カラダにいっぱい管をつけられ、
保育器の中にいるのですから。

テレビで見たことのある光景を目の当たりにすると、
ショックを受けずにはいられませんでした。


でも、そこには本当に小さな赤ちゃんのカラダを
優しくなでてあげるお母さんやお父さんがいて、
小さな命を慈しむ姿があり、
胸が熱くなったのです。

そんなワタシも時折涙しながら、
子パンダの体をさすり、
その日の体温や保育器の温度、
血糖値の状態などを看護師さんに聞いたりしていたんですけどね。


他のママさんやパパさんたちに聞いても、
最初に入室したときはショックを隠せなかったようですね。
そして、すぐに一生懸命生きようとしている赤ちゃんと、
その両親に勇気付けられていくのですけど。


病院の同室サンから、NICUのお仲間サン(?)となったママさんたちとは、
互いの赤ちゃんの心配をしあい、励ましあい、
NICUがあってよかったなぁとホッとしたものです。

他の赤ちゃんに対しても、
まるで親戚の子供を見ているかのような気持ちになったりしました。

保育器から出ると一緒に喜び、
授乳室で直母ができるようになると、
頑張ろうね~と励ましあい…。

顔をクシャクシャにして泣いてる赤ちゃんを見ると、
「めっちゃ元気やなぁ♪」と看護師さんと笑ったり。

そうそう!

退院していく赤ちゃんとご両親の晴れ晴れとした表情を見たときは、
本当にうれしくなったものです。



ただね…。

そこでは幸せなことばかりではありませんでした。


たしかに、外の世界に出ても大丈夫なくらい成長したり、
回復したりして、退院していくのですが、
みんながみんな、100%大丈夫な状態で退院できるわけではありません。

うちの子パンダだってそうです。
退院後はあらたに別の病院への通院が始まってるし。

友だちの1人は、超低体重出生児のために、
網膜がきちんとつながるかどうか瀬戸際の状態だったし、
(ムリならレーザー手術を受けることになりますが、結果無事でした)
別の友だちは、3つ子ちゃんのうち、2人が脳性まひだったため、
退院後は施設でのリハビリが始まります。

退院していった赤ちゃんのお母さんと主治医の会話からは、
「施設でリハビリ…」とか「脳に…」とか聞こえてくるし、
まだまだ小さいのに一つ大きな手術終えた赤ちゃんにも、
脳に何らかの障害が出る可能性があるという話が…。

もう随分と大きい(見た目10ヶ月以上)のに、
未だNICUから出ることができないでいる赤ちゃんだっています。



小さく産まれても元気な赤ちゃんはいっぱいいるとか、
大きな病気を抱えているけど、赤ちゃんも両親も一生懸命頑張ってるとか、
たしかにそうだけど、
やはりきれいごとばかりではないのが現実です。


それでも、NICUやGCUは、
リスクを抱えて産まれてきたわが子を救ってくれ、
たくさんの勇気と元気を与えてくれた
場所だったと思います。


少しの間、お世話になっている間に、
夫婦でこれからのことをじっくり話された方もいました。

小さなわが子の頑張る姿に、
大切に育てていこうというキモチを
より強くされた方もいました。



いわゆる「無事に出産」とならなかったけれど、
それ以上に手に入れたものは大きかったように思います。


今後、ワタシのように高齢出産される方はますます増え、
医療技術の発達で助かる命も増えることでしょう。
そうすれば、新生児の救急医療の必要性も増してくるはず。

それなのに、受け入れ拒否という事件が起こってしまう現実…。
スタッフの皆さんは本当に頑張っていらっしゃるのに。

また、こんな事件がクローズアップされることで、
「もしも」のために、
妊婦がNICUのある病院ばかりを選ぶようになるのも、
どうかなぁと思うし。



さて、退院からまもなく7ヵ月。
NICU卒業後は、
他の赤ちゃんのように1ヵ月健診というのはありません。
まず、生後1ヶ月以上過ぎている場合がほとんどですしね(笑

それに、1ヵ月健診の内容より、
はるかに細かい発育チェックや検査が行われてますから。


うちの病院の場合、NICU出身(?)の子供は、
小児科の一般外来ではなく、発達外来を受診することになります。
入院中主治医だった先生に、
今後しばらく診ていただくことになるのですが、
期間については個人差があります。

少なくとも2歳くらいまでは
診てもらうことになるんないんじゃないかな。
うちなんかは、成長曲線に沿って成長しているとはいえ、
なかなかの発育不良ですので、
厳しい体重チェックにあっております(汗


まぁ、受診のたびに気になることを聞くこともできるし、
お出かけ気分で出かけてるので、
いい気分転換になってますけど。


今年も残すところあとわずか。

来年もたくさんの命が誕生してくれるはずですが、
赤ちゃんを望むすべてのヒトが安心して出産でき、
授かった赤ちゃんが無事に成長できる環境になってくれるといいですね。


さぁ、今回も長々と書いちゃいましたが、
ぼちぼち子パンダをお風呂に入れてきますよ~。


では、また。






★ふと振り返ると、メリーを破壊するがごとく遊んでいる子パンダが…(笑
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