幼稚園の頃に使っていたスケッチブックを私はまだ持っている。
これは、そのスケッチブックの中の作品のひとつ。
幼稚園の工作の時間では、こうやって折り紙を貼って絵を書くことが多く、私はそういった室内でできる創作遊びが、外に出て遊ぶことよりずっと好きだった。
カラーコーディネートの仕方も、今の自分の好みや感覚と同じなのには笑ってしまう。子供時代の自分の感覚って、今の自分とほとんどイコールっていう感じはするけど、厳密に言えば、今の方が緊張感なく楽に生きられている気もする。
子供時代の私を一言で表すなら、『超内弁慶』な子だったと思う。家では自由奔放にはじけてるくせに、一歩外に出ると途端に大人しい女の子に変身していた。
知らない人とか、あまり親しくない人の前では、すごく緊張してまう性格のようだった。心の中では、「ほんとの私はこんなにつまらない子じゃないのに!」と思いながら、それが出来ずにイラついたり、悶々とすることは多かった気がするなぁ。
自分を思い切り外に出したい気持ちがありながら、それができない自分がいて、常に葛藤していた気がする。
今でも完全にその葛藤が解消されたわけではないけれど、パブリックな顔と、プライベートな顔を、うまく使い分けられるようになってきた。
どちらも本当の自分の側面なのだから、どちらも自然体だと思っている。
TPOに合わせ、しっくりくるような自分好みの服に着替えるように、自分自身も変化していくほうが自然な気がする。