なんとなくスピリチュアルブログ

映画 「めがね」

今月22日に公開された、映画『めがね』を早速観に行ってきました。

この作品は2006年に公開された『かもめ食堂』と同じ監督、荻上直子さん、その他も同じスタッフで制作されているとのことだったので、前々から公式サイトをちょこちょこ覗いては、すごく楽しみにしていました。

そして今回はかもめ食堂にも出演されていた、小林聡美さん、もたいまさこさんに加え、またまた私の大好きな市川実日子さんが出ていたので、もう、私にとっては贅沢すぎる
キャストでした。

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内容は、春先の南の海辺を舞台にした、超超ゆる~~~いものです。

たとえるなら、お風呂に浸かってぼーっとしてたら、あっという間に2時間近く過ぎていたみたいな、超癒し系スローライフ映画です。

   

例によって、登場人物の素性は最後まで曖昧なままなのですが、何等かの理由で人生に疲れた主人公タエコ(小林聡美)が、人里離れた海辺の宿に滞在します。

そしてそこの宿の主人(光石研)や、その宿に毎年春先だけふらりと訪れるサクラ(もたいまさこ)などとの交流によって、徐々に癒されていくというものです。

    

この作品の中では『たそがれる』という言葉が頻繁に出てきます。
それはどこへ行くでもなく、何をするでもなく、すべてのしがらみから抜け出し、ぼーっと心を漂わす状態のようです。

公式サイト内の解説によると、人が本来魂に宿している原始の豊かさ、というような表現がされています。現代人は、そのような心の豊かさは失われていますよね。当然、私もですが。

   

最初にタエコは大きなスーツケースを引きずってやって来ます。

自分のルールを頑固に守り、他人には踏み入れられたくないという、閉鎖的な姿勢を強

力に示していました。そして、一度はその宿を出るのですが、また大きなスーツケースを引きずり、宿に戻ろうと、さまよいます。

その後、ずっと引きずっていた大きなスーツケースを途中で捨てて、サクラの自転車に自分と小さな荷物だけ乗せてもらうシーンからは、いろいろなことに気づかされました。

いつもガラガラと重そうに引きずっていたあの大荷物は、さまざまなしがらみや、取り越し苦労や見栄など、自由を拘束するものの象徴だったのだろうな。

   

宿の主人や、もたいさん演じるサクラさんは、自分達のルールは決して人に押し付けたりせず、それでいて、相手からの失礼な発言や要求に対しても、決して怒りを表すことなく、静かに受け入れることができるのです。

その姿勢は決して相手に媚びへつらうのではなく、凛として潔く、とてもカッコイイのです。私にとっては、このような癒しの要素はなにより大事だと痛感しました。

   

癒されすぎるとパワーが落ちると思ったのは錯覚でした。少なくとも私の場合、癒されれば癒されるほど、エネルギーが気持ちよく湧いてくることを実感しています。


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