数年前までは、外出先などではよく、マナーの悪い人からちょっとした被害を被ることが多かった。
被害といっても、たとえば電車の乗り降りの際、ぶつかってくる人がいたり、並んでいる列に横入りされたり、接客態度の悪い店員がいたり、といった程度のものですが。それがここ数年はパッタリとない。
世の中の人達のマナーが向上していたのかと思えば、どうやらそうでもないらしい。たぶんそれは、私自身の態度に変化が現れたからではないかな、と思う。
それはなにかと言えば、「道を譲る」意識。
道を譲る、ということを心がけていたら、外出先ではそれが無意識にできるようになってきた。我先に！という気持ちで動いていた時には、人とぶつかりそうになったり、図々しい人から不愉快な思いをさせられることが多かった。
ところが、こちらから先に「どうぞ」と譲るようにしていると、逆に譲られることが多くなってきた。そしてなにより、「どうぞ」という合図を送ると、見た目けっこう図々しそうなオバ様も(笑) 謙虚に感謝の表情を示してくれるのがとても気持ちいい。
以前旅先のおみやげ売り場を覗いた時に、とても美しい白人の若いカップルを見かけた。男性の方が陳列棚にある商品を見ていて、私は少し離れた背後から遠目に見ていた。それなのにすぐに気づき、「Sorry！」と言ってサッとよけてくれたのには感激した。
日本人だと真後ろから覗きこみ、無理に手を伸ばして商品を取ろうとしても頑迷に動かない人も多いというのに！
しばらくして今度はコーナー出口のところでそのカップルの女性の方とかち合った。すると無言で「どうぞ」という笑顔とともに、またまた相手の方からスマートに道を譲られてしまった。２人揃ってマナーがいいなぁと感激。
実はこの後、買い物をしてレジに並んだ際には、アジア系旅行客とも遭遇。その人達は片言の日本語で、お店の人になにやら無理なお願いを延々としていて、けっこう私は待たされた。
おいおい！後ろで待っているお客さんのことも考えてよ～。さっきの白人さんとはえらい違いだな～と呆れつつも、その人達の悪気ないマイペースぶりには、ある意味笑える気もした(;^ω^)
