我が家一同、決意のもとに始まったダイエット。
基本方針としては「和食中心のカロリー控えめメニュー」である。
まあ和食自体ダイエット食みたいなもんなんだけど、
一応締めるところは締めないとなし崩しに終わってしまいそうなので
「カロリーを控えて栄養のバランス良く!」と忘れないように頑張っていく次第。
そこで、
・焼き魚or刺身(ぬた・ヅケ等バリエーションを加えて)
・煮物
・副菜一品
・雑穀米
・汁物
休日で三食家メシの場合はそれに加えて
・低カロリーおやつ
をベースとして、
時には息抜きに脂肪をカットした肉料理や揚げ物なんかも取り入れて
気長に取り組もうとスタートした。
そこで、栄えある第一食目に煮物カテゴリとして「高野豆腐の肉詰め」を出した。
詰め物には鶏ミンチを使用。
鶏挽肉は皮も一緒に挽かれていることが多く意外とカロリーが高いらしい。
我が家近辺には残念ながら個人商店の肉屋が無いので、
部位ごとの挽肉を置いているスーパーに行ったところ運悪くささみ挽肉は売り切れ。
仕方なく胸挽肉に豆腐を繋ぎにして柔らかさと嵩を出したつもりである。
私にとってこの肉詰めは子供の頃の定番メニューで、
正直かなり食べ飽きた感があり自分では作ったことはなかったのだが、
久しぶりに食べてみたらやたら美味い。
元々和食好キーである旦那にも大好評で、若い頃はちょっと敬遠しがちだとしても
「お袋の味」というのは体に刻み込まれている物なんだなあ。。。と
ちょっとしみじみしたことである。
さて。最初の食事を終えて思ったのだが、和食ってやっぱり美味い。
日本人の体に一番合っていると思うし、何と言うか食後の満足感が違う。
味のしみた高野豆腐がこんなに美味しいなんて、私も年取ったな。
もう「オサレな店での食事<普通の家メシ」となってしまった気配が。。。
さらば青春の光。
今回の試みにあたり、高野豆腐や切干大根など今までは日頃使う機会の
少なかった食材をわんさか買い込んでみたのだが、今後が楽しみになってきた。
それにしても、高野豆腐いいねえ。
まだ言う。食べ応えがあって満腹感がすごい。
おかげで雑穀ご飯があまり食べられなかったくらいだ。
体にも良さそうだし、今後もガンガン食べることにしよう。
そして煮物は、実母が子供の頃に毎日繰り出してきたバリエーション豊かなあれこれを
思い出しつつ腕を上げるつもりで作っていこうと思う。
今頃気づくのも遅いけど、うちの母って結構料理マメだったんだな。
子供の頃に出来合いとか惣菜とかほぼ食べたことなかった気がするし、
ドレッシングなんかも市販品を食べたのは自分のお金でファミレスに
行くような年齢になってからだ。
子持ち兼業主婦として優秀だったのだ。えらいぞ母。
そんな感慨にふけりつつ、まずは順調な滑り出しとなった。
ただ、夫婦共に和食がツボ過ぎて食べ過ぎないよう注意だ。
そして、ボソボソと続いている資格試験への受験勉強。
もう少しでテキスト部分を読破できそうである。
最近は「相続」について学んでいたのだが、例として出てくるタヌキの爺さん
(結構可愛いキャラ絵で序盤から登場している)がとうとう死亡し
それに伴い遺産相続が勃発したのには少々ショックを受けた。
テキストの初めのほうでは、妻タヌキを甲斐甲斐しく介護しつつ
所有している土地の運用について管理会社に相談したりしていたのに。
手が回らない自分に代わって長男に土地の売却を支持したりと
頼もしい様子であったのに。
残された妻は、配偶者の死もちゃんと理解できない状態であるのも痛ましい。
そんな悲しみを覚えつつ、遺産相続について学んだ私であった。
それにしても、配偶者の取り分についてなんかは学校で習った気がするのに
さっぱり覚えていないのが情けない。
遺産相続をまつわる揉め事については、子供の頃に身近で接する機会があり
成人してからはひょんなことで自分が当事者になったりもしたのであるが、
当時を思い返して納得がいった部分もいくつかあった。
とりあえず遺産は無事に分けられてやれやれと思いつつ次に進んだら、
驚愕の事実が発覚していた。
死んだ爺様に別れた妻子と愛人と隠し子がいたというのである。
な、何とアダルトな展開。。。
先妻とその子供については事情によりそういうこともあるだろうと思う。
しかし、妻の介護を懸命にしている愛情深い旦那様だと思っていたのに、
その裏で愛人を作っただけで飽き足らず子供まで生ませていたとは!
先妻との離婚って、それが原因だったんじゃないンかい!と問い詰めたい。
しかし、死人に口なし。事実は藪の中である。
かくして遺産分配はやり直しだ。
愛人には権利が無くても子供はれっきとした爺様の実子。
たとえ正妻の子供達の半分だとしても、遺産を受け取る権利がある。
それでなくても、今まで苦労したこともあったろう。
きちんと分け直してやらねば気の毒だ。
先妻の子供は、そんな父親との関わりを持ちたくなかったのか相続を放棄したので
これですべて解決した。。。かのように見えた。
ページをめくるまでは。
次ページに進んで更に驚愕の新事実。
爺様が「遺産は全部愛人に譲る」と遺言書を残していました。
ジジイ、いい加減にしろYO!
とさすがに怒りたくなる展開である。
テキストでは、それを知った長男が「ウソ…」とつぶやき白い灰になっている。
無理もない。これでまたやり直しである。
まあ結論から言えば、遺留分があるので他の相続人が放棄しなければ
全額愛人へはいかないのであるが、まったく人騒がせな爺様である。
まさに名実共にタヌキジジイ。
勉強しているこっちまで「家政婦は見た」的な気分になってしまった。
その後、残された遺族がどういう気持ちかを想像すると同情を禁じえない。
。。。とこんな具合に、日々エキサイティングに進めている。
最近のBGMはもっぱらジャズで、落ち着いて取り組めるところが気に入っている。
楽しいテキストだったので、もうすぐ終わってしまうのが寂しい。
きっと過去問集はこれほど楽しくないと思うからだ。
今使っているシリーズは私が買ったテキストと問題集が一緒になったものしか
現在出ていないのだが、ぜひ過去問でも参考書でも同じテイストで出して欲しいと
熱烈に願っている私なのであった。
スキャンダラスな例題が楽しいテキスト&問題集。