パチャママ的あぐりびと通信

茨城県石岡市、有機生産・飯田農園の妻(焼き物屋)が現場からお届けする日々雑多有機的考察。

在来農家と新規就農農家はどう違う?

2008年01月31日 | 食を思う、農を想う。
みなさんはいわゆる世襲の農家さんと、わたしたちのような小規模経営の新規就農農家には、同じ「農家」という存在でありながら、実際にはかなりの違いがあることを、ご存じですか?

わたしもなんとなく、農業を営む仕事、ということでひとくくにり思っていたのですが、実際のところその二つの農業にはかなり違う要素が多いのです。

まず、在来農家の特徴は、家屋や耕作地が代々受け継がれているということ。それから、いわゆる「近代農業」と呼ばれる、農薬や肥料などの科学薬品を使った大規模経営であることが多いこと。(もちろんそうでない農家さんもあります。あくまで傾向として)そして、この辺りではそのような農家さんは他にも山林地などの土地を所有していることも多く、農業経営にあたって国からなんらかの補助金を受け取っているということも多いようです。

それに対して、主に有機農家などの新規就農農家。

まず、新規就農農家は移住者であることが多いので、その土地に家屋や耕作地を持っていません。したがって就農に当たっては、まず田畑にする土地を借りるなり買うなりしなくてはなりません。(就農資金の問題や、地主さんはなかなか土地を手放さないという事情もあり、現実には買うというより借りるのが一般的です)。もちろん住む家も自分で建てるなり借りるなりしなくてはなりません。

それから新規就農者は自発的に農に対するなんらかの志を持って就農することが多いので安易に科学薬品を多用する近代農業に迎合する、ということが少なく、できるだけ自然のサイクルに近い形の農業を目指す傾向が強いと思われます。

すると、自然と農業の規模は小さくなり、野菜を販売するのも自分達に近しい範囲、近隣の生協や個別宅配や引き売りなどお客さんの顔の見えるような距離感になってきます。

そして、その小規模さゆえに農家と認定すらされていないのか、これまでのところこのような小規模農家に国からの補助金などは一切支給されていません。新規就農農家の収入は、純粋な作物の販売代金のみで成り立っています。(もちろんそこから地代や家賃を支払うわけです)

これらが在来農家と有機農家の違いなのです。

ひどい話、近代的農家では余剰米を増やさないため、米をつくらず違う作物を栽培すると補助金が発生するという「減反」「転作奨励金」などという政策の条件を満たすためだけに、田畑におざなりな作物が育てられていて、そこから得られる収入は作物の代金より補助金のほうが多いというケースさえある、という話さえ聞きます。

だから近代農家がどうだとか言いたいわけではないのです。ただ、農産物は形になって出来てしまえば、どれも見映えは変わらないかもしれない。近代農法だろうと有機栽培だろうと、外国からの輸入野菜だろうと、売り買いの段階ではたいして見分けはつかないかもしれないけれど、それぞれの作物のもつ「背景」や「物語」が全然違うものが同じように出回ってしまう世の中なのだと思うのです。

わたしは有機農家が土つくりから思いを込め、栽培の作業ひとつひとつに試行錯誤しながら、誇りをもって作物を栽培していることを知っています。彼らが口に出して自分達の仕事をそのように言うことはまずありませんが、そんな思いなしに補助金もなんにもない、大量生産もできない「金にならない」仕事をやれるはずがないと思うのです。そんなふうに手間暇かけて思いを込めて作られた作物が金になりゃいいや、といって作られたものといっしょくたにされてしまうとしたら、あまりにも切ないです。

在来農家の方々だってもともとは小規模な自分達の暮らしに根付いた農業をされていたのだと思います。数羽の鶏や家畜を飼い、山へ行って落ち葉を集めて自然の素材からたい肥をつくり・・・。

けれど、高度成長期、効率だ、大量生産だといって頼みもしない科学薬品が、要するに「商品」として日本中の農家にどんどん持ち込まれ、あれを買え、これを買えといってなんでも商業ベースにのせて農作業をどんどん科学化・機械化していってしまった。そして、工業製品を工場で製造するがごとく、命を扱う農業が「工業化」され、安定した食糧供給が食糧不足をなくした変わりに、それまで農家の方が守ってこられた何か大切なものを農業から奪い去ってしまった。

それは他の生き物とともに「天の恵みに生かされている」というようなもともと人間の持っていた謙虚な思いそのものかもしれません。

近代農業が失って(時代の流れにムリヤリ失わされて)、今、有機農業が取り戻そうとしているのは、もともと農の中にあり続けたそんな思いなのかもしれないとわたしには思えます。

そしてそんな有機農業が法律によって推進されようとしている今、わたしたちが取り戻さなくてはならないのは、古来からの在来農家の方々がかつて一番知っておられたであろう、人が自然のサイクルの中で他の生き物とともに生きる知恵なのだと思うのです。だって、「近代農業」が広まる前には、田畑のどこにも、科学物質なんてなかったのですからね!

追伸・・・
 先日参加させていただいた有機農研の交流会には、戦前から『有機農』を貫いてこられたという農家の古老もいらっしゃっていました。

高度成長期の奔流の中、ひとり時代に逆らって化学薬品を拒み続けることには、周囲から(農協の指導部やきっとときには身内の方、同業の農家の方・・・)のどれだけの圧力がかかり、どれほどの強い信念が必要な営みであったことでしょうか・・・。

そして時は流れ、今、有機農業が国から推進される時代が到来している。それはなによりも時代からはみ出し続けた彼が、本当の正しい方向を見据えていたということの証明に他ならないのだと思います。

掟破りの麻婆大根!

2008年01月31日 | 飯田農園のおいしい野菜とレシピ集
出ました~。これがまさかの一品と呼ばれている(笑)麻婆大根です。

麻婆豆腐の豆腐を何で代用するかって、大根なんです。いくら農家だからって。大胆ですねえ~(笑)。

でもコレ、美味しいんです。大根も少し煮込めば以外にもマイルドな食感になってごはんにもすんなり馴染みます。

作り方は途中まで普通の麻婆豆腐を作る要領で、ねぎと、あればにんにくやしょうがを炒めて、挽き肉も炒めて、そこへ拍子切りにした大根を加えてざっと炒め合わせます。

そこへオイスターソースとしょうゆを回し入れ、少し水を加えて大根がしんなりするまでフタをしてしばし煮込みます。

大根がしんなりしたら水溶き片栗粉を回し入れとろみをつけ、味をみて足りないようなら塩やしょうゆで味を整え、最後に胡麻油で風味をつけたら出来上がり~!これで大根半分は軽く消費します(笑)。大根を近所からいっぱいもらっちゃったときなどご活用ください!

ちなみに大人だけの場合は挽き肉を炒めるとき鷹の爪やトウバンジャンなど加えてくださ~い。

わたしのハンコはクスコの土

2008年01月31日 | こどものうつわ
ろくろ成型したお茶碗の続きです。

チーズよりちょっと固い程度に乾かして模様をいれたら、最後は削りの作業。お茶碗をひっくり返し、高台と呼ばれる底の部分をカンナで削り出します。(ろくろの勉強中はよく底を削りすぎて穴があき植木鉢のようになったものです・笑)
写真の右手に写っている小さな三角形のものは仕上げに押しているハンコですが、そういえばこの赤土はぺルーのクスコに滞在して地元の陶房で器を作らせてもらっていた頃、遊びで作ったもの。

思えば地球の裏側から持ってきた土のハンコで仕事の仕上げをしております・・・。

生乾きのタイミングを逃すな!

2008年01月30日 | こどものうつわ
前回ろくろでひいた お茶碗に自作のスタンプで模様を入れています。写真は恐竜柄のステゴサウルス。ちなみに長男が三歳で恐竜にはまったとき、毎日イヤっていうほど恐竜図鑑を読まされたので、用もないのにかなり恐竜には詳しくなってしまいました。なので、わたしのこどものうつわの恐竜シリーズはやたらリアルです(笑)。

この模様入れの何が大変って、ちょっとでも土が乾きすぎると模様がうまく入らないし、あまり乾いていないと表面もまだ濡れているし形がゆがんだりしやすい。

チーズより気持ち固いくらい、というタイミングを逃さないことがなにより大事なのですが、家事・育児の途切れ途切れの時間ではなかなか難しいのが現状です。

おいしさの持つエネルギー

2008年01月30日 | 食を思う、農を想う。
かぶの味噌汁です。だしはいりこと昆布。火を止めて味噌がふわりと踊るところへ小口に切ったネギを浮かべました。

お椀から一口。ねぎの香り、味噌の風味、かぶの甘味、いりこと昆布の旨味が口に広がり、鼻へ抜けていきます。目を閉じてしばし味の世界をたゆたいます・・・。

この感じ、ご存知の方には伝わりますよね。そう、そう、煮えばなの味噌汁のおいしさ。

でも、もしそんな味にピンとこない方がいたら・・・。わたしはこんな風に説明したいなあ。ちょっと想像してください・・・、いえ決してアヤシイ者ではありません(笑)。

まず、あなたは都会の真っ只中にいます。人と車の行き交うスクランブル交差点、淀んだ空気の地下鉄構内、煙草のケムリと排気ガスの混ざった灰色の世界。あなたはその毒気を取り入れないよう、無意識に感覚を閉ざし、呼吸を浅くしているかもしれません。

これがどんな原材料を使って作られたかわからない添加物満載の食べ物の味のイメージです。

そこに一枚のドアが。それを開けると、森の中です。清々しい空気、軽やかな風、輝くこもれび。透き通ったせせらぎをのぞくと川底の小石のまわりの小魚が透けて見えます。

あなたは深呼吸します。澄んだ空気が胸を一杯に満たします。乾いていた細胞に水分が満ちてくる感じがします。


それ!そんな感じです。化学調味料の味のしない、おいしい味噌汁をのんだときって(笑)。細胞が喜んで受け入れるようなしみじみとしたおいしさ。ココロを開いて何も警戒せずすべてを受け入れていいという安らかな旨味。

たぶん無意識のうちに、化学物質の含まれた旨味を感じるときは、わたしたちは生物として警戒し、身を固くしているのではないかなあ、と感じるのです。


農薬や化学肥料を使って育てられた野菜は、化学物質から身を守ろうとして、細胞が固くなるんですって。人間だってきっと同じだと思いませんか?


問題行動を起こす青少年は、添加物を多量に摂取していることが多いといいます。そして、何ヵ月か添加物のない食事で生活すると、精神的に落ち着いてくる、と。


でも、それはきっと添加物の有無だけの問題ではないのだと思います。添加物は原材料の水増しのほかに、時間と手間を省略するために使われる科学物質です。問題行動を起こす青少年が添加物を多量に摂取しているというならそれは彼らが、両親や周囲の大人から、時間と手間をかけてもらえないような環境にいるということに他ならないと思うのです。


ほんとのおいしさには、ちょっとだけ、手間と時間がかかります。でもそれは、そのごはんを食べる人、自分や家族にかける想いなのだと思います。そしてそんな味をあじわう人は自分へ向けられた想いを感じる。それが、人がごはんから得る栄養以外のエネルギーなのだと思います。そしてそんなエネルギーに満たされたとき、人は食事から本当の活力を得るのだと思います。

おすすめカレールー

2008年01月29日 | 日々パチャ
ちなみにこれがわたしのお気に入り、コスモのカレールーです。(最近写メールを撮影するとそれがどうやらパソコンに載るらしいとわかってきたので、携帯を構えると子どもらが寄って来ます・・追っ払うのも面倒なので謎の写真になってしまいましたが・・・)

化学調味料無添加。おいしいです。このへんではJAの直売所なんかにはたいてい置いてありますが都会ではどうかしら?もし見かけたら一度お試しください。わたしの知ってる限りでは、甘口(写真右)、中辛、辛口があります。

冬の大根カレー、仕上げはお味噌で。

2008年01月29日 | 飯田農園のおいしい野菜とレシピ集
夕べの晩御飯です。飯田農園の宅配野菜の通信に載せたときもかなりの反響をいただいた冬の大根カレー。う~ん、おいしかった。

カレーに大根!?と驚かれるかたもいらっしゃるかもしれませんが、これがまたオイシイ。特に丸い聖御院だいこんを使うと、トロッとした食感がベストマッチ。隠し味は仕上げに加えるお味噌!カレーと大根の隠された架け橋です。それからお肉類はちょっとこくのあるものが合います。大きめに切った鶏肉とか手羽、豚のバラ肉とか。

冬場は保存しておいた玉ねぎがもうないという事態も多いので、カレーが作りづらいという声も聞きますが、我が家では、玉ねぎのかわりに白菜やキャベツを細くスライスしたものをじっくり炒めて甘味とこくを出しています。よく煮込むとすっかり溶けてわからないし、こくも出ておいしいですよ!ぜひやってみてください。(ただ冬野菜は全体的に甘味が強いので、辛いのがお好きな方は、カレールーに加えてチリパウダーとか鷹の爪など足してくださいね)

仕事場はお風呂場!?

2008年01月29日 | こどものうつわ
このブログを見てくださっている方には忘れ去られそうな事実なのですが、度々申し上げるように実は本業は焼き物やです(笑)。毎日ブログ更新なんかしちゃって、この人よっぽどヒマなんだろうなあ、とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は日々あれこれバタバタと結構やるべきこといっぱいです(笑)。

以前ご紹介した「ごはんプレート」は、タタラ成型といって、1センチ弱の厚さにスライスした粘土板を石膏型に押し付けて形を作っていくやり方ですが、今回はろくろ成型でこども茶碗をひいています。

この仕事場はろくろをひく以外にも使われている部屋で、実はなんと、ここでお風呂に入ることができるのです(笑)。

はい。早い話うちには専用の仕事場がないので、お風呂場の脱衣所の一角にろくろを設置して、そこで仕事もしているということなのです。

普段の成型の作業場も実は居間の一角、かつて我が家が完全な一部屋のみで生活していたころ布団が積んであったスペースに机を置いています。まあ、狭いといえば狭いですが、なんとかやっています(笑)。

我が家の基本理念は「とにかく、なんでも、ないよりマシ!」。移住したときにはこの山には家はおろか、水道も電気もなく、風呂もトイレもなんにもありませんでした。

当然、仕事場も窯もあるわけもなく、あるのは必ずいつか焼き物の仕事を始める、という自分の思いだけ。

そして今、わたしはこの場所で本当に仕事をしている。それだけで本当に嬉しいです。(お祭りには野菜とうつわ両方揃って出店できるようになったし、ありがたいことに去年は「散歩の達人」という雑誌でうつわの紹介もしていただいたのでした。)

大事なのはわたしがこの場所で仕事ができているというそのことだけで、場所や狭さはいわば二の次。

あれもない、これもないと高い理想を追い求めるのもいいけれど、全くないよりあるだけラッキー、出来ないより出来てラッキーというのは結構気楽でいいものですよ(笑)。

地鶏のクリームシチュウ

2008年01月28日 | 飯田農園のおいしい野菜とレシピ集
日頃から子育てなども通じて親しくお付き合いさせていただいている有機農家さんから地鶏の鶏肉を頂きました。

みなさんは何故ちまたの鶏料理は「若鶏」「若鶏」とうたわれているのかわかりますか?

にわとりは成鶏になってだいたい二年ほどで卵を産む能力が落ちてきます。

そこでその後はお役御面、しめて食用にするのですが、平飼いで元気に運動して筋肉が発達した鶏は肉質がしまっていますし、老鶏になればなるほど非常に肉が固くなります。

飯田農園の鶏舎で3、4歳まで卵を産んでくれた鶏の肉のその固さといったら、まるでゴムのようで(笑)ちまたでいうところの「やわらか若鶏」の意味を痛感したものです。

そんな訳でまだ若い鶏を食用とする、瑞みずしく柔らかい「若鶏の肉」がもてはやされると言うわけですが、当たり前なようなこの事実は、今の柔らかい鶏肉しか食べたことのない子どもには理解しづらいことなのかもしれませんね。

そんな訳でこのしっかりとした弾力の鶏肉も薄くスライスして圧力鍋でしばし煮込んでみました。

多少の固さはあるとはいえ、きゅっと身のしまったこういう鶏肉の旨味は、水っぽいブロイラーの比ではありません。

白菜とじゃがいも、にんじん、ほうれん草に鶏肉の旨味。寒い夜に嬉しいクリームシチュウです。

今、有機農業界に熱い風が吹いている!

2008年01月28日 | 食を思う、農を想う。
 先週末、八郷で開催された有機農研の交流会に参加させていただいてきました!
まず、率直な感想を言わせていただけば、正直、楽しかった!そしていろいろと学ばせていただきました。
 
「有機農研」とは、「日本有機農業研究会」の略称で、現代の時流の最先端とも思われる“有機農業”の重要性を、時代に先駆けて1970年代(わたしたち若い世代の農家の面々の生まれたころ!)から提唱し続けているNPO(特定非営利活動法人)団体です。このあたりの有機農家にとっては、このような説明も何ををいまさら、というくらい身近な存在です。

 有機農業者以外の方にはあまり関係のない団体のようですが、生産者、消費者問わず、有機農業に興味関心のある方が会費をお支払いになれば、どなたでも参加できる会なのだそうです。(実際、今回の集まりにも、農業従事者以外にも消費者の方、これから農業を目指したい方、食に関心のある方など、様々なかたがいらっしゃいました。)

 勉強会当日の日程は、午前中は八郷有機農家の先駆け、重鎮「魚住農園」の見学会(写真)、午後は宿泊施設に場所を移して、種苗交換会、勉強会、交流会と続きました。(実際訪れた魚住農園の畑は、広々として気持ちよく、農園主魚住さんがユーモアあふれる語り口でご説明くださる栽培の方法や工夫を拝聴しながら、熱心に持参のノートにメモを取られる方もいらっしゃいました。)
 
 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、2006年12月に新しい法律「有機農業推進法」が制定されました。有機農業に長年取り組んでこられた先人にとって、1パーセントの選択と呼ばれた、「少数の変わり者」の選ぶ農業、という扱いであった有機農業が、自然環境の悪化や食の安全性の崩壊などの要因により、まさにこれから時代をリードしようという重要な存在に変貌しつつある・・・。これはこれまでには考えられないような大きな出来事だそうです。

今現在、有機農業に携わっているものとして、できること、すべきことはなんだろう?この、行政、生産者双方の有機農業の可能性への模索の段階が過ぎて、いびつな形に条例などが固まってしまうその前に・・・?
 会には県内外、まさに老若男女取り混ぜ、農に関わるさまざまな人が参加してそれぞれの思いを交換し、末席に参加させていただいたわたしにも、農の世界に今、新しい風が吹きつつあること、まさに農業が大きな転換点に達している事実がひしひしと伝わってきました。

今回、この会の交流会に平行して、このブログ内にコーナーを設けたいと考えている「新規就農農家紹介」のためにもぜひ、各農家の女性陣にお話を伺いたいと考えて事前に連絡を取り合っていたのですが、やはりみなさん、子育て真っ最中の冬場、ということで、お子さんたちの急な発熱など相次ぎ、何人かのかたには直前になってお会いできず・・・。うーん、残念!

それでも、会に参加された数軒の農家の女性陣(中にはこれからの就農を目指す方、食の方からの関心をお持ちの方もいらっしゃいました)とお話することができ、みなさんの率直な思いを聞かせていただき、本当に有意義なひとときを過ごさせていただきました。

このブログで紹介させていただきたいと思っているアンケートにも、各農家のかたから少しずつご返答いただいています。就農にはそれぞれの人生の物語があり、みなさん、とても素敵なお考えをお持ちです。そんなみなさんの思いを少しでも多くの人に届けたいと思っています。新規就農を決意した人々も、決して自信満々、順風満帆で農業の仕事を始めているわけではありません。戸惑いながら、ときにはへこたれながら、迷いながら、それでも、自分たちの信じた未来を目指してがんばっています。

今、新規就農は決して、特別な人たちだけの選ぶ道ではないということ、新規就農者の現在、というリアリティーをぜひ多くの方々に農の現場から伝えていけたらと思っています。