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困った時のメモ代わり

とても小さな社会貢献です

西湖でカヤック

2018-05-06 23:57:36 | アウトドア

富士五湖の西湖に行った。

カヤックはインフレータブルのSevylor Yukonを使っている。カヤックには下のようにいろいろ種類があるが、買うに当たってはあまり悩む必要はない。

  • 成型(rigid)タイプ
    • シットオン(FRP製でよく浮く、軽い)
    • シットイン(同、長距離向き)
    • カナディアン(いわゆるカヌー)
  • 折り畳みタイプ
    • フォールディング(ファルトボートとも呼ぶ。骨組みにカバーをかぶせる)
    • インフレータブル(ダッキーとも呼ぶ。膨らませるタイプ)

カヤックは3~5mある。使わないときはそれをどこかにしまわないといけないし、使うときは持って移動しなければならない。家に収納スペースがたっぷりあって、SUVかワンボックスのルーフに苦も無く載せて、車でさっと目的地まで行けるような人は成型タイプを買えばいい。私はそうではない。そうでない人はもはや折り畳みしか選択肢がない。

次にフォールディングかインフレータブルで悩むことになるが、こちらもあまり悩む必要がない。主に静水で、とりあえずカヤックで遊んでみたいという人はインフレータブル、川やら海やら、ツーリング等で本格的にカヤックを楽しみたいという人はフォールディングを選べばいい。違いについては以下の通り。

 

値段

  • フォールディング 15万円~
  • インフレータブル 5~10万円。1~2万円くらいのもあるけど、レジャー用のゴムボートと大差なさそう。

 

重さ

  • 両社ともほぼ同じ。15kg~。フォールディング、インフレータブルとも、載せる人数、大きさによって重くなる

 

性能

  • フォールディング 直進性に優れる。風にも強い。場合によっては沈する。アルミ製のフレームなので、海水による錆には弱いか
  • インフレータブル 直進性弱い(回りやすい)。風に弱い。空気が抜けない限りは決して沈まない。淡水・海水とも関係なし

 

一番の違いは値段であろう。最初から最低15万円のフォールディングカヤックを買おうと思う人はそれほどいまい。まずインフレータブルで経験してから、フォールディングという流れになるのではないか。

肝心の西湖に戻ると、根場浜からPICAのキャンプ場までを往復したのだが、風がとても強くて、行きは30分、帰りは1時間半くらいかかった。帰りは向かい風で、風が吹くと普通に漕いで停止状態、漕がなければ後ろに引っ張られていく感じであった。インフレータブルは風に弱い。が、結構楽しい。

 

Sevylorのサイト
Canoeing.jp
根場浜

 


キャンプ便利グッズ (1) ガスバーナー

2018-05-04 23:02:27 | アウトドア

アウトドアを本格的にやっているかやっていないか、その境目の一つになるのはガスバーナーを持っているかどうか、だと思う。もちろん他のものでもよくて、テントだったり、立派なザックだったり、ナルゲンボトルだったり、ノースフェイスのレインウェアだったりするのだが、ガスバーナーを持っているとちょっとお湯を沸かしたいというときにとても便利だ。これもデイキャンプくらいだと保温ボトルにお湯を入れておけば5-6時間くらいは温かいものが飲めるが、泊まりで行くと、翌朝保温ボトルに入れておいたお湯で熱いコーヒーを飲むというわけにはいかない。多分夏でもぬるい水になっている。

ガスバーナーにはガスの種類によってだいたい3種類に大別される。

  1. ホワイトガソリンを燃料とするもの
  2. アウトドアカートリッジ(OD缶)を燃料とするもの
  3. カセットボンベ(CB缶)を燃料とするもの

の3種類である。このうち私がここ10年くらいずっと使っているのが3のタイプ。もう売ってないが、後継機としてこれが出ている。何がいいって、カセットコンロのボンベがそのまま使える。普通の家庭には数本はあるだろうし、コンビニでも100円ショップでももちろんホームセンターにも売っている。意外とアウトドアショップには売ってないかもしれない。とにかくどこで買えばいいか、事前に行先の近くのアウトドアショップを確認したり、途方に暮れたりすることがない。

これが2のタイプだったりすると、いざ、というときのためにカートリッジの買いときをしておかないといけない。中身が少ないと2本持っていこうか迷う。そして、問題なのが飛行機に乗る時である。飛行機に乗る場合は、預入れの手荷物だろうと機内持込みだろうと、絶対に持ち込めない。だから、北海道とか東北とか九州の山に登るために飛行機とレンタカーで行く、というようなときには買い置きがあっても全然役に立たない。これは1のタイプでも同じ。ガソリンなどの危険物は絶対に持ち込んではいけないし、そうすると、目的地の近くでの入手に頭を悩ませることになる。

その点カセットボンベは素晴らしい。コンビニかスーパーがあれば、ほぼ間違いなく売っている。休日とか祝日とか、開店時間などにも悩まされない。普通のタイプのカセットボンベは、5℃を下回ると気化しなくなるらしいが、私が使うのはせいぜい夏山だし、火が付かなかったことはない。ましてやキャンプならこれで十分。

ちなみにホワイトガソリン(白ガス)は同じガソリンでも車用のガソリン(赤ガス)とは違って値段が3倍以上する。安くても1L 300~400円、高ければ1L 1,000円。保管もガスカートリッジならキッチンの棚にでも入れておけばいいが、ガソリンは揮発性だから、密閉して結露しないように、とか考えないといけない。そこまでしてガソリンを使う気がしない。

以上まとめると下のようになろうか。

 というわけで私のお勧めはカセットガス用のボンベを使うタイプです。

 


スニーカー登山

2018-04-08 22:11:08 | アウトドア

 

個人的な感想だと思ってお読みください。

登山はスニーカーでもいいの? という質問をWebでよく見る。私は子供の頃から親に連れられて登山をはじめ、登山歴30年で日本の3,000m級の山はだいたい登った。確実に登っていないのは21座のうち御嶽山(もはや登れない)、乗鞍岳(車で行ける)、塩見岳、仙丈ケ岳。大喰岳と南岳はそんな山あったっけ、という感じで、槍と穂高に行ったときに、通過したような、しなかったような。

振り返って体力があったなあと思うのは光岳に登った時で、金曜日に会社が終わってから家で2時間ほど仮眠、レンタカーを借りて東名~清水IC(その頃は新東名なんてなかった)~畑薙第一ダムへ到着、朝4時から登って、標準タイム12時間の道を10時間くらいで歩いて15時頃光小屋に着いたように思う。今になって歩行距離と高低差をプロットしたグラフを改めて見ると、5km(畑薙大吊橋)あたりから10km(茶臼岳)まで実に1,500mの急登になっている。富士山は直登で1,200mを登るけど、道はかなり整備されているから、このルートは少なくとも富士山より遥かにきつい。今じゃできない。これは自慢じゃなくて、私の登山経験はこれくらいですよ、という説明である。

子供の頃から登山が楽しいと思ったことはあまりない。親に連れられて行ってただけだし、その頃の登山は極めてマイナースポーツで、周りに山登りしてる子なんて一人もいなかった。夏休みどこへ行ったの、奥穂高、???、という感じである。田舎の海で遊んだ、とか一度でも言ってみたかった。大人になって、一人で登る山を決め、自分のペースで自由に歩けるようになって、漸く登山を楽しめるようになってきた。そんな私もずっと疑問に思ってたことがある。

 

登山はスニーカーじゃいけないの?

 

まず登山靴は普通なら年に数回しか使わない。にもかかわらず、最近の登山靴はウレタンを使ってるから、経年劣化してはがれてくる。5年が限度だという。なんだかもったいないなあ、と思ったのが一つ。長めの距離を歩くと、下山時にどうしても足の裏が疲れてきて、歩くのが苦痛になる。最後のアプローチ部分は大抵アスファルトとか平坦な道だから歩きやすいはずなのに、足の裏がジンジンする。どうにかならないか、と思ったのが一つ。最近トレイルランニング(トレラン)をする人も増えてきているが、トレランをハイカットの登山靴でやってる人はいない。当たり前だけどみんな走れる靴で走っている。トレランのシューズなんて軽量化に狙いを絞っているから、ランニングシューズと大差はない。なら、それで歩いてもよくない? と思ったのがもう一つ。

結論からいうと、日帰り・晴れならむしろスニーカーの方がいいと思う。スニーカーにもいろいろあるが、私が言っているのは、運動用の走れるスニーカーである。いわゆるこんなランニングシューズ。コンバースみたいな布製の単に重くて歩きにくい靴はやめた方がいいし、革を模したタウンシューズみたいなのも止めた方がいい。Timberlandのワークブーツも不可。理由を述べる。

  1. 履きなれている
    新しい登山靴を1~2万円も出して買うくらいなら、履きなれたスニーカーの方が靴擦れ等、新しい靴にありがちなアクシデントが起こりにくい。よく履いていれば経年劣化の具合もわかるだろう
    でも靴が脱げないように靴紐はしっかり締めてね。その浮いたお金でレインコートとか、非常食とか、ほかの装備を買いましょう

  2. 防水の必要がない
    晴れという条件が付いてるからね。日帰りで雨のなか登山する人はあまりいないと思うし、雨ならいかなきゃいい。山に行って、雨の中歩いて、帰ってきても全然楽しくない(楽しい時もあるけど)

  3. 軽い
    登山靴はとにかく重い。日帰り登山にハードボイルドな靴履いていかなくてもいいでしょう

  4. 歩きやすい
    まず足首が固定されていないから、普段通りの歩き方ができて、足に負担がかかりにくい。登山口まで公共交通機関で行く人なら、街中からでもシームレスにいける。運転する人なら履き替えなくてよい。登山靴で運転する人はあまりいないと思うが、厚底の靴は運転するのに危ない

逆にスニーカーの弱点を挙げる。

  1. 濡れに弱い
    スニーカーは通気性がいいのが普通だから、GoreTexでもない限り濡れたらすぐ染み込んでくる。雨が降ってきたら、足が濡れたまま歩くことを覚悟しないといけない。だから泊まりがけの登山だとスニーカーでいくかどうかは疑問。少なくともローカットながら、防水機能のあるこういったトレッキングシューズ(トレラン用)を履いた方がいいだろうとは思う

  2. 砂・土等靴の中に入りやすい
    スニーカーならローカットだと想像するが、ローカットだと砂や土が入りやすい。富士山の大砂走りなんて砂入りまくりじゃないだろうか

  3. 足首が固定されない(?)
    登山靴の長所として、足首がしっかり固定されるから捻ったりしにくい、という解説をよく目にする。私は実感として足首が固定されることにより、歩きにくいとしか思ったことがないのでこの点は疑問に思っている。スキーのブーツでシェルを固くするのは意味がわかるが、登山で足首を動きにくくすることに意味があるんだろうか。この点は個人差があるように思う

さて、ではお前はちゃんとスニーカー登山しているんだろうな、と訊かれると思うので、はい、ちゃんとしてます、と答えておく。以下実際に試してみた。あくまでも日帰り・晴れの条件なら全然問題なかった。

  • 雲取山(丹波山村村営駐車場~七ツ石山~小雲取山~雲取山~ブナ坂~丹波山村村営駐車場)。七ツ石山にちゃんと行ったのがポイント(巻き道もあるから)。標準タイム8時間くらい。
  • 大菩薩嶺(上日川峠~大菩薩嶺~大菩薩峠~石丸峠~小金沢山~石丸峠~上日川峠)。これも小金沢山まで足を延ばしたのがポイント。標準タイム8時間くらい。

 

いくつかなるほど、と思ったリンクを挙げておきます。

 


トレッキングポールのゴムキャップを無くさない方法

2016-11-20 22:13:45 | アウトドア

この前塩水橋~天王寺尾根~丹沢山~蛭ヶ岳~丹沢山~堂平~塩水橋という歩行時間9時間50分のコースを歩いた。標準タイム9時間50分だから9時間もあれば余裕で歩けるだろうと思ったが、丹沢山~蛭ヶ岳往復はアップダウンが多く、さらに丹沢山→堂平は急な下り坂、堂平~塩水橋は5kmと疲れた足には長く、結局9時間30分くらいかかってへとへとになって帰ってきた。今回得た教訓:

基本ルールとして8時間以上は歩かない(鍛えてないし、歳だから)。

さて、その丹沢山~堂平のところでトレッキングポール(ストック)の石突(先っちょ)のゴムキャップを1個無くした。どうも地面からの反発が違うなと思って10歩ほど歩いて気が付き、20歩ほど戻って探したが、時は秋、落葉に紛れて全く見つからない。見つかる気配もない。このゴムキャップを無くすのは2回目で、1回目は飯豊あたりだった気がする。その次の利尻岳を登ろうとして、ペンションのオーナーから1個400円で買った記憶がある。ちょっと高いな、と思ったから憶えているのだ。そもそもゴムキャップはどうして抜けやすいのだろう。無くす前提の消耗品として作られているのだろうか? だとしたら非エコな話だ。スクリューキャップみたいに作ってくれたら全然なくさないと思うのに。

話は戻って、仕方なく家に帰って、無くさないアイディアを探していて見つけたのがこのブログ。それ以外にも

  • 無くすな
  • 落ちているのを拾って使う(ビニール傘みたい)
  • 接着剤でくっつける

等のアイディアを述べるブロクがあったが、無くしたくて無くしてるわけではないし、富士山ならともかく丹沢の落ち葉の上には落ちてないし、接着剤でくっつけると万が一冬山用にバスケット(スキーストックの先についているやつ)をつけたくなった時に困るので、不採用とした。

早速予備のゴムキャップ4個セットと、カクダイキカイバンド5352-Cというのを2個アマゾンで買った。LEKIのポールにつけて、ぎゅうぎゅうに締めると、両手で引っ張っても全然抜けない。これはいいかもしれない。ちなみに私は5352-C(締付け範囲10-21mm)というのにしたが、LEKIを含む一般的なポールであれば5352-B(10-17mm)でもいいかもしれない。あとこれもネット検索で見つけたのだがシナノのポールのアイディアもいいね。こういうのが増えてほしい。