IPアドレスにはグローバルアドレスとプライベートアドレスがある。
グローバルアドレスはインターネット上のアドレス。
プライベートアドレスはあるネットワーク(ローカルネットワーク)内で勝手につけたアドレス。
例えば東京都千代田区永田町1丁目7−1は、国会議事堂の住所だが、これがグローバルアドレスだ。東京都千代田区永田町1丁目7−1は世界に1箇所しかない。
国会議事堂内に会議室がたくさんあって、それぞれニューヨーク、ロンドン、シンガポールと名前がついていたとする。外から見たらどの会議室も国会議事堂だから、住所は永田町1-7-1だ。でも内部ではニューヨークで会議しようぜ、とかやってたりする。 そのニューヨークってウソニューヨークで、本当は千代田区永田町だろ、と外の人は言うかもしれない。しかし中からするとお前らに関係ないだろ、俺らの中ではその住所はニューヨークで、中で分かればいいんだよ、という開き直り方ができる。これがプライベートアドレスだ。あなたはインターネット上にいると錯覚しているかもしれないが、厳密な意味でインターネット上にはいない。あくまでもプロバイダーやら、自宅やら、会社やらのネットワークを通じて、インターネットに出ているのだ。
Windowsユーザなら、Windowsキー+Rを押して、コマンドプロンプトを立ち上げ、ipconfigとたたいてみればいい。そこに出てくるのが、ローカル、あるいはプライベートのIPアドレスだ。
一方、グローバルIPアドレスは https://www.myglobalip.com/ 等で確認することができる。インターネットの世界からみたあなたのIPアドレスだ。2つは大抵の場合違っている。なぜ違うか? このグローバルIPアドレスは正確に言うとルーターのアドレスだ。ルーターがローカルアドレスを決め、ローカル(プライベート)ネットワークを代表してインターネットと繋がっている。
例えてみれば、グローバルIPアドレスが会社名、ルーターが人事部、ローカルIPアドレスが社員番号ですね。あなたはgoo株式会社の営業社員第12番。この12番は人事部(ルータ)によって振られている。でも外から見たら、全員goo株式会社さんだ。gooからyahooに転職すると、会社名も社員番号も変わる... そんな感じだろうか。