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困った時のメモ代わり

とても小さな社会貢献です

Grit

2018-05-24 23:12:44 | 英語

職場で帰りがけに同僚と次のような話をしていた。


私 "It's nice sneekers!"
同 "Well I have to lose weight so I walk home."
私 "I see, Actually I've never thought about losing weight."
同 "Of course you've not. It's like Bill Gates has never thought of making money, what's poor, what's do you mean by you can't buy a car! or Steve Jobs has never thought about learning computers!!"
私 "That's totally different. They have talent to make money!"
同 "You know what? You know TED, T-E-D, right? In TED there is Angela lady, and she't talking about the key to success. What do you think of the key is? It's not talent or effort. It's grit. G-R-I-T"
...
...

それで見てみました、TED。TED GritでGoogle検索したら簡単に見つかった。有名な話なんですね。Gritは根性、気概、ガッツとALCにあった。

Angelaは様々な分野で成功する人・しない人を観察し、共通のカギを見つけた。そのカギとは、社会的な知性でも、ルックスでも、体の健康さでも、IQでもなく、粘り強さ・Gritだった。Gritとは数日とか数か月とかという単位ではなく数年という期間における継続性のことだし、例えていうなら短距離走ではなく、マラソンである。ただし残念なことに、どうGritを培うか、子供にGritを身につけさせるかについては分かっていない。才能とGritは全く関係がないか、時には才能がGritを邪魔してしまうこともある。Gritを身につける一つのアイディアとしては、学ぶことには限界がなく、努力次第でもっと学べるなる、と考えること。そう考えることで失敗したときにそれは成功への近道である、と捉えることができる。そんな内容だった。

納得する点もあるし、納得しない点もある。これって一言でいうと石の上にも三年てこと? それって極めて儒教的な考えではないの? アメリカのダイナミズムの源泉というのはダメだったら次を試してみるというような、効率的かつ合理的な文化から来ているのではないの?

私が考える才能というのはちょっと違う。才能とは、傍から見たら努力にしか見えないものを、努力とは思わず当たり前のこととして捉える能力のこと。当たり前のことなら苦痛でもなんでもないし、その「努力」を止めようとも思わない。Steve Jobsがマックのプロポーショナルフォントを思いついたとき、Bill GatesがWindowsを考えていたとき、Michael DellがガレージでBTOのパソコンを作っていたとき、彼らにはそれが苦痛でもなんでもなかったんじゃないかなあと思う。そう考えると、ちょっと羨ましい。

余談になるが、Angelaが冒頭で

"Some of my strongest performers did not have stratospheric IQ scores."

と言っていたのが面白かった。私の生徒の中で一番成績が良かった子は、別にIQが超人的に高いわけではなかった。Stratophericは「成層圏の」という意味だが、2番目として (informal) Extremely high という意味がOALDに載っている。当然地上からみた成層圏との関係から、超高いという意味になるんでしょうね。

 

(参考)
Gigazine 成功のカギを握るのはやり抜く力であるという「grit」理論を提唱するアンジェラ・リー・ダックワースの親子教育論

 

 


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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グローバル・サムライ (マルテンサイト千年)
2024-07-21 15:46:12
AI革命の衝撃。すごいですねChatGPT。
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ストライベック (某流通センター関係)
2025-05-04 10:47:06
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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