デイキャンプもあるけど、キャンプでは通常宿泊する。宿泊するときは通常寝る。寝るには通常テントとシュラフがいる。テントの目的は雨よけ・虫よけだ。シュラフの目的は防寒。だから、雨と虫と寒さのないところ(晴天の高原とか?)ならテントもシュラフもなしでたぶん大丈夫。最悪、雨が降ってもゴアテックスの防水シートとかツェルトをぐるぐる巻きつけてればなんとかなる気がする。やったことはないけど。
しかし、どうにもならないものもある。固い床だ。自然の中で寝る場合、まともな状況では、固い床の上で寝ることは避けられない。ふかふかした草の上で寝てもいいが、そこはおそらく虫だらけ、湿気だらけ。砂の上で寝てもいいが、そこも海水の湿気だらけ。内陸の寝られるところと言ったら、固い土か草の上しかない。固い床で寝たこと、ありますか? とてもじゃないけどぐっすり眠れない。テントがあってもなくても、そんなときとても役に立つのがエアマットである。
貧乏性の私だが、エアマットだけはいいものを使っている。これだ。モンベルにはほかに2.5cm、3.8cm、5.0cmの厚みのある、ウレタンエアマットを売っているが、この純粋な(ウレタンのついていない)エアマットは7cmの厚さだ。しかもウレタンがついていないので、空気を抜けばほぼ両手ですっぽりもてるくらいの大きさになる。しかも軽いから、登山のときにも打ってつけ。モンベルのエアマットを買うかどうかは別として、キャンプにはマイ・マットを持って行くことを強くお勧めする。そうでないとぐっすり眠れない。翌朝も爽やかなはずの朝がどよーんとして、キャンプ気分が台無しだ。どれだけ、自宅の寝室環境が恵まれているかを実感し、やっぱりインドアが一番、という間違った結論を出しかねない。仮にあなたが良くても、きっと配偶者か子供かがご機嫌斜め。そうならないためには、マイマットを買い、一つしかなければまず配偶者に差し上げることを推奨したい。