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スニーカー登山

2018-04-08 22:11:08 | アウトドア

 

個人的な感想だと思ってお読みください。

登山はスニーカーでもいいの? という質問をWebでよく見る。私は子供の頃から親に連れられて登山をはじめ、登山歴30年で日本の3,000m級の山はだいたい登った。確実に登っていないのは21座のうち御嶽山(もはや登れない)、乗鞍岳(車で行ける)、塩見岳、仙丈ケ岳。大喰岳と南岳はそんな山あったっけ、という感じで、槍と穂高に行ったときに、通過したような、しなかったような。

振り返って体力があったなあと思うのは光岳に登った時で、金曜日に会社が終わってから家で2時間ほど仮眠、レンタカーを借りて東名~清水IC(その頃は新東名なんてなかった)~畑薙第一ダムへ到着、朝4時から登って、標準タイム12時間の道を10時間くらいで歩いて15時頃光小屋に着いたように思う。今になって歩行距離と高低差をプロットしたグラフを改めて見ると、5km(畑薙大吊橋)あたりから10km(茶臼岳)まで実に1,500mの急登になっている。富士山は直登で1,200mを登るけど、道はかなり整備されているから、このルートは少なくとも富士山より遥かにきつい。今じゃできない。これは自慢じゃなくて、私の登山経験はこれくらいですよ、という説明である。

子供の頃から登山が楽しいと思ったことはあまりない。親に連れられて行ってただけだし、その頃の登山は極めてマイナースポーツで、周りに山登りしてる子なんて一人もいなかった。夏休みどこへ行ったの、奥穂高、???、という感じである。田舎の海で遊んだ、とか一度でも言ってみたかった。大人になって、一人で登る山を決め、自分のペースで自由に歩けるようになって、漸く登山を楽しめるようになってきた。そんな私もずっと疑問に思ってたことがある。

 

登山はスニーカーじゃいけないの?

 

まず登山靴は普通なら年に数回しか使わない。にもかかわらず、最近の登山靴はウレタンを使ってるから、経年劣化してはがれてくる。5年が限度だという。なんだかもったいないなあ、と思ったのが一つ。長めの距離を歩くと、下山時にどうしても足の裏が疲れてきて、歩くのが苦痛になる。最後のアプローチ部分は大抵アスファルトとか平坦な道だから歩きやすいはずなのに、足の裏がジンジンする。どうにかならないか、と思ったのが一つ。最近トレイルランニング(トレラン)をする人も増えてきているが、トレランをハイカットの登山靴でやってる人はいない。当たり前だけどみんな走れる靴で走っている。トレランのシューズなんて軽量化に狙いを絞っているから、ランニングシューズと大差はない。なら、それで歩いてもよくない? と思ったのがもう一つ。

結論からいうと、日帰り・晴れならむしろスニーカーの方がいいと思う。スニーカーにもいろいろあるが、私が言っているのは、運動用の走れるスニーカーである。いわゆるこんなランニングシューズ。コンバースみたいな布製の単に重くて歩きにくい靴はやめた方がいいし、革を模したタウンシューズみたいなのも止めた方がいい。Timberlandのワークブーツも不可。理由を述べる。

  1. 履きなれている
    新しい登山靴を1~2万円も出して買うくらいなら、履きなれたスニーカーの方が靴擦れ等、新しい靴にありがちなアクシデントが起こりにくい。よく履いていれば経年劣化の具合もわかるだろう
    でも靴が脱げないように靴紐はしっかり締めてね。その浮いたお金でレインコートとか、非常食とか、ほかの装備を買いましょう

  2. 防水の必要がない
    晴れという条件が付いてるからね。日帰りで雨のなか登山する人はあまりいないと思うし、雨ならいかなきゃいい。山に行って、雨の中歩いて、帰ってきても全然楽しくない(楽しい時もあるけど)

  3. 軽い
    登山靴はとにかく重い。日帰り登山にハードボイルドな靴履いていかなくてもいいでしょう

  4. 歩きやすい
    まず足首が固定されていないから、普段通りの歩き方ができて、足に負担がかかりにくい。登山口まで公共交通機関で行く人なら、街中からでもシームレスにいける。運転する人なら履き替えなくてよい。登山靴で運転する人はあまりいないと思うが、厚底の靴は運転するのに危ない

逆にスニーカーの弱点を挙げる。

  1. 濡れに弱い
    スニーカーは通気性がいいのが普通だから、GoreTexでもない限り濡れたらすぐ染み込んでくる。雨が降ってきたら、足が濡れたまま歩くことを覚悟しないといけない。だから泊まりがけの登山だとスニーカーでいくかどうかは疑問。少なくともローカットながら、防水機能のあるこういったトレッキングシューズ(トレラン用)を履いた方がいいだろうとは思う

  2. 砂・土等靴の中に入りやすい
    スニーカーならローカットだと想像するが、ローカットだと砂や土が入りやすい。富士山の大砂走りなんて砂入りまくりじゃないだろうか

  3. 足首が固定されない(?)
    登山靴の長所として、足首がしっかり固定されるから捻ったりしにくい、という解説をよく目にする。私は実感として足首が固定されることにより、歩きにくいとしか思ったことがないのでこの点は疑問に思っている。スキーのブーツでシェルを固くするのは意味がわかるが、登山で足首を動きにくくすることに意味があるんだろうか。この点は個人差があるように思う

さて、ではお前はちゃんとスニーカー登山しているんだろうな、と訊かれると思うので、はい、ちゃんとしてます、と答えておく。以下実際に試してみた。あくまでも日帰り・晴れの条件なら全然問題なかった。

  • 雲取山(丹波山村村営駐車場~七ツ石山~小雲取山~雲取山~ブナ坂~丹波山村村営駐車場)。七ツ石山にちゃんと行ったのがポイント(巻き道もあるから)。標準タイム8時間くらい。
  • 大菩薩嶺(上日川峠~大菩薩嶺~大菩薩峠~石丸峠~小金沢山~石丸峠~上日川峠)。これも小金沢山まで足を延ばしたのがポイント。標準タイム8時間くらい。

 

いくつかなるほど、と思ったリンクを挙げておきます。

 


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1 コメント

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Unknown (ta)
2024-05-19 08:14:14
私も同じ考えです。
スニーカーは雨の日は滑るので雨の日の登山は避ければいいのです。
登山靴に疑問を持っていたので納得です。
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