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低山徘徊の記 プラス 日常ブログ

日常生活、九州のお山の散歩や芋焼酎・・・そんな自分の好きな事だけ書き散らす。どうでも良いよな、ブログですね。

霧島 高千穂峰

2012-08-18 22:20:29 | 徘徊の記(霧島山系)
霧島2日目。今日は高千穂峰を歩きます。実に4年ぶりです。常に新燃岳噴火の噴煙を浴び続けた山です。本日もたぁ~さん同行、1月に宮崎県の小松山に一緒に登ったIちゃんも参戦。7時に高千穂河原で合流です。

まったく進歩のない事に気づいてしまいました、、4年前と、、ほぼ同じ場所で同じようなアングルで写真を撮ってるんですね。左側が2008年7月、右側が今回の写真、、おかげで比較できちゃいましたけど。赤茶けたお鉢のガレ道の上に、灰色の新燃岳の噴出物が積もっています、、お鉢の登りは3歩登って2歩分崩れるみたいで相変わらず歩きにくい。しかしこの辺りの赤松は火山性ガスの為か、ほとんどが枯れてしまっています。

2008年7月のお鉢中腹から。

2012年8月です、植物が大きなダメージを受けているのがよくわかります。

お鉢の上に登り着き火口縁の馬の背へ、ここも、一面灰色です。向うに見える高千穂峰本体への登りが、、またまた大変そうです。

そして、案の定、、青色吐息の足腰ガタガタになりながら、、高千穂峰山頂。天の逆鉾は健在でした。山頂もやはり新燃岳より飛んできた小石状の噴出物が積もっています、この逆鉾の回りの丸太の囲いの下は、、もっと岩に覆われていたはずですが。

それにしても快晴です。高隈山、開門岳、桜島、、南さつま方面の金峰山まで見えていました。

枯死したミヤマキリシマ白骨樹?があちこちに、しかし、その下には青々とした次の世代のミヤマキリシマがしっかりと生まれています。

昨日歩いた韓国岳をバックに新燃岳です。今日は噴煙すら見えません。

桜島をズームで、、こちらも穏やかな様子ですね。
心地よい風と、ジリジリの太陽と、冷たく冷えたビールをあおりながら、、ただただ眺める絶景に感動です。ミヤマキリシマも復活してるし、、このまま穏やかに落ち着いて、、縦走路復活、セタオ道復活、大いに期待したいと思います。

お鉢の下りで、、愛しのzippo紛失、、こんなの拾った方、、お知らせください、、もう、、ザレに埋まってしまったかな??



霧島 韓国岳北峰~韓国岳本峰~大浪池

2012-08-17 22:49:35 | 徘徊の記(霧島山系)
実は九州道のえびのPAから霧島の山々を一頻り眺めて、、えびの高原キャンプ村へ予約の電話。えびの市で食糧を調達しキャンプ場に向かいながら今度は、鹿児島の山友「たぁ~さん」に霧島到着を連絡。人の迷惑を考えず、まぁ~、本当に出たとこ勝負の気の向くままの行動で、m(_ _;)m ゴメン!!!。このような勝手気ままな行動には必ずどこかで大きなしっぺ返しが付き物のようで・・・キャンプ場に到着と同時に、大粒の雨粒がボトリ、すぐに激な滝雨。テントサイトには水が張り、管理棟で茫然自若ですが、雨脚は一向に衰えない、とりあえずの入浴中に少しは小ぶりになったものの、車中泊を決定!管理棟で、カップヌードルをすする変なフランス人2人組と一緒にビールとコンビニ弁当を頬張りました。この変なフランス人は日本語×。英語も簡単な単語程度。ロシアに入りモスクワ~ウラジオストックまでシベリア横断鉄道ではるばるやってきたツワモノでした。えびの駅からここまでは、、親指立ててニンマリ??おおおっ、ヒッチハイクですか!?17日は韓国岳に登るらしい!言葉は違っても結構意思は伝わるものですね。でも内気な私、、シュラフに包まりながら写真に一緒に写ってもらえば良かったと、、後悔してたらいつの間にやら撃沈。


本日、5時半起床、快晴。山道具の準備をし、今晩のお宿を設営し終えたトコロへ鹿児島のたぁ~さんジムニーが到着です。

7月に1年数か月ぶりに入山規制の解除された韓国岳。今日は爆裂口に取りつき、二人とも未踏の韓国岳北峰へよじ登り火口壁をグルリと回り本峰から大浪池へ下る事にしました。

韓国岳本峰の登山道1合目の標より左折、沢沿いに進みますが、なんだか、さっぱりたどるべき道筋を外してしまったようです。

背丈より高い笹藪に突入したり、抉れた窪地に嵌まり込んだり、少し藪こぎが途切れると、なんと一面、アザミの絨毯!!短パン小僧には致命的なアザミ絨毯連続です、その内、目視できていた、爆裂口の鞍部も雲の中!?藪こぎに進退極りこのままではどうにもニッチもサッチも?行かないようで本峰登山道側に見えた大岩の連続によじ登りこの筋を爆裂口の鞍部までつなぐ事ができそうです。

で、、どうにか辿り着いた爆裂口の北峰と本峰の鞍部。予定外に、ここまで2時間です、眼下には火口底も間近に見えていますが、火口は直径900m。北峰に登り火口壁をグルリ周回するつもりですので、ここは火口底には降りず北峰直登としました。

ガレ場とミヤマキリシマそして、、ここもアザミに泣かされます、右側は火口の絶壁ですから、左へ左へ突き立つ岩峰を巻きながらひたすら登ります。

視界が効けばかなりの高度感でしょうね。昨夜の激雨の名残か?火口底にできた池も時折ウッスらと見えてます。

約30分で北峰山頂のケルンに到着。たぁ~さんの楽しみにしていた北峰山頂から甑岳を見下ろす景色は!?ガスが晴れず残念でした。

ところがところが、、本峰へ周回中に、、ポッカリと一瞬ですが甑岳!火口の中が覗けました。

私は新燃岳を臨みたかった訳で、このガスに諦め気味でしたが、こっちははっきりくっきり!、内部の様変わりに驚きました。

韓国本峰から大浪池を西回りし下山、なかなか苦労した爆裂口でしたが、あとは至って快適に、、しかし大浪池の下りは膝痛でした。今日の温泉は少し足を伸ばし白鳥上湯の露天風呂へ加久藤の絶景を楽しみました。ついでに、、えびの市まで下り、焼き肉屋で鱈腹栄養補給したのは内緒です(味気ないです)。キャンプ場に舞い戻り、、これを書きながら、満天の星空の下、霧島ロックをグビグビ、、おお、短パン短シャツじゃ、、寒いです。

霧島

2012-08-16 20:41:38 | 徘徊の記(霧島山系)
加水分解でソールの割れたブーツと千切れかかったハーネスのザックを、モンベルさんに修理のお願いをした。さ~て、修理代は幾らになるんだろうと少々、いや、かなり心配だったのだけれど。修理完了の連絡をもらい、嬉しい事にザックの修理はサービスしていただけるとの事!ありがたやありがたや!!

で、夏季休暇の始まった16日、モンベルトリアス店でザックとブーツを受け取り、そのまんま再び九州道に飛び乗り、、一気に南下。

なが~い、加久藤トンネルを越えると、、そこは、、宮崎県えびの市。トンネルを抜けてすぐの、えびのPAから見える霧島連山は何時眺めても素晴らしく、PAに用もないのに立ち寄ってしまいます。今日は夏雲がモクモクと湧いています、、本日より18日まで、、どっぷりと霧島に浸ろうと思います。

霧島 大幡前山1296m(宮崎県)

2010-05-31 22:04:45 | 徘徊の記(霧島山系)

久々の霧島です、って、、考えてみれば丸一年ぶりなんです。今年3月に居を山口県に移した訳で、そうそう登れる山ではなくなってしまった霧島。しかし、虎視眈眈と霧島入山を狙っている私。今回は今年、高校を卒業した下っ娘の後輩達のインターハイ宮崎予選のバスケの試合の応援と大義名分を掲げての宮崎入りです。

29日午前2時に起床、午前3時には自宅を出発。途中、福岡県田川市で娘の元チームメイトを乗っけたのが午前4時。一気に宮崎市を目指し到着が午前8時、それぞれをそれぞれに下車してもらい、夷守台登山口到着は既に10時過ぎ、、かなり強行軍のスケジュールでしたが、未だ口蹄疫が収まらない宮崎県内、消毒ポイントや消毒マットが至る所に施され、テレビや新聞での報道以上に事の重大さをヒシヒシと感じる宮崎入りとなりました。

今回は新燃岳の噴火で縦走コースも入山規制あり、鹿児島のたぁ~氏と打合わせ、裏霧島の中でもまだ結構マイナーな山。「大幡前山」1299mを夷守台オートキャンプ場奥の自然林コースで目指します。大幡池の1308mピーク付近まで登り、目の前に見えてくる「大幡前山」の鞍部へ下る分岐を探します。んん?分岐にはしっかりと赤テープの道案内があり、あっさりと通過できました。



そしてここからが!?、、大変でした、と、言っても、道に迷ったり登りが急だったりという訳ではありません、今は盛りに咲き誇る、色とりどりのミヤマキリシマがあっちこっちに現れて僕等の足を止めてしまいます。このままでは一向に目指す山頂にはたどり着けません。


そして今年もまた出会えました!純白のミヤマキリシマ。まだまだ小さな株でしたが「大幡前山」にもひっそりと隠れています。

漸く辿り着いた「大幡前山」山頂!正確には1298.9mなのですね。狭くて3,4人立てば一杯になりそうな山頂ですがここが絶景で360度の展望です。静かに霧島の峰々を目と心に焼き付けます、そう、私はもう宮崎県人じゃなく山口県人、霧島もそうそう登れる身近な山じゃなくなってしまったのですから、、今度はいつ登れるのだろうか?

帰りは大幡沢入渓地方面へ下ります。いやぁ~、それにしても思った以上に素晴らしく楽しめた「大幡前山」でした。

霧島 セタオ道(宮崎県)

2009-05-30 21:23:00 | 徘徊の記(霧島山系)
5月の30・31日にプラス1日の有休を入れ宮崎へ。2日からは埼玉へ出張と、なんだか忙しい日々なんですが。前週も宮崎往復で酔いどれたせいでドッと体が重い週半ば。まずは豚インフルで埼玉行きが延期に。更に娘っ子の試合はシードのおかげで31日からと判明。おまけに山友の鹿児島「たぁ~さん」は23日に霧島の大幡山のミヤマキリシマを堪能したようで、さらなる山行を密かに計画中の様子!よっしゃ、30日なら歩けるぞ!

夜中に九州道を一気に南下し、6時に待ち合わせ。高千穂河原からセタオ道を行く。終盤ながらミヤマキリシマの季節、縦走コースや高千穂峰へ向かう人の数はGW中に比べても遥かに多い、が、我々の向かうコースには?誰も来ない!?

約20分、杉の樹林を抜ければそこが「つつじヶ原」。もちろん雑草もイッパイですが人の手のあまり入っていない秘密の花園的雰囲気が大好きな場所です。

ミヤマキリシマ・・・植物学者牧野富太郎が新婚旅行で霧島方面を旅行して発見、明治42年に命名しました。つまり今年2009年は命名100年の年にあたります。祝!ミヤマキリシマ生誕100年!なんですね。いつも思うのですが霧島一帯に咲くミヤマキリシマのその彩は九重辺りに比べて非常に多彩です。ほとんど山つつじに近い赤や、グッと目を引く濃いピンクから儚げな淡い色、サーモンピンクや一つの花びらに濃淡の2色を持つもの、、、そしてその極めつけが真っ白な花なのでしょう。飽きる程お花を眺めて再び樹林の中のセタオの道を進む。いつ歩いても本当に心地よい道です。ナガバノモミジイチゴは食べ放題、食っても食ってもオレンジ色の大粒な実が現れます。不思議・・・林の中に転がる火山砕屑物スコリア、お鉢噴火の時代の物と言われてますが、なぜ未だに落ち葉の上に転がっているんだろうか??

どこかで1つはピークを踏みたいと考えるたぁ~さんの淡い期待は儚くも消し飛びY字分岐から炭化木の谷へ直行。そしてここからが本日のメイン!新燃岳・竜王山・大幡山に囲まれた裏霧島の更に静かな一帯を新燃岳・獅子戸岳分岐目指して歩きます。一気に高度を稼いだ後は新燃岳の山腹に幾重も麓に向かって走る崩壊の筋を越えてみたり、少し大幡山側の斜面に取り付いてみたり、ミヤマキリシマの大株が増えてきます、見上げた新燃岳の火口淵は縦走者が数珠繋ぎに見えます。遠くに見える高千穂峰も御鉢に取り付く登山者がたくさん喘いでいるようです。でも僕等はたった二人きりで花畑!(男同士がタマニキズですが、、)

静かです!そして、この咲き誇るミヤマキリシマの群落、どこから見たらいいのか、どれを眺めたらいいのか、、静かです!ただただ眺めているだけでこの地に立っている幸せがこみ上げてきます、満足です。そして、、


眺めているだけで満足と思う僕たちの気持ちが、霧島の神々に届いたのでしょうか?あまりに珍しいが為に常に盗掘のターゲットとされる白いミヤマキリシマです。ほんの小さな一株でしたがその可憐な姿を僕たちの前に見せてくれた。霧島の神にただただ感謝!そして殿様間伏?へ抜け、新燃・獅子戸分岐から新湯へ。まったく山頂を踏まないヘンテコな徘徊登山でしたが、来年も、、また、会えるといいな、白いミヤマキリシマ、じっとそこにいつまでも隠れていて欲しいと切に思うのでした。