OUR(団)らのブログ β版

元予備校講師、現高校教諭の宮本晃吉とその関係者らが作るブログです。

学力向上の秘訣を話してみた

2008-11-21 09:47:51 | エッセイ
●昨日、我が校の高校2年生の生徒さんらにお話をする機械をいただいた。

 じゃない。機会をいただいた。

●で、だ。

 進学について、多くのこと(時間の使い方やら他人との交流の仕方やら)を話したのだが(詰め込みすぎたかもしれん)、その中で内田樹の研究室費用対効果教育の一部分を活用させていただいた。

 本当は刺激になる文章なので、全文読んで欲しいのだが、時間の関係でどうしようもなく部分ということに…。

●その利用した一部分というのは学力低下について論じているあたり。

 長いけど、以下を引用した。


(前略)
彼らの学力が低下しているのは、彼らが「どれほど費用対効果のよい仕方で学校教育という“苦役”の対価として教育商品を手に入れるか」という「賢い消費者」になるためにそのある限りの知力を投入しているからである。

(中略)
このような心的傾向の人々に向かって「苦役」の絶対量を増やして負荷をかけるということは、さらに集中的に「費用対効果のよい仕方」の探求に知的リソースが投下されるだけの結果しか生み出さない。

「学校なんかぜんぜん行ってねっすよ」「教科書なんか開いたことない」「試験なんか、ぜんぶ一夜漬けで、あとカンニング」というような言葉が「ほとんど誇らしげ」に口にされるのは学校教育で競われているのが「何を学んだか」ではなく「いかに効率よく競争に勝つか」だと彼ら自身が信じているからである。

日本の高校生の50%以上が自宅学習時間ゼロである。
ほかに用事があるから自宅学習をしないのではないと私は思っている。
いかに少ない自宅学習時間で進級し、卒業し、あわよくば有名大学に入学し、学士号を手に入れるか、それが彼らの「知的価値」の賭け金である以上、「どうやってできるだけ勉強しないですませるか」ということが喫緊(きっきん)(差し迫って重要なこと)の課題となる。

日本の子どもたちは日々死力を尽くして「勉強しないで競争に勝つ」ための工夫を凝らしている。そこにある限りの知的リソースを投じている。

その前提には、「勉強をしないで競争に勝つ人間がいちばん賢い」という価値観が同学齢で共有されているということがある(もし、うっかり「勉強って楽しい」とにこにこ勉強する子どもがいたりすると、大変なことになる)。

そのための子どもたち内部での「勉強するなイデオロギー」の宣布運動の熾烈さはいかなる宗教の勧誘も及ばない。
子どもたちが級友たちの勉強を組織的に妨害し、そのことを自分の「得点」に数え、それが「賢いふるまい」として賞賛される・・・というループの中で、日本の子どもたちの学力は構造的に低下している。
さて、どこから手をつけていいのか、私にもわからない。
(後略)



●高校生には、やや難しい部分もあるので、軽く解説をしながら、それをふまえて学力向上の秘訣をアドバイスした。

何、簡単なことだよ、学力低下の逆をやればいいだけのことだ。

苦役を覚悟する=負荷をかける

脳みそも筋肉を鍛えるのと同様に負荷をかけないと成長しないものなんだよ。回避しないでいきましょうって感じの話をした(と思う)

費用対効果のよい仕方の探求に知的リソース(資源)を投下しない
まあ、自分に力が身につかない方向の言い訳をしないようにしようとか、逆ギレでごまかさないとか、不用意に科目を切らないようにしようねとか、切ると絞るは違うんだよとか、負荷があってもくじけるなとかを語ったような気がする。

勉強って楽しいと思う
無理って言っている生徒さんもいた。気持ちはわかる。

( ̄― ̄)(―_―)( ̄― ̄)(―_ ―)ウンウン

まあ、これも負荷=苦役の一種と思っていただけれればと。

あと、何か向上しはじめると、本当に楽しくはなるんだけどね。

その瞬間がくるといいなあ。協力はするけど、いや、先生って協力しかできんのよね。

級友たちの勉強を組織的に助け合う

勉強しようと互いに言い合うとか、お互いにテストを出し合うとか。

ちなみにおいらの場合、日本史が偏差値65くらいだったんだが、友人に70の人がいて、よく問題を出してくれたもんだ。
ある日、お礼を言ったら「なに、偏差値65の人がどんな問題を間違えるかを知りたくてさ。気にするなよ」

生涯で初めて殺意を覚えた瞬間だったやもしれぬ。


先生の授業の完成に協力する。

授業はライブ。聴衆である生徒のノリで内容も変わる。先生の実力を100%出させるような聴講をしやうみたいな話をしたのかなあ。

 このあたり、代ゼミで習っていた原秀行師の「ベストの講義をします。ベストの聴講をください」(だったかな)という言葉の影響なんだろう。

●ここまでを話して、「競争は受験を前に当たり前だけど、協調もしよう」という趣旨のことを生徒さんらに語る。

 生徒対生徒、生徒対教師、そしておそらくは生徒対社会。

 共に協力する以外に昨日よりましになることって多分、難しい。

 むろん、よりましになるのは、生徒だけでなく、教師もであって。

 うまくいけば、社会もであって。


●内田樹氏が「どこから手をつけていいのか、私にもわからない」とおっしゃっているのは、おそらくは日本レベルだろう。

ウチの高校から、いや、生徒一人でいいから、一粒の種が出てくるといいなと思いながら、話してみた。


息子の夢

2008-11-20 18:33:54 | S・大久保
父は大阪で塾を経営している。
もう55歳になるが、今でも教壇に立って毎日、数学や理科や英語をバリバリ教えている。その父の塾に俺も中学生の頃、生徒として少し通っていた。

教壇にたって数学を教える父は普段の父と違っていた。かっこいくてしょうがなかった。声を張り上げて数学を教える父は本当に楽しそうだった。輝いていた。中学生の俺なりに強くそれを感じた。直感的に「いいな~お父さん」と感じたことを今でも覚えている。そんな父には卒業生からの連絡が絶えない。中には、もう子供も居て家族を築いておられる生徒さんもいる。その方から「先生」と言われている父。父は本当に嬉しそうで、息子としても嬉しい。そんな父に俺は育てられた。

子供3人をここまで育てる間に、いろんなことがあったに違いない
きっと毎日の授業や経営で疲れていた父は日曜日ぐらいはゆっくりしたかったと思う。けど、父は俺と妹を連れてよく遊んでくれた。旅行にもよく連れて行ってくれた。きっと、買いたいものもあったと思う。けど、子供のために我慢しなきゃいけないときも何度もあったと思う。他にも、たくさん我慢して俺たち兄妹をここまで育ててくれたと思う。これまで、そんな辛いところを子供達に一切見せずに。そんな父は本当に強い人なのだと俺は思う。父だからではなく、一人の人間として、子供3人を育て上げた父を尊敬する。
俺は今予備校で数学を教えさせてもらっているがその採用試験に合格した時も父は喜んでくれた。自分の塾で自分の生徒に俺を自慢していることを妹から聞いた時は息子として嬉しかった。そして最近思うのは、きっと俺のどこかにあのとき見た「数学を教えている父の楽しそうな姿」が焼き付いていて、無意識のうちにこの職業に就く理由の1つになっていたのかもしれない。親の仕事に子供がつくことが多いとは聞くが、まさにそうである。

俺は今、父が立つ舞台より大きな舞台に立たせてもらっている。
相手にする人数も教室の大きさもおれの方が上だが、どれだけ大きな舞台に立たせてもらっても俺はきっと父を越えることはできないと思う。
そしていつか「さすが俺の息子だな」と言ってもらえることが息子としての夢だったりする。


古文文法問題を解く(ホームズシリーズ5)

2008-11-14 10:29:24 | 国語
前回の続きです。さらにその前もあります。


ホームズ「さて、問題は次のようなものだったということだ。

「心地なむせらるべき。」の「なむせらるべき」についての文法的説明として正しくないものを次の①~⑤のうちから一つ選べ。

①「なむ」は強調の係助詞である。
②「せ」はサ行変格活用動詞である。
③「らる」は受身の助動詞である。
④「べき」は推量の助動詞である。
⑤「べき」は「なむ」の結びで連体形となっている。


だいぶ、見えてきたものがあるだろ」
ワトソン「へえ、「。」があるから安心して係り結びの部分を処理できるね。①と⑤は正しいね」
ホームズ「ふんふん、いいよ、古文の基本はあっている」
ワトソン「えーと「せ」はサ行変格活用だね。「心地す」はよく見るけど、間に「なむ」が入ることもあるんだろう。それにこれがサ変の未然形なら後の説明も矛盾がないし。あれ?」
ホームズ「なんだい」
ワトソン「あとに矛盾がないなら、正しくないものがないよ」
ホームズ「品詞ではね」
ワトソン「ああ、そうか、助動詞の意味か。③の受身や④の推量のように。それは文脈じゃないとわからないね」
ホームズ「たしかに助動詞の意味は文脈で最終的に決めなくてはいけない。しかし、ここで出題者の心理から③か④を絞ってみよう」
ワトソン「心理?」
ホームズ「なぜ「。」を隠したか」
ワトソン「係り結びと気づくための最短距離を隠すためかな。難度を上げるために」
ホームズ「そう。なら、「心地」を隠したのはなぜかな」
ワトソン「え? 名詞からはじまる選択肢を作りたくなかったから?」
ホームズ「それも否定しないけどね。助動詞の「る・らる」の識別はわかるかい」
ワトソン「一応。受身なら「~に」あたる表現、英語のBYみたいなものがあるか、補えるんだな。主語に敬意を払うべきときは尊敬。可能なら平安までは下に打消あることが多くて、少なくとも訳は「できる」となるやつ。自発は心中表現につく。そんな感じかな」
ホームズ「すばらしい。気づいたかな」
ワトソン「えーと、あ。「心地」か。「心地」つまり心中表現か。じゃあ答えは③だね。心中表現だから受身ではなく自発なんだ」
ホームズ「そう、おそらく③だ。むろん文脈で確認はとらないといけないけどね。出題者は難度をあげるために敢えて「心地」を隠したんだろうね」
ワトソン「傍線部をひいた出題者の心理を読むか。あまり意識していなかったよ」
ホームズ「全ての教科に言えることなんだけど、何を聞きたくてその問題を作ったのかを考えるといい。その上で、一見、解くのに必要がないと思える周辺情報も探すんだ。現場だけでなく周囲から証拠が見つかる事件なんかいくらでもあげられるだろ。君も記録してきたはずだ」
ワトソン「そして、周辺情報に気づくのに必要なのが基本知識なんだね。助動詞の「る・らる」の識別とか、その類の基本知識」
ホームズ「そういうことだよ、ワトソン。地道な捜査同様に地道な学習こそが成果を保証するんだ。その上で推理などが有効になるわけさ」


心が温かくなったあの日

2008-11-13 08:44:43 | S・大久保
先日、大阪に帰省したときのこと。
おばあちゃんが僕に小さな紙袋を僕に渡した。
その小さな紙袋はもう大変くたびれていて
たいそう高価なペンが特別なケースの中に入っていた。

「このペンはね、しんが幼いときにおばあちゃんが買っておいたものなんだよ。
しんが一人前の大人になったときに渡そうと思って大事にとっておいたんだよ。
もう、しんは人様の前に立ってものを話すことができるようになったんだから
しんにあげますね。」

俺は、そのペンを手にしたときとても温かい気持ちになった。
あの苦しいときも、あの楽しかったときも
このペンは、
いや、このペンとおばあちゃんは俺のことを遠くでじっと見ていてくれたのか。

人は、苦しいときに余裕を失う。

自分だけがこんな苦しい思いをしているような
誰も自分のことなど気にしていないと思えてしまうときがある

でも、誰もひとりぼっちなんかではない。
君だってそうだ。
気がついていないだけで多くの人間が君のこれからを期待して見ていることだろう。
そして君が成功したときにその見えない彼らは始めてきみの前に現れるのだ。
ずっと君の事を遠くから見ていたと。

必ず君に期待して楽しみにしている人間が必ずいる。
声にしないだけで心から応援してくれているひとが必ずいる。
そのことを俺たちは絶対に忘れてはいけない。
その見えない優しさを絶対に忘れてはいけない。

古文文法問題を解く(ホームズシリーズ4)

2008-11-12 09:37:16 | 国語
前回の続きです


ワトソン「本当かい?」
ホームズ「文法の基本さえ覚えていれば簡単な設問さ。強いて言えば出題者の心理も押さえておかないといけないかな」
ワトソン「出題者の心理? そんなことまで知らないといけないのかい」
ホームズ「そんなに難しく考えなくてもいいよ。当たり前のことをやるだけのことだ」
ワトソン「当たり前のこと?」
ホームズ「どうして出題者はここにこのような線を引いたかを考えるということだよ。犯人を探すときに犯罪による利益を考えることがあるだろ。それと同じだよ。どんな利益があっての線なのか。」
ワトソン「なるほどね。だったらここはどう考えるべきなんだい」
ホームズ「まず見たときの印象なんだが、不自然な線だ」
ワトソン「不自然・・・。」
ホームズ「選択肢を見るとますますその不自然ははっきりとするよ。①の選択肢を見てごらん。係助詞とあるだろ。付属語から始まる時点で不自然だ」
ワトソン「じゃあ、①かい。①が犯人かい」
ホームズ「君は結論が早急にすぎるよ。①という不自然な選択肢でなぜはじめたかだよ」
ワトソン「んー」
ホームズ「当たり前のことに帰ろう。本文を見るんだ」
ワトソン「文脈に頼るってことかい」
ホームズ「文脈を否定する気はないよ。でもね、形も気にしようじゃないか」
ワトソン「形?」
ホームズ「実際のところ、設問部だけでは解けない。本文も形を作る上では大事なんだよ。それと基本的な知識もね」

ホームズはそう言いながら、紙に走り書きをした。


心地なむせらるべき



そう、ホームズは本文の傍線部前後を単語や句読点を補ったのだ。




古文文法問題を解く(ホームズシリーズ3)

2008-11-11 09:10:15 | 国語
ホームズ「どうしたワトソン? 苦虫をつぶしたような顔だね」」
ワトソン「どうせ君のことだ見当がついているんじゃないのかい」
ホームズ「僕は魔法使いじゃないんだ。情報が少しは欲しいな。その紙を少し見せてくれよ。ほぉ、日本の古文の問題じゃないか。君もかなりの教養人なんだね」
ワトソン「それだけかい。わかるのは」
ホームズ「そうだなあ。後は文法問題で悩んでいることくらいしかわからんね」
ワトソン「え? どうしてわかったんだい?」
ホームズ「なに。簡単なことだ。君は本文を見ないで設問のページだけを見ていた。だから、知識問題の可能性が高い。しかも、しばらくじっとね。単語なら瞬間的に答えを出す確率が高いからね。で、どんな問題だい?」
ワトソン「これだよ」

傍線部「なむせらるべき」についての文法的説明として正しくないものを次の①~⑤のうちから一つ選べ。

①「なむ」は強調の係助詞である。
②「せ」はサ行変格活用動詞っである。
③「らる」は受身の助動詞である。
④「べき」は推量の助動詞である。
⑤「べき」は「なむ」の結びで連体形となっている。 



ホームズ「ふん。なるほどね。出題者の気持ちがよくわかる問題だね」
ワトソン「君ならこれをどう解くんだい」
ホームズ「ちょっと借りるよ」

ホームズは本文をちらっと見るや否や(as soon as=on~ing)こう言った。

ホームズ「おそらくだけど、答えの目星はついたよ」



Simple English Wikipedia

2008-11-07 14:40:34 | Simple English Wikpedia を訳す
【Simple English Wikipedia】

英文
Simple English Wikipedia is a version of the Wikipedia encyclopedia, written in Simple English. As of October 30, 2008 (UTC), Simple English Wikipedia has 39,749 articles, 104,645 pages, 1,162,066 changes, and 31,450 users. The encyclopedia is supposed to be used by children, who might not understand the complicated articles in the English Wikipedia, and other people who are still learning English. Many articles are shorter than the same article in the English Wikipedia. It was started in 2004.



訳文
シンプル英語版ウィキペディアは,ウィキペディア百科辞典を,シンプル英語※1を利用して書き表したものです。2008年10月30日(協定世界時)現在,シンプル英語版ウィキペディアには,39749項目,104645ページあり,今までに1162066回編集されていて,31450人のユーザーがいます。この百科辞典は英語版ウィキペディアの難しい項目は理解できないかもしれない子どもや,英語を今学んでいる人が使えるようになっています。このシンプル英語版ウィキペディアの多くの項目は,英語版ウィキペディアの同じ項目のものより短く書かれています。このシンプル英語版ウィキペディアは2004年に始まりました。

※1 英語を母語とはしない英語学習者や英語教育者のために誕生した簡素化された英語の一種(ウィキペディアより)。



【担当】福本真大・村山騰信






Simple English Wikpedia を訳そう

2008-11-07 12:32:39 | Simple English Wikpedia を訳す
Simple English Wikpedia というものがあります。

●今回、鳥取城北高等学校で生徒さんを教えていく上で皆でこつこつとやっていくことにしました。

●主に次の4つを目的にしています。

①日本語力をつける
翻訳という作業を通してきちんとした日本語(「てにをは」やら「主語述語の関係」やら)を意識できることが多いと考えています。自分の考えをまとめていくだけだと、感覚的に日本語を使おうとする生徒が多いのではないかなと。いや、私も含めて、かなりの日本人がかもしれませんが。

特に省略の少ない英語は、正確な日本語の鏡たりえると思っています。

②英語力をつける
まあ、これは当然ですね。

③簡単かつ確実な説明の仕方を理解する
事典の説明を理解する機会になります。特に翻訳してから記述するという手順ですと、雑に読むことがなくなります。じっくりと、時間をかけて読むことにつながるわけです。
私は職業上(国語屋です)、速読などについて教えないといけないこともあるんですが、それが雑に読むことと違うようにしなくてはいけないと考えています。

③自分の興味・関心を作っていく
基本的に項目は生徒自信で選ぶようにしています。
翻訳を進め、発表していくうちに自分が選んだ言葉をある程度理解していくと考えています。
そして、それらが積み重なっていくと、自主的に成長してくれるのではないかと期待しています(※1)

④他者に貢献する自分を知る

Simple English Wikpediaの翻訳を載せていくと、いつの日かそれを自分の学習に利用する他人(ネットですから、人生で会うことのない他人です)も出るかもしれません。
①~③で述べたように基本的に自分のためにやっていることなのですが、他人のために役に立つことがあるのです。

自分のためだけに生きていかない。


そういうことを理解してもらうきっかけにしたいと思い、このSimple English Wikpedia を訳すということを企画しました。

Operation:Useful Relationshipという言葉には、このような意味を込めています。




いかんせん、生徒たちの翻訳です。見苦しいかもしれませんが、応援していただければ幸いです。


!!確認!!

シンプルイングリッシュウィキペディアの翻訳記事にかぎり、GFDLをライセンスとして採用しています。よろしくお願いします。

※1
個人的な見解ですが、全ては確率だと思います。どんなにがんばっても、100%はないと考えます(これまでの経験からの逆算です)
私が教育するときは「経験する場を増やす、思考する方法を増やす、知識を増やす」などを心がけています。確率に対抗するには増やすことが大事だと思うからです。




ブログって難しい

2008-11-05 12:10:21 | エッセイ
●大量に記事を書き溜めているのに、公開していない宮本です。

●で、だ。

●ブログって難しいですね、今更ながらですが。

 特に所属と名前を公開している場合は難しい。

●たとえば以下のようなジョークを書いたとする。


   偉そうな人の欠点

 偉くなった時に区別がつかない。


●で、だ。

 この記事を読んで、所属する組織で何かがあったのか、などと思われると困るのである。

ちなみに、このジョークは2005年頃に考えたネタなのである。

なのに、深読みされる可能性があるわけだ。

●このような状況に慣れていない私としては、公開していない記事が溜まるわけですね。


●でも、まあ、近々&色々更新すると思いますよ。


合格することの意味

2008-11-05 11:47:58 | S・大久保
「先生、本当にありがとうございました。辛かったけど頑張って本当によかったです。」

毎年、合格した生徒たちが満面の笑みで報告してくれる。
俺は彼らの笑顔を見るたびにとても嬉しくなる。
本当に心から「よかったなぁ」と思える。

先日も生徒が報告に来てくれた。
「大久保先生、俺、合格通知を持ちながら泣いちゃって。
 合格したことも嬉しかったんですけど、
 それよりも「やればできる」ってことを肌で感じてそれが嬉しくて。
 なにやってもうまくいかなかったからはじめて認めてもらえた気がして
本当に嬉しくなって一人で泣きましたよ。」

人生は乗り越えるべき壁が何度もあらわれる。

その壁が目の前にあらわれたとき、
そのときに持ち合わせているスキルなどの以前に
どのような気持ちで立ち向かっていけるかが君の人生を大きく変える。

そう、「俺は絶対にできる。俺なら乗り越えられる」と心から思えるかどうかだ。

君たちがいま目指しているのは、志望大学に合格することだ。
しかし、大学に合格することで君が得ることは「合格」だけではないんだ。

大切なことは、「俺はやればできる」ってことを
人生というレベルで感じれることなんだ。

その感情をもって生きるかどうかは本当に君を大きく変える。
どうだろう、もう少し頑張ってみないか?
いきたい大学に合格するために。
そして、いつかの君が笑顔で頑張れるため。