OUR(団)らのブログ β版

元予備校講師、現高校教諭の宮本晃吉とその関係者らが作るブログです。

古文文法問題を解く(ホームズシリーズ3)

2008-11-11 09:10:15 | 国語
ホームズ「どうしたワトソン? 苦虫をつぶしたような顔だね」」
ワトソン「どうせ君のことだ見当がついているんじゃないのかい」
ホームズ「僕は魔法使いじゃないんだ。情報が少しは欲しいな。その紙を少し見せてくれよ。ほぉ、日本の古文の問題じゃないか。君もかなりの教養人なんだね」
ワトソン「それだけかい。わかるのは」
ホームズ「そうだなあ。後は文法問題で悩んでいることくらいしかわからんね」
ワトソン「え? どうしてわかったんだい?」
ホームズ「なに。簡単なことだ。君は本文を見ないで設問のページだけを見ていた。だから、知識問題の可能性が高い。しかも、しばらくじっとね。単語なら瞬間的に答えを出す確率が高いからね。で、どんな問題だい?」
ワトソン「これだよ」

傍線部「なむせらるべき」についての文法的説明として正しくないものを次の①~⑤のうちから一つ選べ。

①「なむ」は強調の係助詞である。
②「せ」はサ行変格活用動詞っである。
③「らる」は受身の助動詞である。
④「べき」は推量の助動詞である。
⑤「べき」は「なむ」の結びで連体形となっている。 



ホームズ「ふん。なるほどね。出題者の気持ちがよくわかる問題だね」
ワトソン「君ならこれをどう解くんだい」
ホームズ「ちょっと借りるよ」

ホームズは本文をちらっと見るや否や(as soon as=on~ing)こう言った。

ホームズ「おそらくだけど、答えの目星はついたよ」