OUR(団)らのブログ β版

元予備校講師、現高校教諭の宮本晃吉とその関係者らが作るブログです。

School lifehack(スクールライフハック)をしてみよう

2009-12-22 16:50:22 | その他
Lifehackということばがある。

単純に言うと効率良く仕事をこなし、高い生産性を上げ、人生のクオリティを高めるための工夫のことなんだけど、単に効率を追求するだけじゃなくて、「人生のクオリティ」を含めるところが面白い。

●学生生活でもライフハックを考えてみると面白いんじゃないかな。

例えば、理想の下敷きってなんだろう。

硬さは? 大きさは? 色は? 何かと兼ねることはできる? 複数あると便利? 複数って、科目によって違うかもしれないし。 あ。そもそも授業と家庭学習で同じ下敷きでいいわけ? おしゃれ? つまり、見栄えはどうよ?

などなど考えることはたくさんある。

こんなことを考えるのも、人生、楽しめると思う。

こういう感じのことをSchool lifehackとして、高校生の声を集めたり、考えさせたり、社会に発信したりさせたいわけだ。


●問題解決力が切実に求められている現在に、生徒さんの身近なところから考えて行動してみる。

いい練習になると思う。




●諸事情でいろいろと動かなかった(ほとんどが俺の怠惰だw)OUR(団)なんだけど、動かせる体制になってきた。

楽しい学生生活をまずは周辺から実現していこうと思っている。

無関係だけど、参考までに俺の中の楽しい学生生活の例
    

高校生の範囲でだから、↑とは違いますけどね。

でも、楽しそうで素敵な動画と曲だね。
紹介。紹介。

●閑話休題(余談をやめて話を本筋にもどすときに使うことば。むだばなしはこれくらいにして。本題にかえって。それはさておき。さて。)


●だから、OUR(団)、来年は動くと思いますよ。















多分だけどな
まだちょっと逃げている。

「車椅子使用者からのお願い」

2008-10-30 08:42:52 | その他
高校生にとって自分と異なる人について知ることは重要だと考えています。今回、a 女性科学者のスペース2紹介されていた文章は高校生はおろか皆が知っていなくてはいけない文章だと思い、紹介することにしました。管理人のsachi様に当ブログへの転載の許可をいただきました。ありがとうございました。




私は、3年前の交通事故により頚椎を損傷し、腋の下から足のつま先までの、すべての運動能力と皮膚感覚、排泄能力を失った69歳の女性です。
現在の私は車椅子無しでは、家の中の移動もできません。
そんな重度身体障害者の私の楽しみは、外出です。
でも、一歩外に出ると、大変です。世の中には親切な方も多いと思うのですが、車椅子使用者について、もう少し知っていただければと思い、これを書いています。

 最近はバリアフリー化といわれ、車椅子を見かけられる機会も増えています。そんな時に気をつけて欲しいこと。

・ 車椅子は、横には動けないので、すぐ横をすれ違わないで欲しい。速度を緩めずにすれ違い、顔にショルダーバックをぶつけられたことがある。

・ 歩道や駅のホームで、携帯電話をかけながら歩いたり、急に立ち止まらないで。ぶつかれば、金属製の車椅子の方が悪いと、怒鳴られる。車椅子も急には止まれない。

・ 歩道は、両端が低くなっている。(雨水の排水のため)邪魔になるとわかっていても、道の中央を移動しないと、身体が傾いて苦しい。また、道に凹凸があると、それを避けるために蛇行する。こんな車椅子の動きを、理解して、広い気持ちで認めて欲しい。

・ 近くに車椅子が止まっていたり、動きが自然ではないと感じたら、すぐに声をかけて欲しい。黙って車椅子に触れられるのは、とてもこわいので、「お手伝いしましょうか」と声をかけて。暖かい周りの見守りは、何よりの安心で嬉しい。

ここで、声をかけてくださったときに、いやな思いをされないように一言付け加えます。


・ 横断歩道を渡るときや、電車の乗り降りをするときに、障害者は過度に緊張しています。そのため、受け答えがぶっきらぼうになりますが、決して怒っているわけではありません。

・ 障害者の中には、差別されたと思い込んで僻みっぽく、攻撃的になっている人も居ます。障害者の側も、ただ甘えるのではなく、きちんと義務を果たし、社会の一員として生きてゆく努力をするべきです。


 この7月に、思い切って事故後初めて、オランダを旅行しました。
そこで、健常者(一般市民)と車椅子使用者とのかかわりの、日本との違いのあまりの隔たりに、大きなショックを受けたので、少し書いてみます。


・ 車椅子マークのあるトイレに行くと、いつも待たずに使える。日本では「どなたでもご使用になれます」と書いてあるためか、車椅子使用者ではない人が使っていてすぐ入れない。

・ エレベーターは、どこでも車椅子最優先。日本では、歩ける人がさっと横から乗り込んでしまい、乗れないことは度々。車椅子は、エレベーターしか移動手段が無いのに。

・ 駅の案内所で、列の後ろについたら、すぐ前の人が、どうぞと身振りで譲ってくれる。この繰り返しで、結局待たずにすぐ私の番になった。日本では、車椅子が低くて気が付かないのか、我がちに前に出て、私は大声で主張しないと何時までも番が来ない。

・ 横断歩道の段差につまずいて、一瞬動けなくなったら、間髪を入れずに左右から歩行者が駆け寄ってきて、すぐ救出してくれ、何事も無かったように離れていく。なんと自然なこと。日本では、自分でバックして、やり直すしかない。

・ 地下鉄や電車に乗るときも、降りるときも、近くの乗客が困らないかちゃんと見ていて手助けしてくれる。駅員さんに補助してもらう日本との違い。

・ 観光バスでは、運転手さんや一般の乗客が、全く立てない私を抱えあげてくれた。見ず知らずの人が、荷物を持ってくれたり、クッションを運んでくれたり。日本の観光バスは、すべてお断り。「運転手や添乗員はお手伝いできません。他のお客様のごめいわくになりますので」と、大手も中小の旅行社も同じ対応。

付き添い無しで、安心して一人で外出できる楽しさ。
車椅子天国を満喫した2週間でした。
この違いは、文化の違いでしょうか。教育の違いでしょうか。
昨年来日した車椅子使用者を上野の美術館や庭園に案内したとき、「自分の国では、車椅子を見て手助けするのは、健常者の義務だ。日本の技術や伝統は素晴らしいが、日本人は礼儀知らずだ。自己主張をしない日本の車椅子使用者の責任もある」といわれ、恥ずかしい思いをしました。
そのため、実態を知りたいと今回の旅行を実行したのです。

世界中、子供たちは、車椅子を差別したりしません。
日本でも、「おばちゃんどうしたの」とか、「何か困っているの?」とか、よく声をかけてくれます。
子供が車椅子に興味を示したとき、「駄目、失礼でしょ」とか、ぐいと子供の手を引っ張り、そそくさと車椅子から離れていくのではなく、「大変そうだね。何かお手伝いできるか聞いてみたら」と対応して欲しいのです。

これを読んでくださった方々が、車椅子への理解を深めてくださり、車椅子使用者も、健常者と同じ楽しみが味わえる社会が、少しでも早く実現するようにと、願っています。

長々と、お付き合いくださいましてありがとうございました。