私の愛しいこどもたち

お空にいるげんちゃんへのラブレターと、
舞い降りてくれたげんちゃんの妹弟の成長と、
私の心日記です。

法事

2010-09-20 20:49:28 | げんちゃん想い日記
主人の祖父の七回忌が昨日行われました。

主人と結婚する前に他界された祖父とは、私はお会いしたことはないのだけれど、
厳しくも、主人の代の孫たちには尊敬されてたようです。

きっと愛情深い祖父さんだったんだろうなって、思います。

今回の七回忌は、奥さんである祖母が取り仕切って行われました。


祖母ももう86歳。

次の十三回忌には祖母が取り仕切れないかもしれないという思いで、
この七回忌には特別な思いが祖母にはあったようです。

私と赤ちゃんを気遣い、
無理はしないようにっていわれていましたが、
お参りさせてもらおうと思い、行ってきました。


お葬式には私はまだ主人と付き合ってた頃だったので出席もなく、
一周忌には婚約者という形でお手伝いさせてもらいましたが、
どんなおじいちゃんだったかとか、よくわからないまま、
親戚の方々も、誰なのかわからないまま、
とにかく緊張してそのまま終わってしまったという感じでした。

三回忌には私は元太を身ごもっており、入院中だったため、
出席することができず、
ベッドの上でお参りさせてもらいたかったという思いでその日は過ごしたのを思い出します。

三回忌のときに作られた一冊の本。
おじいちゃんのことがたくさん書かれてある本。
どんな家計図かとか、生前詠まれていた短歌などが載せられ、
おじいちゃんからして子供や、孫たちが、おじいちゃんに一言言葉を載せてあったりと
そんな一冊の本が出席した身内に配られました。

そのときには、主人の家族として、私の名前、それからお腹で居てくれた元太のことも
書いてありました。

春には産まれますって、そんなことを書いてありました。


・・・
そして、時は流れ、七回忌の法事が昨日でした。

おばあちゃんの想いがぎっしり詰まった法事でした。

おじいちゃんのお人柄がよくわかる法事でした。


五時間にわたるお経、それから、お稚児さんといって、
小さな子供たち(おじいちゃんからするとひ孫たち)が
お経を唱えている住職さんに付いて、ぐるぐると回り、
子供たちが健やかに成長しますようにという願いも込められたものがありました。

私も、娘と手をつなぎ、赤ちゃんを抱っこし、
ぐるぐるとほかの子供たちと一緒に回りました。


それが終わり、最後のお経も無事に終え、

おばあちゃんから、ひ孫たちに「志」とのしに書かれた金封が配られました。

一人ずつ、名前を呼ばれ、配られました。


私の子供たちは、他の子供たちの一番下。


最後にわが家の子供たちの名前が呼ばれました。



「げんたくん」って。


わが家の子供たちの一番目は、げんたくんって呼んでくれました・・・


私、目からぽろぽろ、人目あるのに、泣いてしまいました。

止まらなかった・・・うれしくて、胸が熱くなって、
おばあちゃんのやさしさが本当に本当に嬉しくて・・・


おばあちゃんがいつもおじいちゃんのお仏壇の中に

げんちゃんのお地蔵さんと言って、かわいいお地蔵さんを入れてくれてて、
そのげんちゃんのお地蔵さんの前には、
おじいちゃんと同じように、ご飯さんが供えられてて、

だから私はおじいちゃんのお仏壇に行くと、
いつも元太もおじいちゃんの周りをちょこちょこと遊んでいるんだろうなって
そんなことを思いながら、
おじいちゃんのお仏壇には特別な想いがいつもありました。

おじいちゃんにもきっと元太がお世話になってると思っているし、
おばあちゃんが元太のことを毎日想っていてくれているのが目に見えて実感できて、

ありがたくてありがたくて。


それで今回の法要も、生きて目の前に居る子供たちと変わらない、
その中で

「げんたくん」って呼んでくれました。


続いて、娘と、赤ちゃんの名前も呼ばれました。



おばあちゃん、本当に優しくて、思いやりがあって、
大好きです。


その後、まだやることいっぱいで忙しそうなおばあちゃんと
ちょうどばったりリビングで二人になって

「おばあちゃんありがとう」って言ったら、

「いえいえ」っていつもの優しい笑顔。

「元太も同じように想ってもらえて本当に嬉しくて」って伝えたら

「もちろん、みんなとげんちゃんは一緒よ、忘れるもんな~(忘れるはずないよ)」って言ってくれました。


またそれ聞いて、泣いてしまった。


こんなに優しいおばあちゃんに会わせてもらった主人に感謝です。

まだ私は結婚して丸四年。


そんな私にも、大切な優しさをもらえて、おばあちゃんに感謝です。


おばあちゃんの妹さんたちにも、
元太の時にお心添えしていただき、
すごく嬉しかったことを昨日のように思い出します。

七回忌の法事でもお会いして、赤ちゃんを抱いてもらいました。


「よかったね~」って優しい笑顔。

私、こういう人たちに触れ合えて、出会えて、

本当に幸せ頂いているなあって、感謝しきりです。


哀しくて、

苦しくて、

げんちゃんを喪ってしまった現実に、もがいていたころ、

絶望して、喪失感や孤独感しかなかった当時、

こういう人たちが周りで居てくれたんだなって、改めて思い返すと、

支えられていたんだなぁって、つくづく・・・



結婚式でしかお会いしたことなかったのに、
もがき苦しんでいる私に、お心を添えてくださってたこと、

おばあちゃんや、おばあちゃんの妹さんたちには、
本当に教わることがたくさんです。


私も、そういう女性になりたい。


自然と心を添えられる、そういう女性になりたい。


まだまだ、だけど、

いつか、そういう女性になっていたいな。



そういう女性の笑顔って、本当にやさしい。

おばあちゃんたちの笑顔って、すごくやさしい。


げんちゃんの話をしたら、泣いてしまいそうなくらい、心をほぐしてくれるような、
そんな笑顔。

普段の生活で泣くこともあの頃に比べたらずいぶんと減った。

だけど、心の奥にしまってある感情って、
あの頃と何も変わらない部分が深くあって、

それが緩みそうなくらい、本当に優しい。


在りがたいです。



おじいちゃんがお空で穏やかに
おばあちゃんを見守ってくれていますように・・・

おばあちゃんや、おばあちゃんの妹さんたちが
これからもお元気で居てくれますように・・・

げんたがおそらでたのしそうに笑ってくれていますように・・・




おじいちゃんの七回忌の法要、
おばあちゃんの想い、

私、絶対忘れません。