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放送大学に編入学してみた。

放送大学の「心理と教育コース」に編入学して、認定心理士資格取得の単位を取り、卒業研究もやって、卒業してみた。

臨床心理士資格取得単位4 - 面接授業2

2015-05-06 00:46:02 | 認定心理士

c領域 基本主題の面接授業が履修できたからと、喜んでばかりはいられない。

心理学実験などは、2日間で基礎的な実験を4つほど行い、すべてについて、レポートの提出が義務づけられている、なんてことがある。

近年、放送大学でも、大学教育にふさわしいよう、きちんとレポート、報告書を書かせることになっていて、認定心理士の要件でも、心理学実験にはレポート提出を義務づけているようだ。

普通、説明と実験で、時間中にレポートを書く時間など与えられないので、後日提出となる。
今時は、ワープロソフトなどで作成する人が多いと思うが、手書きなら、もちろん、ボールペンまたは万年筆 。
それを、メールまたは郵送で、期限までに提出しなければならない。

逆に、ある程度、実験の概要などが書かれた紙を用意してくれて、結果と考察を書けばよいとか、面接授業の時間中にレポートを完成できるように準備してくれる講師もいる。
時間中に提出できるようにしてくれる場合は、鉛筆書きOKの講師もいる。 

しかし、今後、より易しくなることは考えにくい。

他の学習センターの面接授業を受けに行ったときは、泊まったホテルでその日の実験データの整理やレポート作成をしたこともあった。
邪魔や誘惑が少なくて、意外に、はかどったりする。
調べ物もできるし、ラップトップPCを持っているなら、持って行くべき。

枚数も多くはないし、毎週、レポートに追われていた工学部の頃を思えば、大したことはない。
とは言え、やっぱり面倒なことに変わりない。

レポートの経験のない学生には、苦痛に違いない。


臨床心理士資格取得単位3 - 面接授業

2015-04-11 11:53:14 | 認定心理士

c領域「心理学実験」の面接授業も、できるだけ少ない科目数で必要な単位を取得しようと、基本主題の選択をする学生が多い。
放送授業と違い、面接授業では履修できる生徒数が限られているため、履修の申し込みが集中し、抽選となる。
履修しづらい状況が続いていたため、放送大学も面接授業を追加するなどの対応を取っている。

私も、愛知学習センター(名古屋)で受けようと申し込んでも、抽選で当たらないと聞いていたので、愛知学習センターの面接授業の他、1泊~2泊覚悟で、他の学習センターの面接授業も申し込んでみた。

その結果、何となくだが、人口密集地は、抽選に当たりにくく、その逆はあたりやすい気がしている。
まぁ、当たり前と言えば、それまでだが。
場合によっては、抽選なしで履修できそうだ。

 実際、他の学習センターで授業を受けてみると、その地方の学生と交流したり、その地方の美味しい食べ物を食べたり、なかなか楽しい。
たまには、気分転換を兼ねて、日常の生活範囲から、離れた場所で勉強するのも悪くない。
経済的に少し余裕がある人には、お奨め。

つづく


認定心理士資格取得単位2 - b領域 心理学研究法

2015-04-04 15:51:24 | 認定心理士

認定心理士資格取得の単位を取ろうと決めた当初の私自身もそうだったが、心理と教育コースを選択した「ついで」と考えているせいか、できるだけ少ない科目数で必要な単位を取得しようと、基本主題を選択する学生が多いようだった。

面倒なことは少なく楽にすませたいので、当然、そうなる。 

b領域「心理学研究法」の平成27年度の放送授業開設科目では、基本主題は「心理統計法」と「心理学研究法」の二つのみ。
副次主題は「社会統計学入門」「統計学」「身近な統計」とすべて「統計」ばかり。

どう選択したところで、最低1科目は「統計」を選択しなければならない。

そこで、統計=数学=苦手 問題が浮上してくる。

実際、統計科目について、学生と話したことあるが、二項分布で使う組み合わせ(combination)が理解できていないなど、基本的な部分での躓きがあるようだった。
心理と教育コースに所属している学生に文系出身者が多く、学習指導要領高校が紆余曲折したこともあって、もしかしたら、確率・統計の分野を高校でほとんど学習していないのかもしれない。

ただ「統計は難しい」と言いつつ、単位認定試験は合格しているようだ。

私の場合、心理学研究法と合わせて、心理統計法、身近な統計、統計学を履修したが、その感想は、

  • 心理統計法('11) - 心理と教育
    前半と後半で、先生が異なるためか、内容にも記述にも継続性が感じられず、後半から急に難しくなったように感じる。
    高校、大学で、確率や統計を学んでいない人が履修するには、正直、 少し難しい。
     
  • 身近な統計('12) - 基礎科目
    身近なトピックを取り上げていて、教科書の記載も平易なので、取っつきやすい。
    まず、これを履修してから、他の統計の科目を選択するとよいかも。
     
  • 統計学('13) - 自然と環境
    自然と環境コースの専門科目なので、心理統計法よりも理屈っぽく、難しい。
    ただ、内容的には、順序立てて説明されているので、理解はしやすい。
    心理統計法同様、確率や統計が未経験の人には難しい。

 残念ながら、社会統計学入門('12)は履修していないので、わからない。

 個人的には、「統計」はとっても実用的なので、苦手だからと避けずに、卒業要件を満たすことを兼ねて、身近な統計、社会統計学入門を、それぞれ基礎科目、共通科目の単位として取るのも、良いのではないかと思う。

つづく

※ 少し情報を補っておくと、面接授業でもb領域の基本主題、副次主題とも取得可能です。
平成27年度1学期の面接授業の資格取得対応科目の内、b領域は基礎主題8科目、副次主題7科目があります。
試験はありませんが、レポートを課される場合があります。
1科目5,500円ですが、近くの学習センターで開催されていない場合は、交通や宿泊費などの出費を考慮する必要があります。


認定心理士資格取得単位 - 心理学研究法と心理学実験

2015-03-29 09:29:12 | 認定心理士

大学で必要な単位を取得して、書類を作成して、審査に1万円、登録に3万円
学会認定の民間資格だし、実際にはそれほど使い道がない。
この資格があることで、何らかの心理職に就けるわけでもない。

ただ、心理学の基礎を学んだことを示すことはできる。
大学卒業を要件としているし、心理学の複数の領域を学んでいるので、世の中に数多ある怪しげな「〇〇カウンセラー養成講座」などよりは余程良い。

特に良いのは、b領域「心理学研究法」を4単位(最低2科目)、c領域「心理学実験」を3単位(最低3科目)の取得が必須となっているところだ。
個人的には、この領域を学んでいない人に「心理学を学びました」と言ってほしくない

いわゆる「資格商法」の資格や、それに近い心理系資格では、カウンセリングなどの実習や実技に重きをおいていて、実用的であるかのように宣伝している。
また「知識だけではない」と言い、学科もそれなりに行っているようだが、研究法や実験にはふれないため、実技の基礎となる知識を下支えするものがない。

そんな資格を堂々と謳うのは、

心理学がどのように成り立っているか、心理学の考え方、裏付けは何かを理解していません。

と宣伝しているようなものだ。

そんな資格で相談業務なんかされたら、たまったものではないが、心理学に縁のない人は、そんなこと考えもしないだろう。
そういうことが、わかるようになるだけでも、b領域、c領域を学ぶ価値がある。

しかし、このb領域、c領域の単位取得で、多くの学生が苦しめられているのも事実。

 

つづく