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放送大学に編入学してみた。

放送大学の「心理と教育コース」に編入学して、認定心理士資格取得の単位を取り、卒業研究もやって、卒業してみた。

認定心理士資格取得単位2 - b領域 心理学研究法

2015-04-04 15:51:24 | 認定心理士

認定心理士資格取得の単位を取ろうと決めた当初の私自身もそうだったが、心理と教育コースを選択した「ついで」と考えているせいか、できるだけ少ない科目数で必要な単位を取得しようと、基本主題を選択する学生が多いようだった。

面倒なことは少なく楽にすませたいので、当然、そうなる。 

b領域「心理学研究法」の平成27年度の放送授業開設科目では、基本主題は「心理統計法」と「心理学研究法」の二つのみ。
副次主題は「社会統計学入門」「統計学」「身近な統計」とすべて「統計」ばかり。

どう選択したところで、最低1科目は「統計」を選択しなければならない。

そこで、統計=数学=苦手 問題が浮上してくる。

実際、統計科目について、学生と話したことあるが、二項分布で使う組み合わせ(combination)が理解できていないなど、基本的な部分での躓きがあるようだった。
心理と教育コースに所属している学生に文系出身者が多く、学習指導要領高校が紆余曲折したこともあって、もしかしたら、確率・統計の分野を高校でほとんど学習していないのかもしれない。

ただ「統計は難しい」と言いつつ、単位認定試験は合格しているようだ。

私の場合、心理学研究法と合わせて、心理統計法、身近な統計、統計学を履修したが、その感想は、

  • 心理統計法('11) - 心理と教育
    前半と後半で、先生が異なるためか、内容にも記述にも継続性が感じられず、後半から急に難しくなったように感じる。
    高校、大学で、確率や統計を学んでいない人が履修するには、正直、 少し難しい。
     
  • 身近な統計('12) - 基礎科目
    身近なトピックを取り上げていて、教科書の記載も平易なので、取っつきやすい。
    まず、これを履修してから、他の統計の科目を選択するとよいかも。
     
  • 統計学('13) - 自然と環境
    自然と環境コースの専門科目なので、心理統計法よりも理屈っぽく、難しい。
    ただ、内容的には、順序立てて説明されているので、理解はしやすい。
    心理統計法同様、確率や統計が未経験の人には難しい。

 残念ながら、社会統計学入門('12)は履修していないので、わからない。

 個人的には、「統計」はとっても実用的なので、苦手だからと避けずに、卒業要件を満たすことを兼ねて、身近な統計、社会統計学入門を、それぞれ基礎科目、共通科目の単位として取るのも、良いのではないかと思う。

つづく

※ 少し情報を補っておくと、面接授業でもb領域の基本主題、副次主題とも取得可能です。
平成27年度1学期の面接授業の資格取得対応科目の内、b領域は基礎主題8科目、副次主題7科目があります。
試験はありませんが、レポートを課される場合があります。
1科目5,500円ですが、近くの学習センターで開催されていない場合は、交通や宿泊費などの出費を考慮する必要があります。


認定心理士資格取得単位 - 心理学研究法と心理学実験

2015-03-29 09:29:12 | 認定心理士

大学で必要な単位を取得して、書類を作成して、審査に1万円、登録に3万円
学会認定の民間資格だし、実際にはそれほど使い道がない。
この資格があることで、何らかの心理職に就けるわけでもない。

ただ、心理学の基礎を学んだことを示すことはできる。
大学卒業を要件としているし、心理学の複数の領域を学んでいるので、世の中に数多ある怪しげな「〇〇カウンセラー養成講座」などよりは余程良い。

特に良いのは、b領域「心理学研究法」を4単位(最低2科目)、c領域「心理学実験」を3単位(最低3科目)の取得が必須となっているところだ。
個人的には、この領域を学んでいない人に「心理学を学びました」と言ってほしくない

いわゆる「資格商法」の資格や、それに近い心理系資格では、カウンセリングなどの実習や実技に重きをおいていて、実用的であるかのように宣伝している。
また「知識だけではない」と言い、学科もそれなりに行っているようだが、研究法や実験にはふれないため、実技の基礎となる知識を下支えするものがない。

そんな資格を堂々と謳うのは、

心理学がどのように成り立っているか、心理学の考え方、裏付けは何かを理解していません。

と宣伝しているようなものだ。

そんな資格で相談業務なんかされたら、たまったものではないが、心理学に縁のない人は、そんなこと考えもしないだろう。
そういうことが、わかるようになるだけでも、b領域、c領域を学ぶ価値がある。

しかし、このb領域、c領域の単位取得で、多くの学生が苦しめられているのも事実。

 

つづく


履修はバランス良く

2015-03-23 22:47:38 | 放送授業
1学期16単位修得を目標としたが、心理学に興味がわいて放送大学に編入学したので、1年目1学期は、心理と教育の専門科目の中から興味のある8科目を履修した。
さらに、認定心理士資格取得可能な単位の修得の目標も加わり、1年目2学期には、放送授業で、専門科目5科目、一般科目の心理系科目3科目を履修した。
そんなふうにして、1年目には、心理系の中でも、自分の興味のある科目はあらかた履修し、単位を修得してしまった。

それが、2年目からの苦痛の始まりだった。

履修したい科目がない...。

心理学にはいろいろ分野があって、これが、面白いことに、分野の違いで、互いに全く相容れない考え方を持っている場合がある。
それらは、言語や基礎が共通ではない。
理工系では、共通言語として”数学”があるが、それとは、ちょっと毛色が違っている。
一つの基礎を勉強すれば、様々に応用が利いたり、より高度な学習を可能にしたりするものではない場合がある。
...恐ろしい。

「そして」と言うべきか「だから」と言うべきか、心理学に興味があると言っても、心理学全般に興味があるわけではない。
というより、ある特定の分野に関して言えば、全く興味がないばかり、正直、理解不能だし、大嫌い。

しかし、1学期16単位+認定心理士資格取得単位の修得という目標があるので、興味のない科目からも選んで履修しなければならない。
興味がないものを勉強しなければならないのは、苦痛以外の何ものでもない。

それでも、1年目の単位修得状況から「放送授業10科目ぐらいいけるんじゃね?」と思って、履修登録してしまった。

クラス会での情報交換では「過去の単位認定試験の平均点が高い科目から選んで履修する」という人もいた。
しかし、卒業や資格取得など、単位の取り方に決められた枠があるので、いずれ、平均点の低い科目を履修せざるを得なくなり、苦しい思いをする羽目になる。

そうならないためには、好き嫌いや難易度が偏らないよう、バランス良く履修した方が良かった。...と後になって思った。

クラス会

2015-03-22 21:06:36 | 学習センター
私の所属した愛知学習センターにはクラス会がある。
卒業後の同窓会、親睦会ではなく、同じ年度に入学(編入学含む)した学生の会だ。
例えば、2015年4月・10月入学なら「'15クラス会」といった具合。

どうやら、他の学習センターには、こういった会はないらしい。
(もしかしたら、私が知らないだけかもしれないが)

イベントはクラス会毎に若干内容は異なるようだが、学期毎に定期に会が開かれる他、ときどき科目の勉強会や親睦会なども行われている。
定期的に行われる会では、科目履修や単位認定試験についての情報交換や懇親会が行われている。
通信制の大学では、スクーリング以外で、他の学生と交流することは少ないので、貴重な機会だ。
また、サークルとは違って、基本的に同じ入学年度の人が参加しているので、科目などの情報を共有できるのがいい。

他の学習センターの学生や入学年度の異なる学生も参加して良いらしい。
岐阜あたりなら近いので、参加してみるのもいいかもしれない。

単位修得状況と評価

2015-03-20 01:05:53 | その他・全般

単位修得状況と評価を表にまとめてみた。

卒業研究は放送授業3単位と面接授業3単位になるが、わかりやすく一つの項目として独立させた。


表1 単位修得状況

  1年目 2年目 3年目 合計
1学期 2学期 1学期 2学期 1学期 2学期
基礎科目   6 2       8
共通科目     10       10
専門科目 計 16 12 6 6 1 6 47
内訳 放送授業 16 10 4 4     34
面接授業   2 2 2 1   7
卒業研究           6 6
総合科目     4       4
合計 16 18 22 6 1 6 69

編入学で、以前に卒業した大学の単位が認定されたので、卒業するには62単位必要になる。

卒業する必要はないのだが、通常の過程では、編入学なら2年で修了と考え、62単位÷4学期=15.5単位なので、1学期に16単位(放送授業で8科目)取っていけば、無事に修了となるので、それを目標にした。

認定心理士資格の取得は入学当初、それほど意識していなかったが、編入学のため、放送大学を卒業する必要はなく、必要な単位が取れればよいので、認定心理士資格取得可能な単位を取ることにした。

入学直後には面接授業を放送授業と同時に申し込むことができず、後に空席に対して追加登録手続きをすることになっていたため、1年目1学期は面接授業を取れなかった。

せっかくなので、卒業研究もやってみようと思い、卒業研究をやることにした。

2年目2学期には、放送授業を4科目履修していたが、卒業研究履修のために、2科目の試験を受けず、4単位修得となった。卒業研究の履修が決まっていれば、単位で卒業要件を満たしても、卒業とはならないが、卒業研究が履修できずに卒業要件を満たしてしまうと、自動的に卒業してしまうので、そうならないようにした。

実際には、試験の時期には、卒業研究が履修できるかどうかは、ほぼ決まっているのだが、もともと、卒業研究を行えない場合は、試験を受けて、62単位+2単位で卒業しようと考えて、無理矢理履修した+2科目4単位だったので、卒業研究が履修できることになり、試験が面倒になって捨ててしまったというのが、本当のところだ。

3年目は卒業研究に専念するため、放送授業は一つも履修しなかった。2年目2学期に捨てた2科目の試験を、3年目1学期に受けることはできたのだが、やはり面倒だったし、卒業研究に悩んでいたし、卒業研究で6単位も取れると考えて、結局受けなかった。


表2 評価

  (A) A B C 合計
基礎科目 4 2 2 0 0 8
共通科目 8 2 0 0 0 10
専門科目 計 20 18 2 0 7 47
内訳 放送授業 20 12 2 0 0 34
面接授業         7 7
卒業研究   6       6
総合科目 4 0 0 0 0 4
合計 36 22 4 0 7 69

※ まるAは機種依存文字のため、(A)としている。

通信制のため、他の学生と会って、情報交換する機会が少なく、実際のところ、他の学生がどれほどの評価なのか、全くわからない。

試験自体、択一式が多く、また、無茶な問題は出なかったので、それなりに勉強していれば、難しすぎることはないと思う。

しかし、問題数が10問から20問程度のため、苦手な科目では1問間違えることが命取りとなることもあり得る。