認定心理士資格取得の単位を取ろうと決めた当初の私自身もそうだったが、心理と教育コースを選択した「ついで」と考えているせいか、できるだけ少ない科目数で必要な単位を取得しようと、基本主題を選択する学生が多いようだった。
面倒なことは少なく楽にすませたいので、当然、そうなる。
b領域「心理学研究法」の平成27年度の放送授業開設科目では、基本主題は「心理統計法」と「心理学研究法」の二つのみ。
副次主題は「社会統計学入門」「統計学」「身近な統計」とすべて「統計」ばかり。
どう選択したところで、最低1科目は「統計」を選択しなければならない。
そこで、統計=数学=苦手 問題が浮上してくる。
実際、統計科目について、学生と話したことあるが、二項分布で使う組み合わせ(combination)が理解できていないなど、基本的な部分での躓きがあるようだった。
心理と教育コースに所属している学生に文系出身者が多く、学習指導要領高校が紆余曲折したこともあって、もしかしたら、確率・統計の分野を高校でほとんど学習していないのかもしれない。
ただ「統計は難しい」と言いつつ、単位認定試験は合格しているようだ。
私の場合、心理学研究法と合わせて、心理統計法、身近な統計、統計学を履修したが、その感想は、
- 心理統計法('11) - 心理と教育
前半と後半で、先生が異なるためか、内容にも記述にも継続性が感じられず、後半から急に難しくなったように感じる。
高校、大学で、確率や統計を学んでいない人が履修するには、正直、 少し難しい。
- 身近な統計('12) - 基礎科目
身近なトピックを取り上げていて、教科書の記載も平易なので、取っつきやすい。
まず、これを履修してから、他の統計の科目を選択するとよいかも。
- 統計学('13) - 自然と環境
自然と環境コースの専門科目なので、心理統計法よりも理屈っぽく、難しい。
ただ、内容的には、順序立てて説明されているので、理解はしやすい。
心理統計法同様、確率や統計が未経験の人には難しい。
残念ながら、社会統計学入門('12)は履修していないので、わからない。
個人的には、「統計」はとっても実用的なので、苦手だからと避けずに、卒業要件を満たすことを兼ねて、身近な統計、社会統計学入門を、それぞれ基礎科目、共通科目の単位として取るのも、良いのではないかと思う。
※ 少し情報を補っておくと、面接授業でもb領域の基本主題、副次主題とも取得可能です。
平成27年度1学期の面接授業の資格取得対応科目の内、b領域は基礎主題8科目、副次主題7科目があります。
試験はありませんが、レポートを課される場合があります。
1科目5,500円ですが、近くの学習センターで開催されていない場合は、交通や宿泊費などの出費を考慮する必要があります。