中学に入って直ぐの頃の記憶。。。
友達が、ごっついラジオを買ってもらって。
短波放送が聴けるんだよって、自慢された。
ラジオ本体もかなりイカツクてメカニカルな感じ。
あちこちにスイッチ類が並んでてカッコよかった。
アンテナがまたすごくて。
世界中の放送が聴けるでって。
世間は流行りだしたインベーダゲームやらテレビゲームやらに熱中してた頃。
あまり、娯楽やゲームなどに金をかけることのない家庭の友で、
周りとはちょっと違った価値観を持たされていたように思う。
だからこそ、って感じの独自の価値観で繋がってた二人は
それぞれ他からは浮いてる感じだったかな。
別々なんだけど、同じでありたい、とは思ってないんだけど
なんだか妙な距離感でよく一緒にいた。
高性能なそのラジオは、確かに、いろんな放送が聴けるんだろうけど
そこにたどり着くまでにヤミクモにチャンネルを回していると
雑音(?)というか、聞きたい番組以外の音などもたくさん拾う。
同じ放送を聴いても、その辺のちゃちいラジオよりも鮮明に聞こえるんだろうけど
ちょっと、複雑な気持ちになった。
周波数がキチンと合うと、ものすごく濃くなる感じ
でも、他の音もたくさん(イヤでも)聞こえてくる感じ。
なんだかね。
人の(心の)関係にも似てるような気がして。
人それぞれ、アンテナの向きは違ってる。
指向性を絞って、ある方向にすごく濃くなってるものや
広く浅くいろいろな方向に向けられてるもの・・・
同じ方を向いてるアンテナ同志はすごく共鳴し合うのかな。
アンテナの感度を高めて使ってると
気持ちよい情報も、その逆もたくさん入ってくるのかもしれない。。
都合よく、好ましい情報だけが入ってくるならいいんだけどね。
ダメージも大きくなるワケよね。。。
アンテナの感度と増幅器の性能と。
高感度のアンテナはいろんなものを拾うから
他の人の気持ちや痛みも感じてしまったり。もちろん自分の分もね。
人という、心のある生き物には機械的に処理できないことがたくさんある。
その分、同調する相手を探して生きていくのかも。。
気持ちのよい波長で共鳴して
集まって増幅させて
嬉しい波長や楽しい波長、オモシロイ波長
そういう波長をたくさん拾えるアンテナでいたいなあ。。。