子供の頃は当たり前過ぎて
特に感じたりさえしなかったけど
大人になるにつれ、移動するにつれ
あ、田舎の風景ってこんなんだったなあ…って思うようになった。
目線が近くで行き当たっちゃうんだよね
子供の頃は違った。
目線はずうっと遮られることなく遠くまで続き
音もまた、目の届く先より彼方の音を聞いていた
近くの世界、遠くの世界、それぞれに同じ位置に居て感じていた。
空からくる音、山からくる音…
足音に、蛙飛込む音や見えない上空で雲雀がさえずる声
稲を揺らす風の音…
その稲は地平線まで続いて…
今はここも変わりつつある。
自分にとって“田舎の景色”の代名詞だった稲穂の海には真ん中を分断する堤防ができた
高速道路という堤防が。
のどかな電車の風景は夜中も途切れることのないヘッドライトの光線になった
便利と背中会わせの風物たちには
仕方のないことかもしれないけどね
やっぱり、ちょっと淋しいね…
何かと背中合わせでいること…
両方は得られないものなのかもね。
特に感じたりさえしなかったけど
大人になるにつれ、移動するにつれ
あ、田舎の風景ってこんなんだったなあ…って思うようになった。
目線が近くで行き当たっちゃうんだよね
子供の頃は違った。
目線はずうっと遮られることなく遠くまで続き
音もまた、目の届く先より彼方の音を聞いていた
近くの世界、遠くの世界、それぞれに同じ位置に居て感じていた。
空からくる音、山からくる音…
足音に、蛙飛込む音や見えない上空で雲雀がさえずる声
稲を揺らす風の音…
その稲は地平線まで続いて…
今はここも変わりつつある。
自分にとって“田舎の景色”の代名詞だった稲穂の海には真ん中を分断する堤防ができた
高速道路という堤防が。
のどかな電車の風景は夜中も途切れることのないヘッドライトの光線になった
便利と背中会わせの風物たちには
仕方のないことかもしれないけどね
やっぱり、ちょっと淋しいね…
何かと背中合わせでいること…
両方は得られないものなのかもね。