オトン介護日記~未知の世界へ~

認知症になったオトンの介護日記。
不安と不満を延々ぶちまけます。

介護者の集い

2014-11-06 12:54:27 | 介護日記
デイサービス施設訪問でもらったチラシに
認知症介護者の会というのがあって、
そこで定期的に開催されている勉強会に初めて出席した。

テーマはズバリ「認知症について」
認知症とはどういうことか、
認知症患者自身はどういう思いでいるのか。
…というような話が聞けるらしい。

とりあえず、ここからだろうと思って申込んだ。

いざ、当日。
あら、意外と人数多い。
と思ったら半数は会の主催者の方や福祉関係のお仕事されている方、
ちなみにチラシくれた施設の人も来ていた。

講師の先生の自己紹介があって、
なぜか参加者の方も軽く自己紹介する流れになった。

うわ~緊張。
自分の順番が回ってきたら、きちんと話をしなきゃ。
「父が認知症になり、今後の為にも勉強できればと思って参加しました」
そう言おう。
心の中でセリフまで考えていた。

が、
実際自分の番になったら、言葉が出てこない。
言わなきゃ、言わなきゃって思うけど、
胸がこみ上げてきて発声ができない。
涙が溢れてきて、それを手で拭う。
「ち、父が…、認知症に、な…りま…して…」
震える声でかろうじて言えた言葉がこれ。
今まで積止めていたものがどわ~~と溢れてしまった。
講師の先生にまでフォローされてしまうありさま。

いやはや…なんとも。
まさか自分がこんな弱々しい声出るなんて…。
自分にビックリ。

2時間程の講演が終わって解散後、
次々と声をかけてくれる主催者の方々。
その優しさにまた涙が出てくる。

「今まで泣けなかったでしょ?」

もうね、この言葉は最強ですよ。
オトンと衝突した時に、ちょっと悔し泣きみたいな風にはなったけど、(カッター自傷の時ね)
ここまでだーだーと涙流したことはなかった。

ホントは今日この場でもっと具体的なことを個別に聞こうと
質問事項までメモってきたけど、台無し。
質問どころか泣くことで終わってしまった。
参加者の中で、多分私が最年少。
声をかけてくれる方々は、皆介護を経験してきた先輩達だ。
私も将来はみなさんみたいに優しくなれるのかな。
強くなれるのかな。


泣いたことでちょっとはすっきりできた…かな?
トイレで赤い目を見ながら思った。

私は今日泣くことができたけど、オカンは大丈夫だろうか?

多分一番泣きたいのはオカンのはずだ。





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