おとも庵 記録帳

ヒヨコまめ活動記録や、毎日の日記など記録していきます。

とうとう原作漫画に手を出してしまいました①

2022-06-23 22:21:20 | 作品レビュー
先日、息子に頼まれてリサイクルショップに行った時、待っている時間を漫画コーナーで過ごしていたところ、目に入ってきたのが「おっさんずラブ」の漫画。

恐らく相当レアなケースなんでしょうが、おっさんずラブはドラマが人気となり、そのドラマが漫画化されました。
漫画が人気で、ドラマ化というのが一般的な流れなのでしょうが、おっさんずラブはその逆をいったのです。

ドラマを見まくったので、俳優さんのイメージががっちり定着しているため、ビジュアルが受け入れられなそうな気がして、ずっと読んでいなかった漫画。
このたび、店の本棚に1巻があったので、試しに手に取って立ち読みさせていただきました。

さすがドラマありきなだけあって、話の流れも、着ている服さえもドラマ通りでした。

あ、牧くんのこのストライプのシャツ、いいんだよなあ、とか、
春田はこんな風に靴下脱いでたなとか、
見たことあるシーンがそのまま絵になっていました。

しばらく見ていなかったおっさんずラブが、私の頭の中で映像として流れ始めました。

そして、こう思ったのです。

意外と…漫画も大丈夫だ。

受け入れられないだろうと決めつけて読んでいなかった漫画も、いいものかもしれないと思いました。

同じBLもののチェリまほは、確か漫画が人気となり、ドラマ化、映画化されたもの。
原作、読んでみるか?

家に帰るや否や、どうやったらちぇりまほ漫画が読めるのか、すぐに調べ始めました。

②に続く

ちぇりまほ THE MOVIE 2回目

2022-06-23 18:54:22 | 作品レビュー
本日、2回目の「チェリまほTHE MOVIE」を観てきました。

1回目は、ドラマ版チェリまほをイッキ見した直後。
その後、何度もドラマ版を見直して、俳優さんのインスタや映画の公開予告動画を見まくってから、2回目を観てきました。

私が見に行ったのは小山シネマロブレ。すでに公開から2か月以上経過しているので、もう公開している映画館は少ないのです。あと一週間でで公開終了となるそうです。
そんな中でも、まだ映画館に足を運ぶファンが何人もいました。私と同じ列に座っていた女性は、上映3分くらいで、すでにハンカチで涙を押さえていました。

ドラマ版を見まくってから2回目を見て気づいたこと。
ファン向けのシーンがとても多い!
(以下かなりのネタバレ含みます)

ドラマ版での胸キュンシーンを大スクリーンで何度も見せてくれた。ありがとう。
ドラマ版で身に着けていた思い出の服やマフラーを、映画でも身に着けてくれていた。ありがとう。
黒沢が安達に弱さを見せた場所は、ドラマ版でも弱さを見せた思い出の場所。ありがとう。
黒沢の部屋には、ドラマ版同様にレモン水が、安達の部屋には麦茶が用意されていた。ありがとう。

多分まだまだあるのでしょうが、とにかくドラマ版を基に大切に映画を作ってくれた感があって、「ちぇりまほのドラマにはまったあなたは、大正解です!」みたいなメッセージを勝手に感じてしまいました。

また、ドラマ版では登場しなかった、バックハグや、安達からのキスなど、ファンが夢にまでみたシーンがありました。
魔法が使えなくなるので、ドラマのようなスキンシップは多少少なくなりますが、それ以上に二人の距離感は縮まっており、なんか大変満足です。

また、黒沢はいつも身なりが完全に整っているのですが、寝起きで頭がボサボサのシーンもあり、これもファン的には大満足です。

映画は二人が付き合ってからスタートするので、安達はだいぶ成長しています。そこからさらに成長するので、ドラマ版の頼りなさが信じられないくらいです。
人はこんなにも変われるし、人が変われるのは人と触れ合うからなのだと、大きなメッセージを受け止めました。

黒沢も、何事も自分で抱え込みがちでしたが、その殻を破ります。もちろん、そのきっかけは安達とのふれあい。
人は誰かの心に触れることで、多くのことを感じ、自分を成長させることができるのですね。

また、初回のときは二人の結婚式のシーンを初めて見たので、なんか違和感を感じてしまいました。
なんで結婚式なんかしなきゃならないのか?って思いましたが、2回目を観て、そこにはやはり二人の関係を周囲に伝えることの大切さがあることがわかりました。

相手が事故などにあったことを「家族でない」から知らされない怖さ。

私も夫と結婚する前に同じことを考えました。
私に何かあったとき、真っ先に伝えたい相手に、なかなか伝わらない。

だから、結婚式をしたり、お互いの家族に紹介したりする必要があるわけです。

今年くらいから、性別にとらわれない「パートナーシップ宣誓」を受理する自治体が増え始めました。
きっと、ちぇりまほやおっさんずラブが、少なからず影響を与えたのだと思います。

安達と黒沢、このカップルを見ていると、人が人を愛するときに性別って関係ないんだと真剣に感じます。
恋愛するのは男女間だけと決めつけるのは、単にまだ同性の恋人候補者に出会っていないだけなのかもしれません。
もちろん、将来に子孫を残すことはできません。
でも、恋愛や結婚をしない人は多いし、結婚した男女間でも、諸事情により子供をもうけない場合もあります。
だったら、同性間の恋愛には何の問題もありません。
むしろ、障壁が多いぶん、同性カップルの恋愛は、相当な純愛だと思います。

ちぇりまほにハマり、何度も見返しましたが、見るたびごとに黒沢や安達に自分が背中を押されている感じで。
私も一歩踏み出せそうな気がするのです。

ちぇりまほ、素敵な物語です。

最後に余談となりますが、この映画館には黒沢を演じた町田啓太くんのファン向けにこんなことが。

同時に公開されている「太陽とボレロ」のポスターとチェリまほのポスターを並べてくれていました。
町田くんは、太陽とボレロの方ではトランペットの演奏者として登場しているのです。
ファンの心を、深いところでくすぐってきます。
やるな、小山シネマロブレ!