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メランコリックマニア            ~Melancholic maniac Exhibition~

2012-06-19 17:20:53 | 乙画廊 特別企画展
○乙画廊特別企画展○
~Melancholic maniac Exhibition~
<メランコリックマニア>
●会期10月26日~11月3日
◆27日(土)16時パーティ!

■メランコリア作家■
岩澤慶典、桑原聖美、界賀邑里、榮真菜、
菅野まり子、タムラノボル、月夜乃散歩、
中嶋清八、中原千尋、中村鱗、中村趫、
根橋洋一、古川沙織、森馨。

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中村鱗『ちょっとした憧れが頭を過ったの』
605×605mm パネルに綿布、アクリル、2012

◯メランコリア礼賛あるいは天才の証○
霊は憂鬱を好む。即ち憂鬱は霊を誘き寄せる。
1970年代「コックリさん」が大流行の頃、憂い怖がりながら霊を呼んだのは正解であり脅威である。
しかし歴史的にも病的で思い悩む気持ちが、しばしば高貴で崇高な哲学、藝術を生むと言う事実は人類が文化を高めるのに大いに貢献している。それは『退廃』と『堕落』が、前者は才能がある人に使われる形容で、後者はその逆であり、前者が、歴史的にしばしば登場し、幾多の藝術を生んで来た事に相似する。
病気としてのメランコリア(双極性障害)の症状は挙動不審、愚行、必要以上の恐怖心、妄想、幻覚であるが、やはり、古代ギリシャ、古代ローマから、これが「聖なる狂気」(マニア)の出現の必須条件であり、哲学者・政治家・詩人・芸術家ら偉大な人物の多くがなぜ憂鬱質であったかを説明している。これは後の18世紀や19世紀の天才に対する観念に意向した。

さて、今展では先に述べたコックリさんよろしく霊を呼び寄せている風景を描いた、偉大なデューラーの「メランコリア 1」から着想を得た特別企画展である。作家各人が解釈した優美で華麗なエッセンスを披露出来るはずである。

是非、乙画廊テイストの「聖なる狂気」を感じて頂きたい。   乙画廊 廊主


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