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にゃおん's blog Ⅱ

いらっしゃいまし~♪

ちぐさ(JAZZ) (横浜市中区)

2015年12月05日 | 音楽/動画

ちぐさ、3訪目。

『Hot Coffee』 を。

横浜を代表する ジャズ喫茶 である。

昭和8年(1933年)の創業とゆーから、
全国でも、ほとんど最古のグループに入るのではないだろうか。


吉田 衛(故人)

ヒノテルや ナベサダや 秋吉敏子が若かりし頃
この店に通って研鑽に努めたとゆー、ちょっと凄い店なのだ。

   

残念ながら、2007年に閉店してしまったのだが、
2012年、地元の有志により移転復活。
現在は、一般社団法人として運営されている。

詳しくは こちら を。

私は横浜の出身である

10代の終りの頃、ジャズとピアノに心奪われて、
当時、関内南仲通にあった、
「シカゴ」 とゆー ライブ・バー に入り浸っていたのだが、
その頃、高名なこの店に行ってみたことがある。

店のドアを開けた瞬間、目に飛び込んできたのは
真正面に鎮座する巨大なスピーカーと大音量!

ずらりと並んだ小さな席に座った人たちが、
皆一様にアタマを抱えている、異様な光景であった。

かかってたのは、エバンスの 「Undercurrent」。
その時の音と匂いまで、はっきりと記憶している。

当時既に、いわゆるジャズの楽しみ方とゆーのが、
随分、気楽にライトになっていたのだが、
その人たちは、まさしく正統のアイデンティティをもって、
深刻なる音の啓示に、自己の深層と真正面から対決し
そして、打ちひしがれていたのである。

その衝撃に早々に退散したのを、懐かしく思い出す。

☆☆☆

それから、実に30年の歳月が流れ..
一般社団法人として移転復活したという 記事 を目にして、
2回目に訪問したのが2012年である。

件のスピーカーから、迫力のサウンドが隅々まで満たされ、
ひと言も喋らずにじっと聴き入る光景には、
あの時ほど重篤ではないが、同質のものがあった。

ただ、30年ぶりに改めてじっくりと聴いたその「音」は、
今まさに目の前でプレイしているかのような臨場感で、
且つ、太く・温かく、本当に素晴らしかった。

☆☆☆

それから更に3年、今日は3訪目。

あの 「音」 に、もう一度この全身でまみれたくなって、
横浜行きの電車に乗った。
桜木町で下車し、野毛方面に歩く。

店のドアを開けると、あのビビッドな音があふれ出した。
ほぼ満席だったンで、スピーカーの真ん前に着席。
後ろのひと、スンマセン..
^^;

ピーターソンの 「We Get Requests」。
耳タコのこのアルバムが、かつてない臨場感で迫ってくる。
おお!これだこれだ。遥々来た甲斐があった。

御高齢で如何にもゆー髭を蓄えた店の人が、
数冊のファイルを無言でテーブルに置いていく。

レコード・リストだ。リクエストをどうぞ、ゆー意味である。

私は、敢えてリクエストはしない。

自分の辞書への "こだわり" と "囚われ" から
解放されたところに、メンタルを置いておきたいからである。
その方が 「音」 そのものを享受出来るのだ。

今日の収穫は 「DON RANDI」。
西海岸で活躍したピアノの名手。知らんかった..

この店で約2時間 ゆっくりとさせていただいたが、
頼んだのは、ホット・コーヒー一杯だけ。
他の客も、まずまず似たようなものであろう。

確かに、これでは経営していける訳がない。
あ、今は 「一般社団法人」 だから、それでいーのか^^

この店の音と空気を、心より堪能出来て嬉しかった。
コルトレーンの 「Ballads」 を背中に浴びながら店を出た。

☆☆☆

心地良く茫然としており、全身が熱くなっていた。
その余韻は、千葉に帰ってきてからも、まだまだ続いていた。
 


ライブなどのイベントも

♪ アルバムタイトル or ジャケ写 をクリックすると音が聴けます
(YouTubeリンク:パソコンからのみ)

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