「東京物語」僻目鑑賞
(写真:原 節子)
小津安二郎監督の「東京物語」を鑑賞した。
●風物・風俗で「昔はこうだったなあ」と思ったこと・・・
①この「東京物語」は昭和28年の制作。山陽本線・尾道付近を、煙を吐きながら客車を牽引する蒸気機関車の姿が妙に印象に残った。倉敷・三原間74キロの電化は昭和36年10月だから当然のことであるが・・。
②また東京の電話の局番桁数が未だ二桁だったことも判 . . . 本文を読む
フレンチポテト
(写真:小熊 英二〈おぐま えいじ〉
1962年9月6日生まれ、男、既婚)
『日本人』は昔から、言葉には霊力が宿っていると考えてきた。今でも“言霊”(ことだま)といって特別の感情を抱いている。言葉は実体を現すということか。たとえば、「敗戦」を「終戦」と言い替えたりした。水商売などで、「するめ」を「あたりめ」、「すり鉢」を「あたり鉢」と言い替え、「梨」を「有りの実」と言い替 . . . 本文を読む
神様、仏様、稲尾さま・・・
(写真:鉄腕・稲尾)
標記の神様、仏様、稲尾さま・・・
というフレーズは、かの西鉄ライオンズ全盛時代をご存知の世代なら、一度や二度は耳にしたことがあるでしょう。プロ野球に関心があろうとなかろうと。稲尾とは、当時の西鉄ライオンズのエースピッチャーです。“鉄腕・稲尾”と呼ばれたのです。いえ、本日は別にプロ野球のお話をしようてえわけじゃないんです。
その年代は、 . . . 本文を読む
鮨は世に連れ、世は鮨に連れ「江戸前握り鮨」
(写真:中国の「魚の熟鮓」…チーズの味がするそうだ)
江戸前の握り鮨について縷々述べるが、江戸前以外の握り鮨の悪口を言う意図ではない。江戸前以外の鮨も旨いし、現に小生も喜んで食べている。ただ、江戸の文化とそれ以外の土地の文化が異なるように、同じ握り鮨と言っても別物だという気がするだけだ。鮨のバリエーションを否定するつもりは全くない。
鮨の起 . . . 本文を読む
関東と関西inちらし寿司飯
gooのブログに面白い記事が載っている。katura-bさんのブログ:「アモーレ・カンターレ・マンジャーレ」に3月2日付けで『関東と関西、瀬戸カトリーヌ』という記事が掲載されている。視点がなかなか鋭くて面白い。
《関東人が関西に行くと、カルチャーの違いにビックリすることがいくつかあります》というテーマだが、これに触発されて、日頃思っていることを調べてみた。
それは、 . . . 本文を読む