goo blog サービス終了のお知らせ 

UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十八話part5

2024-12-25 23:28:25 | 日記
「本当に本当に大丈夫? いっとくけど、そこ田んぼだからね!? 下手したら私泥まみれだからね!?」
 
 そんな注意喚起を必死に小頭はやってる。サドルにまたがらせられて、脚はペダルに……そして鬼女は後ろで荷物置きの部分を握ってる。本当に楽しそうな顔をしてる鬼女。それを見て小頭は思った。
 
(あ、これ、絶対に逃げられない奴だ)
 
 ――とね。楽しそうな鬼女は私がここでいくら「やめりゅー!」とか言っても聞く耳もってくれないだろう。だって楽しそうだもん。きっと「大丈夫大丈夫。私を信じろ」とか言いそう。
 私がこの自転車で漕ぎ出さないと、無理やりにでも彼女がこの自転車を押しそうだ。いや、絶対にそうするよ。わかる。こいつはきっとそんな奴だ。
 彼女は絶対に空を進める……と思ってるのだ。けど小頭はこの自転車にまたがって更に不安になってる。なぜならば……
 
(めっちゃ普通のママチャリですけど!?)
 
 ――そうとしか感じれないからだ。触ったりしたらなんか違うのかも? とか思ってた小頭。だってこの自転車が空を飛んでた……いや走ってた所は小頭だって見てる。だからこそ、何か普通の自転車とは違うのかと、期待してたのだ。
 でもまたがった瞬間「あれ?」と思った。だって何も変な所はない。特殊なアイテムがあったり……不思議な力が包んでたり……そんな期待ははかなくも崩れ去る。
 
(いや、まだ私に感じれないだけかもしれないし……)
 
 小頭はそんな願望にすがることにしたようだ。実際、小頭には力なんてものはないんだから、鬼たちの力だって感じれない。ならば……その可能性はあるといえる。
 
「大丈夫、行くぞ! 思いっきりこげ!」
 
 そんな事をいって心の準備ができてないのに鬼女が押し出した。田んぼと田んぼの道とも言えない淵を進む。めっちゃスピード出すからガタガタと揺れる。そしてそのまま――
 
「そぉぉぉぉれ!!」
 
 ――と鬼女は淵の終わりに小頭を自転車ごと押し出す。
 
「あああ、もうおおおおおおおおおおお!!」
 
 小頭はもうやけくそだった。途中から立漕ぎを初めて、前傾姿勢になって、目を閉じる。そんなの絶対にダメだが、だってそのまま下の田んぼに落ちるかもしれないのに、目を開けたまま……なんて小頭はいられなかった。けど……落ちるような感覚も、田んぼの水の感触もない。勿論バシャーンなる音だってならない。寧ろ……だ。寧ろなんか風が気持ちいい……と小頭は思った。
 
 恐る恐ると目を開ける。すると、小頭の視界にはただまっすぐに進む光景が広がって雄大な段々畑が下に見えてた。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十八話part4

2024-12-24 23:54:30 | 日記
「だーかーらー飛んでないって。こっちの人間は面白い事をいうな。かっはっはっ」
 
 なんか気持ちよく鬼女に笑われる野々野小頭。どうして笑うのか小頭にはわからない。でも鬼女が理解してくれないのは理解した。だからこそもっと話が通じる相手に話をすることにした。
 
「わかる?」
「俺たちは飛ぶことは出来ないからな。だから走ってる。道があるだろう?」
 
 鬼男の言葉に小頭は目を凝らす。確かに鬼男も飛んでるわけじゃなく跳ねてる……と言った方が正しい。鬼が全て飛べるのなら、鬼男だって小頭をもって飛んだ方が簡単だろう。でもそれをやってないという事は鬼は確かに飛べないのだろう。
 
(羽もないしね)
 
 そんな事を小頭は思う。やっぱり翼がないと飛べたりしないだろう。でも道具があれば? 魔女だって箒に乗って飛ぶし、現代なら箒の代わりにそれが自転車になってても何もおかしくないのかもしれない。
 それだと鬼女は鬼であり、魔女ということに? なかなかに設定が盛られてる。
 
「道?」
 
 目を凝らすと車輪の下には確かに何か板? のようなのが小頭には見えた。あそこを走ってるから、鬼女も鬼男も飛んでる訳じゃない――と言ってるのだろう。
 けどあれはなに? となるのは普通の事だ。
 
「あれは……貴方達の力なの?」
 
 自転車の下に道を作る力? とても限定的なものである。
 
「あれは○○××だ」
「え?」
 
 どうやら鬼男は何かを伝えようとしてくれてるのに、小頭にはその言葉が伝わらない。それは地獄の門の前でやってた詠唱のようだっだ。あれも理解できない言葉だった。
 でも普段の会話は何の問題もなく通じ合ってる。これはどういうことだろうか? 小頭には不思議な事だな~と思うしかできない。きっと魔法的ななにか、それか鬼が使える特殊な力でもつかってるのだろう――それで納得できる。
 なにせ世界には不思議が溢れてるのだ。こうやって鬼に抱えられて移動してるなんて、一年前には考えもしなかった小頭。結局小頭が考えた所で……だ。
 小頭はなにも変わらないのに、周囲が……世界が変わっていくような気がしてる。
 
(お兄ちゃんも力に目覚めてるんだよね?)
 
 一番身近な家族だった兄である野々野足軽。彼まで変わってるのはなんとなく不安な小頭。
 
「不思議そうだな? 乗ってみるか?」
「はい?」
 
 すぐに鬼女は鬼男に向かってクイッと顎を動かした。それだけで通じたのだろう。人気のない……いや、そういえば全く持って人気なんてなかったが、とりあえず道路から離れた田んぼの縁に降りた。せまいが、走る所が空なら問題ないんだろう。
 小頭を鬼男が下ろす。そして自転車を小頭に譲る鬼女。
 
「えっと……悪いし。てか私が乗っても空を走れるの?」
 
 そこ、とても気になる。だって小頭には特殊な力はない。鬼力はないのだ。でも鬼女はからっからの気持ちいい笑顔でいってくる。
 
「やってみればわかるって!」
 
 なぜが二の腕にこぶを作って見せ来る鬼女。それにどんな意味があるのか小頭にはわからない。きっと人間でいう所の俺指を立てるみたいな――そんな意味なんだろうと小頭は受け取った。
 でもめっちゃ不安そうな小頭である。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十八話Part3

2024-12-23 18:58:48 | 日記
「今更はだけど、それってどうなってるんですか?」
「ん? これ?」
 
 野々野小頭はずっと実は気になってた事を満を持してきいた。鬼女の方が話しやすい雰囲気を醸し出してるが、小頭を抱えて運んでるのは鬼男なのだ。それに微妙な差かもしれないが、起きてから過ごしてる時間は鬼男の方が長い。それによって、少しずつだけど小頭の心は鬼男の方へは打ち解けつつあるようだ。それに……だ。それに色々とこの鬼女は滅茶苦茶というか? そんな気を小頭は感じてるというのもある。けど満を持して声をかけたのはもう我慢できなくなったからだ。だって……だって鬼女は……今も乗ってきた自転車にのってる。
 それは別にいい。けど鬼も自転車に乗れるんだ……という素朴な疑問も浮かぶが、鬼の体のポテンシャルなら初めての乗り物でも楽々に乗りこなしそうだし、そこはいいのだ。問題は鬼女が乗ってる自転車が走ってる場所だ。今、小頭達は山から下りて、海辺の町の方へと向かってる訳だ。鬼はその脚力を生かして、跳ねては飛んでを来る返してかなりのショートカットをしてる。道なんて関係ないと言わんばかりである。そんな鬼男に自転車でついていく……となるととても大変そうに思えるのではないだろうか? 
 だって自転車は基本道路を走るように出来てる。オフロードバイクというのもあるが、残念ながら今鬼女が乗ってる自転車はどう見ても世間一般的なママチャリと言われる普通の自転車だろう。うん、そのはずだ――と小頭は思ってる。ママチャリならそこまで速度だって出せるわけでもない。ギアはあるようだけど、どうやら三段階くらいの奴みたいだ。ならばジャンプして色々な人間のしがらみを飛び越えてる鬼男についていくなんてできない……とおもうだろう。けど問題なかった。
 どうしてか? それは簡単だ。鬼女が乗ってる自転車が空を走ってるからである。いや本当に。鬼女はとても姿勢よく、そしてあたりまえみたいなにペダルを漕いで空をママチャリと共に走ってるのだ。あまりにも威風堂々というか、当然? みたいな感じで走ってるから、少しの間小頭も普通に受け入れてしまってた。けど考えたら……いや考えなくてもおかしいだろう。
 
『自転車は空を走らない』
 
 それはこの世界の共通認識ではないだろうか? まだまだ自動車や自転車が空を飛ぶ時代は来そうにないのだ。なのに……だ。なのに、なぜか鬼女がのってるママチャリは当たり前かのように自転車が空を走ってる。
 
「どうやって飛んでるんですかそれ?」
「いやいや、飛んでないよ?」
「え? どう見ても飛んでますけど?」
 
 この人は……というかこの鬼は何を言ってるんだ? と思った野々野小頭である。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 140

2024-12-23 18:53:56 | 日記
 腕を焼き鳥のように一歩の剣で刺す。普通の長さなら、勿論だけど、この自身の身体よりも大きな腕を続けて突き刺すなんてことは普通はできない。だからこそ、刀身を伸ばすことでそれを解決してる。
 外装の頑丈さを超えて、二本の腕をさした。けど忘れては行けないのはこれができたのは完全に刺突だけに特化させた結果。つまりはこの腕の傷は限りなく小さいのだ。
 これを何度も続けていく? そんな馬鹿な……だ。そんな事をやってもこの腕を倒せるとは思えないし、それに次からはこんなうまくいかないだろう。この腕の対応力はかなりの物だ。だからここで決める。そのつもりだ。
 
「ここだ!!」
 
 その言葉と同時に聖剣の刀身が赤く光る。そして自分は聖剣の刀身を残して離れる。大丈夫。聖剣を見捨てたわけじゃない。今の聖剣の本体はこの柄の部分だ。最初からこうするつもりだっだ。だって外部があれだけ頑丈なら、内部から破壊するかしないだろう。
 だからこそ、まずは一点突破の形状にして、内部に侵入。そこから多大なダメージを与える算段だったのだ。
 
 大きな爆発が起こる。それも普通の爆発ではない。頑丈でいくつもの再生方法を持ってそうな相手にも効くような……そんな爆発だ。大きな爆発とともに、内部では更にいくつもの爆発が起こってる。それによって断続的に内部が破壊されて行くことで、再生よりも破壊を上回せるのだ。
 けど……それでも完璧では無いだろう。これで倒れれば万々歳だが、まだ確実はではない。
 
「やるわよ」
「ああ」
 
 魔術的な繋がりが自分とアイ殿の間でおきる。つながった感覚がある。火照った体には彼女の冷たさが気持ちよくもある。いつだって冷静で落ち着いてる……うん落ち着いてる彼女。今もそう、その銃に多大なエネルギーを蓄えてる。けどそれは彼女だけでは不可能だ。
 だからこそ、接続した。彼女と自分……互いのエネルギーを融通し合うことで、通常では出し得ないエネルギーの出力をもたせるのだ。
 
「充鎮率2000%」
 
 いつもはそれこそアイ殿の身長を超える程度のその銃が、今や車、いや重機……いやいや船、クルーザーくらいの大きさになってる。そんな巨大化した銃の先端を爆発中の腕に向かって照準をあわせる。
 
「発射」
 
 淡々とした声。それに似つかわしくない野太い光線が放たれる。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十八話Part2

2024-12-22 19:17:04 | 日記
「偶然じゃない? それってどういう……」
 
 そういう小頭。だってこの鬼とお兄ちゃんである野々野足軽の繋がりなんて思いつくなんてことはない。てかあるだろうか? 本当ならそもこそ交わることなんてなかったはずだ。だって世界が・空間が・次元が違う。いや、そうなのか小頭にはわかんない。だってあの門の向こうが何なのか、全く持って小頭にはわからないからだ。
 
「それはわからない。だが、なんとなく感じる。あいつは、大丈夫だ」
 
 なぜかとても信頼できるように感じた小頭だ。そこに根拠なんて無いはずなのに……別の世界に飛んだなんて本当ならもう一生会えないことも覚悟しなくちゃいけないことのはずなのに、小頭はきっと足軽は戻って来る、と思ってる。それを今、確信できたといってもいい。
 
「そっか……」
「それでいいのか?」
「いいもなにも、あんたたちも戻りたいんでしょ? こっちも動く。向こうも……お兄ちゃんは帰ろうとしてる。そうでしょ?」
「そうだな」
 
 こっちにもやれる事がある……というのが小頭にとっても大きいのかもしれない。別の世界に行ってしまったら、基本やれることなんてないだろう。けどこっちには鬼や魑魅魍魎がでてる。そして世界をつなげてる門まである。
 どうにかなるような要素は色々とある。だからこそ、動くことで、兄を取り戻す事ができるかもしれない――という希望が小頭には感じれるのだ。
 
「ねえ、お兄ちゃんだけが、門の向こうにいってるの? あなたは幾代ちゃんと入れ代わったんでしょ?」
「うん? ああ、そうだな。確かに私はその女と入れ代わってる。多少の記憶もあるからな」
「なら、やっぱり幾代ちゃんも向こうに……」
「いや、いるよ。女はこっちにいる」
 
 鋭くそういう鬼女。それに対して小頭は「本当?」と返す。だってね。足軽は門の向こうにいってしまったんだろう? なら一緒にいただろう幾代がこっちにいるのはおかしくないだろうか? そう考えるのは普通だ。
 
(なにかがあった?)
 
 そう考えるしか無い。なにかがあってお兄ちゃんである足軽は門の向こう側へ、幾代はこっち側に残った。そういうことだろう。そしてそれなら小頭たちが探すのは、幾代だということになるだろう。
 てか小頭が知らなかっただけで、きっと二人は幾代の元を目指してる。なにせ鬼女は幾代を感じる事ができる……はずだ。鬼男がそうなんだから、きっと鬼女だってそうだろう。
 
「幾代ちゃん……」
 
 一体何があったのか、小頭は幾代に問いただすつもりだ。