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織内将男の日 光 讃 歌 

世界遺産の二社一寺などの歴史、文化を育んだ、日光の自然や地域を訪ねます。

日光讃歌(55)奥日光 「日光湯元の湯の湖」

2013年06月27日 14時02分48秒 | 日光の自然




 日光讃歌(55)奥日光 「日光湯元の湯の湖」 




湯の湖



自然の中の絶好温泉・湯元温泉であるが、それを一層引き立てているのが湯の湖であろう。

湖の周囲には、ノリウツギ、オオカメノキ、ウダイカンバなどの広葉樹と、コメツガ、ウラジロモミなどの針葉樹の原生林があり、変化に富んだ手つかずの自然を満喫できる。

南岸の湯滝のそばには、アズマシャクナゲの群落があり、5~6月に花を楽しむことができる。 

又、東岸には兎島-と呼ばれる半島が突き出ていて、そこには小さな湿原もあり、ワタスゲ、ツルコケモモなどが生育している。
湯ノ湖周辺は野鳥も多く、冬は湖面にマガモ、キンクロハジロ、ミコアイサ、ヒドリガモなどの姿が見られる。



標高1,475 メートル、面積0.32 平方キロメートル、周囲3キロメートルほどの湖であり、湯ノ湖一周のハイキングコースとしては約1時間で一周でき、天気の良い日は朝食前の一時を散歩するのも良い。

湖にはヒメマス、カワマス、ニジマスが年に2回放流され、フライフィッシングやルアーフィッシングも盛んで、太公望にも喜ばれているようだ。 
尚、釣りを楽しむには5月初旬~9月下旬で、無論、漁券が必要である。



湯ノ湖は、北東にある三岳火山の噴火によってつくられ、白根沢からの水と温泉からのお湯が流れ込んでいる堰止湖である。

温泉成分や山からの土砂の流入などで水深が浅くなり、湿地化していくかと思われたが、近年、浚渫工事が行われ、危機を乗り越えたという。

お湯が流れ込んでいるため水温が高そうに思われるが、温泉量は少なく、水深が浅いため
に気温が下がれば全面結氷する事もあるという。

湯ノ湖の南には湯滝があり、戦場ヶ原へのハイキングコースが通じている。





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日光讃歌(48)奥日光 「自然探勝・泉門池」

2013年03月31日 20時33分13秒 | 日光の自然
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日光讃歌(48)奥日光 「自然探勝・泉門池」






ところで、「泉門池」と書いて、普通なら“せんもんいけ”などと読みそうであるが、実は、「いずみやど」,または「いずみやどいけ」と読むらしい。 
国土地理院の2万5千分の1地形図でも,「いずみやど」と仮名がふってある。

日光の写真集(写真家・秋元満正)「日光に咲く花」、「続・日光に咲く花」では,もっとはっきり書かれている。 「泉門池」全体にはっきりと「いずみやど」と仮名がふってあるし,次のような一文が撮影ノートとして載っている。

『 誰が名づけたか「いずみやど」地図には泉門池とある。これを“いずみやど”と呼ぶように仮名もつけていない。戦場ヶ原周辺で最も静寂な場所。湧き出す清水,繁茂する水草,水中に横たわる倒木,文字どおり自然そのままの光景である 』



或るホームページの識者は泉門池のことを、

『 それは「いずみやど」は「いずみかど」ではなかったのだろうかと言うことである。「や」と「か」は,字体がよく似ており,間違って読まれたのではないかと言う推理である。「いずみかど」ならば,文字通りの読みである。「か」と「や」は,特に手書きの場合に読み間違われることは十分にあり得ることと思う。誰かが「か」を「や」と読み間違えたところ,その言葉の響きの良さと,意味の神秘さのために定着してしまったのではないかと推理した。「泉門池」では,西側の斜面から大量の水が勢い良く湧き出しており,一時的に池に蓄えられた後,急カーブした湯川に流れ込んでいる。文字通り,泉が湧きだしている「かど」なのである。 』としている。



それに対して、小生は単純であり全く異なる考え方をしている。

「いずみやど」の“やど”は“やと”のことで、“やと”は谷戸である。
谷戸とは、「丘陵地の中の森林に囲まれた谷あいの土地で、水が集まりやすいところ」と言う意味で、丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形を指す。

栃木県や茨城、福島(小生は福島のいわき市の出身)の言葉は、どちらかと言うと「ズウズウ弁」に近い。 従って、“やと“は”やど“になってしまうのである。


この地は、戦場ヶ原の突端部で、西の外山、東の三岳の山域が迫ってきている谷戸の様な地形で、両山塊は原に立つ門のような感じでもある。 

その地形を良く観察すると、両側、つまり湯の湖側、戦場ヶ原からのどちらから見ても、門のような地形でもあり、その地に泉が湧いているのである。


次回は、「湯葉について







日光讃歌(47)奥日光 「自然探勝・湯滝Ⅱ」

2013年03月26日 21時11分41秒 | 日光の自然




日光讃歌(47)奥日光 「自然探勝・湯滝Ⅱ」





湯滝を流れ落ちた水は日本有数の高層湿原「戦場ヶ原」を流れる湯川となり、竜頭の滝を下って中禅寺湖へ流入する。

滝の斜面を構成する岸壁は、湯川の流れをせき止めて湯ノ湖を形成した三岳の溶岩であり、滝の下段部は左右二股に分かれていて、かつては滝壺中央付近に落葉樹が立っていたが、台風によって失われたという。


湯滝の周辺は湯元温泉へ通じる道路からも近いことからハイシーズンには大勢の観光客が訪れる。
滝の側面には遊歩道が設けられており、落ち口、滝壺、そして側面の三面から滝の姿を鑑賞することが可能であり、特に滝壺の観瀑台からは目の前に迫った滝を間近に見ることができ圧巻である。
秋の紅葉、初夏には三つ葉ツツジやシャクナゲなどの名所でもあり、美しく飾る大自然は四季を通じて楽しめる。


最近は中高年登山ブームで、アクセスの良い湯滝周辺は募集ツアーのコースに組み込まれることも多く、湯ノ湖周辺でも大勢の団体による大行列がしばしば見かけられる。

湯滝から少し下ると小滝があり、落差はわずか5メートル程度であるが、周囲の森と調和して「スダレ型」と呼ばれる滝の白さが印象的である。

更に、20分ほど下ると泉門池があり、この池の西端から外山の地下水が湧いていて、何とも清々しいところである。



奥日光 「自然探勝・泉門池






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日光讃歌(46)奥日光 「自然探勝・湯滝」

2013年03月19日 17時39分05秒 | 日光の自然
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日光讃歌(46)奥日光 「自然探勝・湯滝」






錦秋の湯滝




戦場ヶ原の光徳から日光湯元までは、ほんの2km足らず、その一番手前にある名所の一つが「湯滝」であろう。 

岩面をザワザワと豪快に流れ落ちる様は、一見の価値はある。




西側の外山と東の三岳の山裾がガチンコとぶつかって湯ノ湖ができ、その合間をぬって流れ落ちるのが湯滝である。 
尤も、地質学的に正確に言うなれば、三岳の噴火の際に湯の湖ができ、その時の固まった溶岩の上を流れているのが湯滝と言うらしい。
つまり、湯滝は湯ノ湖から流れ落ちる滝なのである。


奥日光の面白いところは、華厳の滝、竜頭の滝、それに湯滝と三段階の階段を経て奥日光へ到達しているのである。

その湯滝は高さが70メートル、長さ110メートル、幅25mの滝で、その華厳滝、竜頭の滝と並んで奥日光三名瀑の一つとされている



日本百名山である日光白根山の麓に位置する日光湯元温泉があり、温泉街(小規模)の正面に湯ノ湖があり、その南岸から斜面を流れ落ちる。

周辺一帯のあちこちから湯が湧いていて湯ノ湖に注いでいるが、湯ノ湖自身の湖水は普通の淡水のようで、従って、滝を流れ落ちるのは湯ではなく水である。 

無論、戦場ヶ原を流れる湯川も、湯の川でなく普通の冷たい清流である。





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日光讃歌(44)戦場ヶ原 「自然探勝・光徳牧場コース」

2013年03月07日 20時59分56秒 | 日光の自然
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日光讃歌(44)戦場ヶ原 「自然探勝・光徳牧場コース」



光徳牧場周辺概要 



国道120号の光徳入口バス停から東に1.5キロ入った地区が光徳で、逆川-沿いをハイキングで向かう道もある。
行楽に人気のエリアで宿泊施設、温泉、公衆トイレ、駐車場が整い、小さなリゾート地になっている。

光徳牧場は、広さ約3万平方メートルの牧場で、ウシやウマが放牧されていて、いつでも売店で新鮮な牛乳やアイスクリームを味わえる。
特に新緑や紅葉の時は美しい風景となる。また


光徳牧場の隣にあるのが光徳温泉の一軒宿の日光アストリアホテルがあり、温泉も有る。
温泉名は光徳温泉となっているが、実は日光湯元温泉からの引き湯であり、お湯は白濁した硫黄泉が掛け流しになっている。
また、ここは春から秋のシーズン期間中だけでなく、冬もクロスカントリスキーなどで常連客が集まるリゾートホテルである。



一方、ここは小学生などの遠足の目的地となっていて、日光の自然探索のメッカになっている。 
沢山のバスが入り込んでいるこのバスの駐車場から学生、観光客が、周辺を訪れて林間などの教室を持って勉強に励む場所でもある。 
静観の地で、その雰囲気は素晴らしく、遠く聞こえるカッコウの声、轟くヤホーの声、何の一つ取ってもその素晴らしい自然の営みが、満喫できる場所なのである。
また、切込湖-・刈込湖方面の散策ハイキングや三王帽子山、太郎山への登山は、ここから向かう人が多い。

但し、光徳から三王帽子山や太郎山への谷あいを行く、最短直登コースであった「ハガタテコース」は、1999年の夏の集中豪雨で完全崩壊してしまい現在は通行止となっている。


次回、切込湖、刈込湖





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