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織内将男の日 光 讃 歌 

世界遺産の二社一寺などの歴史、文化を育んだ、日光の自然や地域を訪ねます。

日本の世界遺産 白神山地(38) 「世界遺産の今後の課題」

2012年09月14日 10時07分20秒 | 世界遺産 白神山地
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日本の世界遺産 白神山地(38) 「世界遺産の今後の課題」 .




赤石川源流部
白神山系を源流とする赤石川は、アユ、ヤマメ、イワナの宝庫で、特にアユは、「金アユ」として全国の釣り客を魅了している。
提供、「東北自然保護ネット」; http://www.jomon.ne.jp/~misago/index02.html 




平成4年(1992)7月に、環境庁(現環境省)は、青森・秋田両県県境部に位置する白神山地の一部である大川・暗門川、赤石川、追良瀬川及び粕毛川の各源流域について、冷温帯の自然植生を代表するブナ天然林が、人為による影響をほとんど受けることなく広く維持されている地域であるため、自然環境保全法の「すぐれた天然林が相当部分を占める森林の区域」に該当しており、自然環境保全地域として保全を図る必要があるとして、「自然環境保全地域」に指定した。

更に、平成4年(1992)10月、政府は自然遺産の候補地として白神山地森林生態系保護地域を世界遺産委員会に推薦し、平成5年(1993)12月には、世界遺産委員会による審査で、世界遺産条約に基づく世界遺産一覧表に登録された。



その10年前、地元民による「青秋林道」建設反対運動が、国有林において政史上に残る大運動となり、結局、建設は中止された。
彼らは、当初は「世界遺産にして欲しい」、「世界遺産になる」などということは、全く頭には無かった。

例えば、東北自然保護団体の「赤石川を守る会」では、
かっての世界遺産地域の中心を流れる赤石川は、釣りや漁、山菜、茸とりなどは流域にすむ人々の楽しみともなっていて、川沿いには戦後、森林鉄道も入っていたが、「赤石の奥山は100年かかっても伐り尽くせない」と思われるほどであった。
我等の暮らしの本質は、「自然は保護されるものだ」という意識などは全くなく、自然の中で、自然とともに、特別な思いも無く、自然体で暮らしていたのである。

ところが、全国的な国土開発ブームにのって、昭和40年代頃からは奥山の乱伐が進み、川の水量は1/3になり、山からの土砂の流入が川を汚し、地域の誇りである金鮎(赤石川に棲息するという幻の川魚で、金色の鮎)を減少させた。
影響で、豊穣の海も海産魚類・藻類の漁獲量も年々激減する事態となった。

それらが主因となって、「青秋林道」の建設が、文字通りムラをあげての反対となつたのである。 それらが実を結んで、結果的に「世界遺産」にもなったときも、素直に本当にもう伐ら(切られる)れることがなくなったので、本当に良かったなと思っていた。
 

ところが更に、「世界遺産」になってからは、今までとは比べられないたくさんの車や人が、争って訪れることになり、それに、周辺の各町村で施設や建物の建設競争、道路の補修や拡幅があちこちで、進められるようになってしまった。
彼らは、「世界遺産って、人を呼ぶためになったのか」、「世界遺産になって、かえって工事が増え、煩くなった」、「世界遺産が、おらだちを山から閉め出す・・?」と、素朴に思うようになったのである。


彼らが疑問に思っていることの幾つかと、それについての「赤石川を守る会」の意見として、次のように書かれている。

1、世界遺産の緩衝地域は狭すぎます。
2、入山の制限はすべきでないと思います。
3、地元の山を地元の住民にも、利用させないのはどうしてなのかと思います。
4、地元の意見を聞く場、発表できる場を設けてほしいと思います。
5、世界遺産と生態系保存との整合性を考えなければならないと思っています。


世界遺産から流れる赤石川やその他の河川や森林の生態系を大切にする立場にたつのであれば、以上のようなことも考えに入れた総合的な施策をもつべきではないかと考える。
更に当面、河川のダムへの魚道の新築設置計画すべきであると、「守る会」の人々は提言している。


東北自然保護ネット」; http://www.jomon.ne.jp/~misago/index02.html 




日本の世界遺産 白神山地  (終) 





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日本の世界遺産 白神山地(37) 「二ツ森登山道」

2012年09月12日 09時53分25秒 | 世界遺産 白神山地
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日本の世界遺産 白神山地(37) 「二ツ森登山道」 .



⑤.二ツ森登山歩道(片道登り45分)


二つ森歩道Map





二ツ森頂上と岩木山の眺望


秋田県側の白神山地の二ツ森1086mに登るコースです。

秋田県八森町の登山口標識から車道を、終点の駐車場までつめる。 その後、登山を開始して、緩やかな登り降りで45分。

山頂からは青森県側の白神山地全山の大パノラマが楽しめます。
比較的楽な人気のコースですが、自然が相手ですので侮ってはいけません。
登山口の管理棟で登山者名簿への記載が必要です。



秋田県八森町は、白神山地を峰越で横断しようとした「青秋林道」の秋田側の起点であった。 
そのため、既設の林道を拡幅する工事をすすめ、青森県に比べ多額の工事費を投入したため、山頂付近まで道路が開通し、しかも舗装工事も完成している。

世界遺産に属する白神山地そのものは、ほとんどが青森県側に位置しているが、こちらは秋田県側からのアクセスとなっている。
秋田県側から県境の山に登頂し、白神の展望を楽しむのもよい。


能代方面からは、先ず八森町に入り、海が見える高台から「二ツ森駐車場」へという道路標識が見える。
左が日本海であり、山へは右折することになる。

「ぶなっこランド」(白神ふれあい館)を右に見ながら進行することになるが、真瀬渓谷沿いは二車線で道は広い。 

やがて渓谷が二股に分れていて、更に、右折して細い道の青秋林道を進む。 
こちらは単車線の山岳道路で、屈曲、勾配も激しくなり、対向車がこないでくれと祈らずにいられない程の道である。


やがて、青秋の県境に達し、車道は行止まる。 
二ツ森公衆トイレが右側、左側に駐車場があり、チョッと上がれば展望台もある。

二つ森山へ向かって登っていくと県境の標識あり、そこに世界遺産の入山者を計測する装置がある。


尾根の途中に、景観を望める展望所ある。
山頂から白神岳、向白神岳、真瀬岳の連山が望まれ、好天ならば岩木山も眺望できる。
勿論、世界自然遺産の白神山地の雄大な景観が広がっている。


二ツ森登山の所要時間
八森→(車道+山岳車道)→登山口⇒45分⇒二つ森



以上、本稿に記載してある歩行所要時間、登山所要時間は一般的な所要時間であり、年齢・体力・天候などによって大きく変わります。
あくまでも平均目安としてお考え戴きたい。



次回最終、 白神山地(最終回) 「世界遺産の今後の課題






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日本の世界遺産 白神山地(36) 「天狗岳登山道」

2012年09月11日 13時41分48秒 | 世界遺産 白神山地
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日本の世界遺産 白神山地(36) 「天狗岳登山道」 .





④.天狗岳歩道(片道登り4時間)


天狗岳歩道Map


天狗岳尾根から岩木山と下部微かに白神ライン




白神ライン(県道岩崎・西目屋・弘前線)天狗峠から登り降りの変化に富んだ道を3時間程進むと目指す天狗岳の山頂に至ります。

標高が958mと比較的低い山ですが、山頂からの見晴らしが素晴らしく、向白神岳・摩須賀岳の他、遠く秋田県側の白神山地の山々をも眺望することができる。
途中危険な箇所もありますので注意が必要です。


天狗峠の登山口には環境庁の大きな表示板が有り、(環境庁、青森営林署)「巡視歩道につき職員以外の通行はご遠慮ください」などと書いてあるが、「既存の歩道」に指定されているため通行可能です。


天狗峠出発してから、凡そ25分で標柱の建っている分岐に着く。
左の道は赤石堰堤への道とあるが、今はあまり使用していないらしく、ヤブ道に近い状態である。
天狗岳は右の道を進むことになるが、まもなく標高849mの三角点標石が現れる。


分岐から15分掛らないで崩壊地(ノズの赤タクレ)を通過し、崩壊地を過ぎアップダウンを繰返す道の両側にはイワカガミに似た「イワウチワ」の群生が一際目立つ。

頂上まで1.5kmの標柱を少し過ぎた所に、小さな広場(四畳半程度)があり、大休止には最適の場所である。


頂上手前700m位から急登になり頑張りどころである。
やがて環境庁の表示板が現われ、数分で頂上に到着する。

頂上からは北側の一部が見えないのが残念だが、西側に向白神岳の岩肌は最高の眺めである。
南側に男鹿半島が薄く見え、寒風山が見える。

頂上で向白神岳や白神岳の眺めを堪能して、今来た道を引き返すことになる。


天狗岳登山  概略時間;天狗峠⇒3時間⇒天狗岳


次回、 白神山地(37) 「二ツ森登山道




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日本の世界遺産 白神山地(35) 「十二湖登山コース」

2012年09月10日 09時32分25秒 | 世界遺産 白神山地
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日本の世界遺産 白神山地(35) 「十二湖登山コース」 .





③.白神岳登山道十二湖コース(片道登り8時間分)



登山十二湖コース-



大崩から十二湖の「鶏頭場ノ池」(けとばのいけ)を望む・・?


  
白神山頂、笹が一面に覆っているのが気にかかる  



白神岳へはルートは、五能線の白神岳登山口から登るのが一般的であるが、無論、逆コースの十二湖から登るコースもある。

十二湖の青池が登山口となっているこのコースは、大崩・崩山・大峰岳を経てマテ山分岐点から白神岳山頂1,232mへ達するものである。
途中の登りはハードそのものですが、岩木山を望んだり、十二湖を眼下に見下ろすなど、変化に富んだ景色が楽しめるコースである。
しかし、どちらのコースにしても、かなりの体力と技術・装備が必要である。


縦走する場合は、白神岳の避難小屋に一泊して二股(マテ山)方面に向けて下山するのが普通であるが、体力に自信があって、尚且つ、日中、日の永い季節は、充分日帰りでも可であろう。
それでも、長い縦走コースなので、日の短い季節は一泊二日の余裕で入山するのが望ましい。



十二湖からの登山道入口は、鶏頭場ノ池と青池の間にある。

大崩までは、いつ足元が崩れるか判らない程の危なっかしい足場で、全コース中唯一緊張する場所でもある。
十二湖は、実は、全体で大小三十三の湖沼があるが、「大崩」から見ると十二の湖沼が見えるために「十二湖」と名づけられたといわれる。


良く整備された明瞭な尾根道であるが、大峰岳手前あたりは登山道に倒木が横たわっているところもある。 崩山から大峰岳まで2.7km。

大峰岳には、白神山地世界遺産地域の案内図があり、大崩から白神岳に至る尾根は世界遺産地域の核心部(コアーゾーン)の縁にあたる場所でもある。


大峰岳からの下りは、丸木で立派に補強された階段もあり、平坦地の泥濘(ぬかるみ)でも滑り止めの突起が付いた板が這わしてあって、とても良く整備されている。
この長い縦走路を整備するのは、なかなか大変なことであlるたろう。


大峰の標高900m前後の鞍部から、登り、降りを繰り返し、最後のマテ山分岐手前の凡そ300m強の登りが、このルートが一番きついところである。

マテ山分岐からの稜線は平穏な歩程となり、このあたり雄大な向白神岳の尾根を正面から眺めることができる。
山頂付近は、風雪が厳しい場所なので、それまでの豊かなブナ林に代わって白骨のようなダケカンバ樹林が広がる。


白神岳の山頂直下にはこじんまりとした避難小屋がある。
白神岳山頂からは、重畳とうねる世界遺産の白神山塊が一望でき、振り返って反対側には日本海の青い海原と海岸線が眺められる。
又、向白神岳の右後方には岩木山も確認できる。

二股コースの尾根道の下りは、登山口まで標高差1,000mを一気に下ることになるが、全コースの中で最も素晴らしい光景が楽しめるところでもある。
尾根道が終わり、白神川右岸斜面を下る直前にマテ山に向かう道が分岐がある。



白神岳登山十二湖コース 各概略所要時間
青池⇒1時間15分⇒大崩⇒50分⇒崩山⇒2時間30分⇒大峰岳⇒3時間⇒マテ山方向との分岐点⇒20分⇒白神岳・・・→二股(マテ山)



次回、 白神山地(36) 「天狗岳登山道





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日本の世界遺産 白神山地(34) 「登山道マテ山コース」

2012年09月07日 09時22分06秒 | 世界遺産 白神山地
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日本の世界遺産 白神山地(34) 「登山道マテ山コース」 .





②.白神岳登山・マテ山コース(片道登りで5時間程度)


マテ山コース登山map


登山道入り口にある白神岳案内板より(十二湖へ至る白神岳登山Mapマテ山白神岳登山Map)



マテ山山頂付近から日本海




白神山地の主峰「白神岳」(1231.9m)へ登るコースです。
深浦町(旧岩崎村)黒崎の登山口から山頂までは登り続きでハードですが、山頂からは、雄大な日本海や累々と波うつ白神山地の核心地域とブナ原生林の大パノラマが望めます。

途中の高山植物の生育地帯も見どころの1つであり、山頂付近には避難小屋やトイレも完備されている。

白神岳への登山ルートはこのほかに、十二湖より登るコースもある。



白神岳登山口から出発し、二又コースとの分岐点からマテ山の頂上に向かうこのコースは、既に、1980年(昭和58年)に一般登山者用に開設され、今では誰でも登れる白神岳登山道となっている。

始めは、なだらかな斜面を登りながら、「最後の水場」までの登山道には所々に湧き水もあり、喉を潤すにはよい。 
ブナ林の手前には、ヒバの木(青森ヒバ)も多く見られ、これは昔、木炭に利用するためブナを伐採した後に植林したものらしい。 
「最後の水場」は、疲れた身体を癒してくれるオアシスである。


この後ジグザグな急登となり、白神らしいブナの樹林帯が大半を占めるようになる。
やがて、マテ山頂上から少々離れた白神岳尾根へ取り付き、そこからブナ街道といわれるなだらかな尾根を登り白神岳山頂稜線へ出る。


稜線は十二湖コースからの合流点でもあり、展望も開けて眼前に白神岳が迫る。
白神岳頂上まで残り約700m、約15~20分で登頂である。

山頂からは日本海、男鹿半島、能代平野、世界遺産の核心地域、岩木山、八甲田山が見られる大パノラマが満喫できる。 
山頂直下には水場もあります。

歩行距離:往復約14km/標高差:約1,000m
所要時間:往復約8h(登り約4・5時間、同降りコース約3・5時間)



次回、 白神山地(35) 「十二湖登山コース





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