オレンジな生活のろくでもない生活

サッカーとかその他諸々に関する日々徒然の感想をダラダラと綴った日記、のはず。

マジョルカ2-2デポルティーボ・ラコルーニャ(表バージョン)

2005-01-12 22:32:25 | スポーツとか
中田英寿と大久保嘉人のヨーロッパリーグ戦デビューには共通点が多いと思う。まず出場一試合目でスタメンだった点。相手がヨーロッパの舞台でも名の知れた強豪である点。あるいは強豪であるはずなのに、今ひとつ波に乗っていない点。

中田のデビューになったペルージャvsユベントスを見返してみると、あのユベントスとは思えないほどマークが緩い。一点目などペナルティエリアに易々と進入を許し、2点目はリバウンドのボールに中田が詰めているのにマーカーも無しにがら空きである。

大久保の1ゴール1アシスト、これはどちらもサイドのクロスボールである。(アシストは大久保のクロス、ゴールはクロスを合わせたもの。)自分の中のイメージとしてデポルティーボにしては易々とクロスボールを上げさせすぎである。

ところで、この2試合、もう一つ共通点がある。日本で中継した放送局がともにWOWOW。そして実況がともに柄沢晃弘アナウンサーである点である。(ただし中田のデビュー戦は地上波でフジテレビも放送している。)では、柄沢アナが、中田と大久保のデビューをどう描写したかを以下に記したい。まずは中田の一点目。(声量に合わせてフォントを大きくしているつもりです。これくらい興奮してるんだ、とでもご想像ください。)



「さぁ、入り込んでいく中田シュート!決まったゴーーーーーール!、ゴーーール!中田ゴールゲットデビュー戦でゴールゲット!3-1!3-1ペルージャ反撃開始ッ!!!」


:はっきり言って、描写もへったくれもない、単なるサッカーファンの心の叫びである。では2点目。

「さぁ中田のシュートだ!決まったゴーーールゴーーールゴーーール中田2点目、中田英寿2点目デビュー戦2ゴールッ!!!」



:もはや完全に声が裏返っている。ただ、この興奮も解らなくはないと思う。何しろ、私もこの中田の2ゴールは見ていてアタマがパーになるかと思った。スポーツでこの2ゴールなみのショックがあったのはサンマリノGPのアイルトン・セナの事故死と、ワールドカップ初出場を決めたジョホール・バールの岡野のVゴールくらいである。(次点としてカンプノウでのチャンピオンズリーグ決勝、マンチェスター・ユナイテッドvsバイエルン・ミュンヘンのロスタイム2ゴールを上げておこう。....これも柄沢アナだな。そういえば。)それくらい、中田の2ゴールはエポックメイキングだったのだ。ただ、当の中田は落ち着いたもので、試合が終了しても、「勝てなくて残念」という趣旨のきわめて普段着な発言をしている。では、大久保の初アシストの実況。



「大久保のクロス入ってルイス・ガルシアのヘディングシュート決まったゴール!1-1同点!大久保見事なアシスト、そしてルイス・ガルシア、エースが決めました1-1、後半の12分大久保、白い歯を見せました!」

:中田の2ゴール目と比べると、きわめて冷静である。「白い歯を見せました」など、描写の実況もちゃんとしている。ただ、ゴールではないので冷静なのかもしれない。ということで大久保の初ゴールを。

「右サイドからクロス上がって大久保入っていく ヘディングシュート! 決まったゴーーーーール!大久保嘉人ゴールゲット!1ゴール1アシスト!鮮烈デビュー!マジョルカ2-2同点に追いつきましたぁッ! 後半の20分です!」

:かなりエキサイトしている。それでも中田の2点目と比較してだいぶ冷静である。中田は、自身2ゴールを決めても落ち着いていた。そして、今回の大久保も落ち着いていた。そして、柄沢アナの実況、中田のデビューと比べてやはり落ち着いていたと思う。つまり、日本人選手がヨーロッパで活躍しても、もはや驚くほどのことではない、ということなんだろう。大久保個人のパフォーマンスに頼もしさを覚えると同時に、日本のサッカー、Jリーグのレベルがこの数年ハッキリと進歩していたことが確認できたのがとても嬉しい。柄沢アナの描写にも、それが表れていたと思う。(笑)  

ガンバレ大久保嘉人。

蛇足:デポルのファンには悪いけど、今は率直にラ・コルーニャの試合より大久保を見せて欲しい。次もスタメンだよね?クーペル。

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