またもJリーグからダメ出しです。
2017年の愛媛国体を見据えて県が先月発表したニンスタ改修計画に関し、Jリーグから見直しを求められた模様です。
Jのスタジアムの基準は今後更にハードルが上がるとの事ですが、ニンスタは今回の計画で改修を完了したとしても、「現在の基準さえ満たさない」と、完全なるダメ出しを食らいました。
そもそも、国体のための改修であると同時に、J1基準をクリアして愛媛FCの昇格に備えようという計画だったはずなのに、あまりにもお粗末すぎます。
挙げ句の果てには「このままでは将来的に愛媛はJにいられなくなるかもしれない」という警告まで発せられる始末。
伊予弁で言うと、何とも“風(ふう)が悪い”ニュースです。
愛媛はJリーグ昇格を目指していた2005年にもスタジアムの不備を指摘され、「基準ギリギリのクラブを昇格させるとJリーグのステータスを下げる」とまで言われたものです(これに関してはスタジアムだけの問題ではなかったと思いますが)。
その時には一部の観客席やトイレの改修を行って昇格を認められました。
一時は絶望的な気分になっていましたが、県が思いのほか素早い対応をしてくれた事には今も感謝しています。
しかし、その後はほぼ何の改善もないままに現在に至ります。
県としてはニンスタをJ1基準に改修する事で“専スタ待望論”を一蹴しようという思惑もあったのでしょう。
ニンスタの改修は愛媛FCのためだけに行うわけではないのは重々承知していますけど、今度も基準ギリギリの線で済ませようとしている事にガックリです。
ワールドカップの試合を開催できるようなものは必要ないんです。
むしろ無駄に広いより小さなハコの方が臨場感があって良いくらいです。
ニンスタについては、県外からやって来るサポーターにネット上で酷評されているのを見るたびに、愛媛サポの多くが居たたまれない気分になっているものと思います。
愛媛がJリーグに昇格して、相手チームのサポーターの数はアマチュア時代とは比較にならないほどに増えています。
サッカーのサポーターというのは、一般の観光客と比較して、リピーターになってくれる可能性が非常に高い存在だと思います。
良い場所に良い雰囲気のスタジアムがあれば、また行きたいと思ってもらえるのです。
そういう意味で、愛媛FCには観光資源としての価値も充分あるでしょう。
松山は元々それなりに観光客の多い土地ですし、リピーターを獲得するポテンシャルは高いはず。
愛媛FCをうまく利用する事で、町もクラブも繁栄する道を模索してもらえないものでしょうか。