松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆はじめての条例づくり㉜適切な文言の見つけ方

2020-10-07 | はじめての条例づくり
 条例にふさわしいフレーズや言葉の見つけ方のコツ。

 条例をつくっているときに、文言で迷うことがある。思いが上手く言葉にならない。誰にでも経験があるだろう。

 一番、印象に残っているのは、減量・リサイクル条例の時である。減量・リサイクルは、役所だけが頑張ってもできない。市民も当事者となってやらなければいけない。それを表す言葉である。

 このときは、全く白紙の状態から、条例案にするまで1・5月しかなかったので、とても、この言葉まで手が回らなかった。市民の主体的取り組みや協力などと書いたが、ちょっと違う。でも、時間切れで、それで条例を出した。これが、「協働」という言葉の原体験である。

 その他、条文のなかでも、文言に困ることがある。自分で考えてもよいが、同時に、何かを参考にするのも実践的である。

 このとき、効果を発揮するのが、条例比較表である。条例文そのものをコピーした比較表をつくる。そのなかなら、これはという文言を見つけるという方法が実践的である。

 だから、条例比較表は、見出しだけのものではなく、本文も含めた比較表をつくる。面倒であるが、ある意味、ノリとハサミの世界なので、時間をかければ、出来上がる。

 人に頼んでもよいが、条例を分類するときに、「目的」ならば、迷わないが、施策の内容に踏み込むと、どこに分類するか悩むことになる。分類そのものが、政策の体系をどのように考えているかの証左なので、手間がかかるが、自分でやるとよい。時間をかけた分、身につくと思う。
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