この日は、二元代表制の原則と変容をテーマとした。
地方自治制度は、長い歴史を持ち、現実妥当性にも配慮するので、理念からの一気通貫ではいかない。二元代表制も入り組んでいて、その原則と変容を具体的な制度、規定の紹介を通して、説明した。
私の話なので、その時思い出したエピソードも交えて話をする。話しながら、横浜市栄区の名称にまつわる話をしようか、あるいはやめようか考えながらをしたが、帰りがけに、話をした受講生によると、去年、話をしたようだ、すっかり忘れていた。その時は、特に躊躇なく話をしたと思うが、自分の判断の軸が、1年で少しずれているのが、むしろ面白かった。なぜだろうか。
今回は、地方自治の応用編なので、自分も面白い。通常は、計4回のうち、最初にテキストをもらうと、2回目は、だいぶ参加者が減るが、今回は、テキストに書いてないことばかり話をするので、参加者は減らないようだ。
次回は、地方自治法と住民・市民を取り上げる。ジョン・ロックから話をして、二重の信託論の意義と限界の議論もやってみよう。