戸田市の自治基本条例推進委員会の委員となった。
戸田市の自治基本条例は、つくり始めから関わっているので、運用について、その道筋ができるまでと考えて、委員になった。18名の委員で構成されていて、私は4号委員ということである。
最初は、委嘱式なので、硬いスタートから始まった。これはこれで仕方がないが、会の運営が、附属機関の常である、形式的、権威的なものになってはいけないので、嫌がられるのを覚悟で、何点か発言した(自治基本条例をつくったメンバーが他にも2名参加していたが、私と同じ問題意識で、同趣旨の発言したのが印象的だった)。
この推進委員会は、行政に注文するという面もあるが、主眼は、活動する推進委員会である。この点は、この推進委員会をつくるための検討委員会においても強調された(戸田市ではどんな自治基本条例推進委員会にするのか、半年をかけて、市民、議会、行政の3者で検討した)。
ただ、出来上がった推進委員会には、前からずっと自治基本条例を考えてきたメンバーは、私を除いて2名しか参加していないので、この理念の継承が難しいと考えて、私も含めて、3名の経験者は、特に強調して、推進委員会の意義を改めて、述べたのだと思う。私たち以外のメンバーには、私たちの言っていることが、すぐには腹には落ちないかと思うが、徐々に、理解されるようになるだろう。
私はこんなことも言わしてもらった。委員のメンバーの一人が、自治基本条例は理解が難しいので、たとえ話に例えて伝えたらどうか、という提案である。私もとてもいい話だと思った。ただ、この時、この委員さんは、行政に対して、「そんなことを考えてみたらどうですか」といったので、私は、申し訳なかったが、ひとこと言わしてもらった。「行政が考えるのも当然である」が、同時に、「私たち推進委員が、自分たちで、そのたとえ話を考える、それが推進委員会ですね」とお話しさせてもらった。
自治は、「行政どうなんだ」ではなくて、市民自らが考え、提案し、行動することのが本来の自治であるというのが、戸田市の自治基本条例の理念だからである。そうしたまちをつくるためにと自治基本条例を考えてきた。実際、自分で考えるのは、簡単ではないが、苦闘してこそ、自治が進むし、それをこの推進委員会の行動原理としたかったからである。
そのほか、附属機関であるけれども、ワークショップをしましょう、会議の形式も円形にしたらどうかなど、日ごろ実践していることを紹介した。
帰りがけエレベーターの中で、旧知の委員さんが、最初は型苦しかったけれで、松下さんが、それを壊しにかかって、次回から、話しやすくなりますねと言ってくれた。実際、そんな会議になればと思う。
この日は、夜の7時スタートで、戸田公園駅から、歩いて行った。よく考えると、いつも駅まで車で迎えに来てくれたので、自分で市役所まで歩くのは初めてだった。普通、徒歩15分くらいの行程であるが、結局、30分は彷徨ってしまったことになる。住宅地に紛れ込み、あとで考えるとずっと遠回りしたようだ。ようやく市役所に着いたときは、辞令式が始まっていて、滑り込みとなってしまった。
横山さんとお会いすると、なぜかホッとします。お人柄ですね。
いい会議にしましょうね。